罪悪感との向き合い方
蓑虫と申します。
以前、就職活動で不正を働いたことに対する罪悪感について相談させていただいた者です。
その後面接を受け、つい先日先方から採用していただく旨のご連絡をいただきました。
採用担当の方から電話で採用と伝えられた時は正直うれしかったですし、家族も喜んでくれました。ただどうしても後ろめたい気持ちはありますし、もしかしたら後々不正をしたことが発覚するのではという恐怖心もあります。
採用が決まってからは何とも言えないモヤモヤした気持ちが続いています。こうなることを踏まえたうえで罪を告白しないという道を選びましたが、本当にこれで良かったのだろうかと苦悶し続けています(罪を犯した時点で良いもなにも無いのですが...)。
ただ現時点で内定を辞退しようものなら家族や大学など各方面に多大な迷惑をかけてしまうため、正直もう引くに引けない状態です。こうなってしまっては覚悟を決めて入社し、ひたすらに働いて会社に尽力する以外はないと自分に言い聞かせています。不正発覚に対する恐怖心についても、罰が下るときは逃れようがないこととして受け入れるつもりです。
こうすることが贖罪になるとは思っていません。自分の犯した罪を許すつもりも一生ありません。ただこれから自分にできることは何かと考えたときに罪を告白する以外では頑張って働くということぐらいしか思いつかなかっただけなんです。
不正をして以来自分の人間的に情けない所、弱い所を痛感し続ける毎日です。その分少しでも他者のためになることを心がけようとしていますが、何分罪を隠し続けて生きる日陰者のような人間故、常々申し訳ない気持ちに押しつぶされそうになります。
この罪を自分の戒めとして、今後一生をかけて自分を正していこうと思った矢先にこんな弱気な発言をしてしまう、やはりどうしても情けない自分です。
こんな自分に助言やお叱りをいただければと思い投稿させていただきました。
お手数おかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたの不正は意味がなかった
他の質問も読ませていただきましたが、そのテストだけで決まったのならまだしも、その後の選考を突破しなければならないので、不正にはほとんど意味がありません。
なぜなら、仮にあなたが本質的に不正を好む人間であるなら、そう言う人間を通した面接官の責任だからです。
あなたが突破したのは面接試験であると認識しましょう。
とはいえ、無意味ながら不正は不正です。
しかし、あなたのその自省の心があるなら十分な償いでしょう。
あなたの問題は、採用試験を崇高なものだと感じていることかと思います。
企業の採用は恋愛に似ています。
最初に企業・就活者、お互いが様々な条件を出し合いますが、最も大切なのは“充実した時間を共有できるか”という点のはずです。
恋愛であれば、最初に学歴か、年収か、何かをごまかしてお付き合いをしたのなら、あなたが言うように誠意をもって良い時間を共有するしか償う方法がありません。
もし、あなたが良いものを提供できるなら、不正など小さな問題です。
なぜなら、恋人も企業も、本当に欲しいものは“良好な関係”であり、“スペックの優秀な者”ではないからです。
あとはあなたの実力との相談です。
あなたの力で企業を幸せにしてあげてください。
質問者からのお礼
啓誠様
ご回答いただき誠にありがとうございます。
働くことが償いになるのかどうかと自分の中で悩み続けていましたが、良いものを会社に提供できれば不正も小さな問題となるという言葉を目にして、気持ちがかなり軽くなりました。
今後も罪悪感を感じる瞬間というのは多くあると思いますが、罪の意識の分努力をして会社に良いものを提供していきたいと思います。
ありがとうございました。