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過去の過ちによる罪悪感

回答数回答 1
有り難し有り難し 26

小学生の頃にした過ちを謝罪にし行きました。
友達のキーホルダー、鉛筆が欲しくて盗んでしまいました。
友達とふざけてクラスメイトのお家の鉢植えを壊しました。
卒業してからは疎遠になり、10年以上たってしまいましたが、過去にしたことを友達のお家へお詫びの品を持って、直接謝罪をしにいきました。
友達は不在で、ご両親に謝罪をしました。
「もう気にしないでね、ずっと思ってくれてありがとう。」と優しい言葉をかけてくださいました。
謝罪できてよかったと、その瞬間は思いました。
ですが、謝りに行ったことが迷惑だったのではないかと思ってしまいます。

そして、自分の親についてです。
自分の親のことはどう思われただろうかと気になってしまいます。
私が間違った方向に進まないように育ててくれました。
私がそれにちゃんと応えてあげられなかったのです。
親の育て方が悪い、こんな子どもに育てた親が悪いと、話しているのではないかと思ってしまいます。
私がした過去の過ちを親に話そうとかと思いましたが、親は『私が買ってあげられなかったからだ、お金がないからそうさせてしまった、私の育て方が悪かった』と自分を責めると思います。自分の知らないところでそんな事をしていたと悲しくなると思います。
なので今も親には言えずにいます。
言ったところで自分だけがすっきりして、ただ親を傷つけるだけだと思いました。
親に申し訳なくて涙が止まりません。

そもそも謝罪をしに行ったことが間違っていたのかと考えてしまいます。
もう反省して、同じ過ちを犯していないから大丈夫だと、謝罪をしに行かないことを考えたこともありました。
ですが、被害にあった方は傷ついたままです。
謝りに行かなかったことが親不孝になると思い、謝罪をしに行くことを決めました。

何が正しかったのか分かりません。
謝りに行ったことは迷惑だったのか?
謝ったことは自己満足だったのではないか?
自分のせいで親が悪く思われてしまっている。
親不孝だ。

ずっと考えてしまって、食欲もなく、お腹が痛くなることもあります。
自分が悪いのに。
過去の事で自分に自信がもてなくなります。

今は反省して、思いやりの心を持って生活することを心がけています。
私はどのように生きていけばいいのでしょうか。次に進みたいです。

下手な文章で申し訳ありません。
よろしくお願いします。

2022年1月9日 20:28

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生きていくことは私を育てる多くのご恩をいただいているってこと

そうね。みんなが納得して、みんなにとっての正解は、わからないわね。

あなたが謝罪に行ったことは、私は評価したいわ。あちらがどう思われたかわからないけれど、気にしないでと大人な対応をしてくださったことに感謝しましょうね。そうやって、あなたは大事なことを、あちらの方から教えていただいたのだから。

そして、親がどう思うだろうかって気持ち。
言っても 言わなくても、ガッカリさせてしまうだろうね。

人間は、何かしてから、気づくことも多いけれど。やっぱり私に関わる人達がどう思うだろうかと考えることで、私自身の言動や行動を見直し改めていくという大事なブレーキをかける。

だから、人と関わっていくことが私を育てることにもなるし、生きていくことは多くのご恩をいただいているんだよね。

それをちゃんとわかる人になる。
それが大人になるってことだよ。

どのように生きていけばって質問。
もう答えが出てるじゃない。

私はね、あなたの質問を読んで、安心したのよ。あなたは、もう大丈夫だって。

2022年1月11日 2:52
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

中田三恵様
お忙しい中、お返事していただき感謝いたします。

罪を犯したその瞬間から、仲良くしてくれているクラスメイトに酷いことをしてしまったと反省する毎日でした。
自分がされたらどうだろうと、なぜその場で考えることができず欲に任せてしまったのか。
自分が傷つけられることで学ぶことも沢山ありました。
今は人の痛みが分かる人間になれたと思います。
また、お相手の方の優しさにとても感謝しています。
私も誰かが過ちを犯したときに広い心で受け止められる人になりたいと思います。

親には話せる時期がきたら、正直に話そうとかと思っています。
親はいつまでもいる訳ではないので、生きているうちに沢山の親孝行をし、日々の感謝を伝えていきたいと思います。

過去の過ちはしっかりと反省をし、忘れることはなく、明日へと繋げていきたいと思います。
そして、いい大人になれたらと思います。

信頼できる友達に話しましたが、ここまで深くは話せませんでした。
もう大丈夫のお言葉で心が軽くなりました。
温かいお言葉をありがとうございました。

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