坊守さんの将来について不安
初めて相談させて頂きます。宜しくお願いします。
私の主人はお坊さんの資格を持ち、実家もお寺です。
しかし、代々続いているお寺では無く、初めは空き寺だった所にお義父さんが住職として住むようになりました。主人は将来、そのお寺を継ぎたいそうです。
相談内容としましては、主人の実家は超過疎地域であり周りに高齢者の方ばかりな為、将来戻っても生活が成り立つかという事です。
凄い田舎な為、最寄り駅も車で30分以上、小さなスーパーでさえ歩いて行ける距離にありません。
周りに若い人も殆ど住んでいません。
また、びっくりしたのがゴミ出しの際はその場でチェックされ、出すゴミに名前を書かなくてはいけないのです。
あまりの文化の違いにそちらで生活する自信がなくなってしまいました。
主人には結婚前に色々聞きましたが、お互い若く至らない所ばかりでしたので大丈夫、大丈夫と言われ安心してしまっていました。
年齢を重ね何度か義実家に帰っていく内に新たに判明した事があったりと色々現実味を帯び、将来に不安を感じてしまいます。
その為、車で40分かかるが主人にはお寺に通ってもらい、ある程度利便性のある隣の市に家を建てて住みたいのです。
子供が出来た時、その方が教育にも良いのではと考えていますし、子供には自分で選んだ道を進んでもらいたいのです。
ただ、代々の一族が継ぐお寺では無いですし、その場合もし主人に何かあれば年老いた私はお寺を追い出される事になると思います。
年老いてから持ち家も何も無く、住む場所も失われるのは凄く辛いです。
仮に何もなくても、互いに免許を返納した後、生きる為の交通手段が無くてはどう生活していけばいいのがわかりません。
そういった不安があり、主人がもし住職になってからも隣の市に家を建てて、お寺に通っておつとめして欲しいのです。
そういった事は現実的に可能なのでしょうか?
もしそう出来なければ、主人の事は好きですが離婚した方が良いのかと考える様になりました。遠く円の縁のない過疎化した土地に住むのは、幸せな将来が思い浮かべません。
また方言が酷く、外国語を聞いているようです。愛想笑いだけで周りの会話にも参加出来ません。主人はそういった時のフォローはしてくれません。
上記の件、主人にも話しましたが出来るかわからないと難色を示しています。けれど、離婚したくないようです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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事の運び方が重要
こんにちは。
「超過疎地域」のお寺を将来的に継いでいく「不安」があるとのこと。
仰ることはごもっともです。ただ、あなたは頭からの否定ではなく、現実的に考えている。その上での「不安」なのでしょう。
その現実的な案として、ご「主人がもし住職になってからも隣の市に家を建てて、お寺に通っておつとめして欲しい」という考えを持っているようですね。これは、ご主人の意向次第で十分可能なことだと思います。現に、そのようにしている住職さんを知っています。
そもそも「超過疎地域」のお寺の生活では衣食住の見込み、子供さんの教育が心配にになるのは自明のことですし、周辺の檀家さんはその地域の経済的な将来性を理解しているはずです。にもかからわらず、若い住職さんがお寺を継いでくれるというのは、それだけでも十分檀家さん達を喜ばせ、安心させます。このため、住む場所については譲歩してもらっても良いはずです。
ただ、この際には檀家さんとのコミュニケーションをきちんと取る必要性があります。中には、お寺に住むのが昔から当たり前であり、これに違うのはけしからんと考える人もいます。そこは、継ぐ前に檀家さんとお話し合いの場をもって確認する丁寧さが必要です。また、法事などの仏参は現在の仕事と並行して行い、お寺の清掃については檀家さんの協力も仰ぎながら一緒に維持し来ていきましょう、と運んでいけば良いと思います。
「空き寺だった所にお義父さんが住職として住む」ところから、そのお寺は現在があるのですね。お義父さんも志があったから今日を迎えられているのでしょう。また、息子であるご主人も継ぎたいという志を継承されている。これは素晴らしいことです。その地域、そのお寺、あるいは仏法に心を寄せているからこそです。
困難ではありましょうが、ぜひお寺の灯を灯し続けていただけたらと願ってやみません。
ご質問ありがとうございます。
お寺に毎日通勤しているお坊さんは多いです。兼務寺を持っているお坊さんでしたら兼務寺には時々しか行かないとういこともあります。なので通うことに問題はありません。
それよりも考えておくべきことは義理の両親の介護だと思います。
お寺で介護するならやはり同居せざるを得ないでしょう。
ご両親が納得するなら隣の市のあなたの家で同居することも可能かもしれません。
また、ご主人がどのようなお寺の運営をしていきたいのかにもよります。
お寺を早く引き継いで布教活動に励み益々盛り上げていきたいのか、定年退職後の第二の人生として静かに過ごしたいのか。
お寺の経済状況によっても変わってきますね。
慌てて家を建てなくてもいいと思いますが今後のことはいくつかのパターンをちゃんと考えて備えていた方がいいでしょう。
ご主人へ、、、
「どうにかなるはどうにもならない」という言葉もあります。喧嘩にならないように2人でよく話し合ってくださいね。ご主人の奥さんへの慈悲心が試されていると思って。
質問者からのお礼
釋悠水様
その様な方が実際にいらっしゃると聞いて希望が持てました。
主人にもいただいたご回答を見せたところ、前向きに努力してみると言ってもらえました。やはり御坊様からのお言葉の方が主人も素直に聞いてくれました。ありがとうございます。
私は檀家さんとはまだ一度もきちんとお会いした事が無いので、不安もあります。
また時期が来れば主人と協力して、檀家さんには理解いただけるよう徐々にお話していきたいと思います。
時間を置いて気持ちが落ち着いたら、これは私の我儘ではないか、そのせいで主人に無理をさせているのではないかと思ってしまいます。
ですが、せっかく一緒になったのだからお互いもっとしっかり話し合って向き合っていこうと思います。
お話をいただき、真っ暗だった気持ちがなんとかなりそうと勇気が出ました。ありがとうございました。
三宅聖章様
そういえば兼務でご住職をされている方のお話を、主人がしていたのを思い出しました。
介護の問題までは深くは考えてはいなかったので、住む場所を別にした場合どうするのか主人と話し合いたいと思います。
主人はお寺の運営についてまだそこまで考えている様に見えませんが、こちらで働くよりも早く実家に帰りたいようです。
ただ、小さなお寺でまだお義父さんも元気な為、戻るのは当分先になりそうです。
主人と一度話し合った時、最後のお言葉を伝えたところ主人の心に響いた様です。
それ迄、難しいとばかりで話をきちんと聞いてくれなかったのですが、お言葉を主人に見せたところ私の意見も尊重してくれる様になりました。
感謝致します。ありがとうございます。