怠けてしまう
自分の怠け癖をどうにかしたいです。現在大学院1年生ですが研究も就活も全部中途半端にやって楽をしようとしています。自分の怠けたい気持ちを押さえるにはどうしたらよいでしょうか
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
むやみやたらに努力できる人はいない
大学にまで進んだ時点で、どこかで“勉強を頑張った”もしくは“頑張り切れなかった”経験があるのではないでしょうか?
そのことを思い出してください。
人が努力できない原因のほとんどは“勝利の快感”を知らないことにあります。
勝利とは、達成・成功・到達などと言い換えてもいいです。
よく言われる“負けた悔しさ”による努力が出来る人は、実はほとんどいません。
ですから、自分が勝てるフィールドで戦うことを覚えましょう。
自分の勝利のためであれば、苦手なことをこなすこともできます。
この理由から、運だけで勝ってしまうギャンブルや初めから勝利するように設計されているコンピューターゲームは中毒性が高くて危険になります。
もちろんこの二つも適度な娯楽としてはとても良いものではあると思いますが、適度にするには実生活に適度な勝利がなければのめりこんでしまうのです。
恐ろしいですね。
あなたの大切な時間ですから
拝読させて頂きました。怠けたい楽したいと思う気持ちは誰だってあると思います。なかなか面倒くさいことを好き好んでやる人はいませんからね。
とはいえあなた自身が選んで今学んだり研究なさっていらっしゃるのでしょうからもう一度ゆっくり一息ついてから見つめ直してもいいのではないでしょうか。
またあなたがこれから目指していきたいことや進んでいきたいと思う道や学問についてじっくりと今のあなたの足元を見つめ直してみましょう。
少年老い易く学成り難し、光陰矢のごとしです。あなたの大切な時間ですしかけがえのない時間ですからね。
ゆっくり見つめていきましょう。
煩悩の力、智慧の力、鬱予防
欲・怒り・怠け・プライド等の煩悩は誰にでもあります。
怠けを制するために、欲(快楽)・怒り(不快)・プライド(こだわり)など、怠け以外の煩悩の力を利用するのも方法の一つだと思います。
ただ、煩悩は悩み苦しみストレスの原因になる毒物みたいなものなので、煩悩の刺激に依存しすぎると弊害もあるかもしれませんね。
(ライバルへの怒り憎しみのパワーで頑張る人などは、ストレスが半端ないでしょう。)
もう一つのアプローチは、智慧(理性)の力を利用する方法です。
作業時間や回数、手法の種類や質、動作のルールなど、具体的な目標や計画やテクニックをあらかじめ決めて、それを自分にやらせるのです。
料理人なら、今週中に新メニューを何個試すぞ、など。
そして、この作業をやるぞと決めた時間は、無余修(他のことをしない)、無間修(中断しない)を心がけて集中しましょう。
また、人間の行為(アウトプット)には身(体)・口(言葉)・意(心)の三種類(三業:さんごう)がありますが、たとえば電車の運転手は、信号機を確認するときに意(心)のみでやらずに、指差し(身)と号令(口)をセットに行うことで、妄想雑念に邪魔されがちな意(心)をサポートして怠け・手抜き・不注意を防ぐ工夫をしますね。
そのように、身口意の三業をうまく連携させるのも智慧・理性の力でしょうね。
スケジュール表や日程表や企画書を毎日見るようにし、「本日はこれをやります」等と自分に声かけしてみましょう。
スポーツ選手やアーティストや色んな職業人がやっている工夫を、あなたのジャンルに置き換えてみましょう。
新庄ビッグボスが大学教授ならあなたにどう指導するか?とか考えてみると楽しい(欲の煩悩の力を使える)かもしれませんね。
最後に、睡眠時間は充分とり、日光を浴びましょう。鬱予防になると思います。
質問者からのお礼
回答ありがとうございました。他人の悩みについて親身に考えて頂きありがとうございました。尊敬します。