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何とかなると言う考えの人

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有り難し有り難し 34

大変お世話になっています。
いつも悩まされている事があったので相談させて下さい。

私は父親が大嫌いです。
家にお金を入れないモラハラばかりする父親でした。
いつもお金のことで母を泣かせていました。

学費や食費や生活費のことなんて考えていません。

いつも父親が口癖のように「何とかなるって!」と言っていました。

何とかなったことなんて、ほとんどありません。
いつも何とかしてたのは母と私と妹です。

それから「何とかなる」という言葉が嫌いになりました。

お金のことも神経質になり、お金がかかること全てに避けようとする癖がつき。
旅行や娯楽に使う時も渋るようになってしまいました。

そして、昨日旦那と大喧嘩になったのがまさに上記の旅行に行くとなった話の時です。

3年ぶりに旅行に行くんだから奮発したいと言って1泊10万以上の部屋を予約したんです。
私は10万以下なら良いと言ったのに、全然譲らなくて大喧嘩。

旦那は私が父親の事で、お金に神経質になった事や育ちを何度も話しているにも関わらず「こういう時ぐらい贅沢したっていいじゃないか」「お前と金の話するの毎度腹が立つ」と言われこれから支払いが沢山待ち受けてると言っても「何とかなる」と言ってきます。

貯金だってないのでしたいですし、車のローンも支払いもしなくてはならないのに…ギリギリなのに。
どんなに話しても理解して貰えません。

旦那もうちの父親と一緒だと思いました。

私が異常でしょうか?

私もお金に執着してる自覚があるんです。
貧乏になりたくない。
贅沢なんてもってのほかと思っています。

何とかなるってクヨクヨ悩んでも仕方ない的な素敵な言葉になってますけど

私にとっては無責任な言葉にしか聞こえないのです。

窮屈な考えなのは分かってます。
旦那にも我慢させてる部分が多々あるのも知ってます。

ただ、何とかなるって気持ちにならないのです。

余裕が無いんです。

お金がない、余裕がないと思うと心臓がギュッと締め付けられてずっと「この先どうしよう…」って落ち込んでしまいます。

ドンドン落ち込んで、最終的にはこのまま死んでしまいたいと思うようになるのです。
こんなに悩むんなら楽になりたいと思ってしまいます。

どうしたら、この性格治るんでしょうか?
いつも先のこと先のことばかり考えてしまいます。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

絶対的な安心状態 VS 超絶棚上げ状態

たとえば軍事問題で今やお隣の国が侵略されて戦争戦争で日本の平和ボケ民は何をしているかと言えばバレーボール選手もびっくりな超絶棚上げ「何とかなるさ」ナイストス状態です。私はそれは一番危険な考えだと思っております。
私もあなたと同じで万全な状態でなければ落ち着きません。
よって、何がどうなれば安心なのかをきちんと明確にすればいいのではないでしょうか。
埼玉県ではお寺相手の泥棒が何十件も起こっており、億を超える被害が起きております。
中にはセ〇ムをしていたも入られたケースもあったそうです。
警察は助けてはくれない。
自分で何とかするしかないわけです。
極力被害にあわないためには「失われることを無くす」ことです。
私のお寺はもともと吉幾三もびっくりなハァ~墓地もねぇ檀家もねぇ、木魚もなければお堂もねぇな状態ですので持っていくものがありません。
ですが、ガラス一枚割られてたまるか!という気持ちです。
対処法としていつでも泥棒が来てもボッコボコにできるようにスタンガンと催涙スプレーとチェーンソーを設置し、窓から入れないように格子を作って強化しました。※チェーンソーは境内の竹がすごすぎて…。🎍
二階から泥棒は侵入するそうなのでチェーンソーを防犯用においてあります。
私(*´Д`)「あー、早く来ないかな、泥棒。」
家族ドン引き(; ゚Д゚)(; ゚Д゚)(; ゚Д゚)
防衛に関しましても、いざ有事になればコテンパンにしてやるという姿勢と防衛力があれば恐れはなくなるそうです。
心も鍛える。
失うものも無くす。
何が困るのかの本質を知る。
あなたが怖いのは失われることかもしれませんが、本当は多分…、
またあの嫌な思いをしたくないという思いと、
失われるのではないだろうか…?もやもや…から始まる副産物的な煩悩です。(勝手に推測ですが)
実際にそうなってないのにそうなること(最悪の事態)を想定して、そうなること前提で負の精神状態で話をするからケンカになってしまう。
まずは、あなた自身が「どうなることを一番恐れているのか」をよーく見つめてみるとよいでしょう。
そして、その負の感情が起こったとして、自分をちゃんと納得させられるような安心感が生じるように蓄えておく。備えておく。
まさに備えあれば憂いなし状態にするのです。
チェーンソーの替え刃(千円)10本買いました。笑
完全な防衛を。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

自分の怒りが他人を不機嫌にする

男女の違いもあるかもしれません。
狩猟で食べ物を得ていた時代、おそらく男性はリスクを顧みず勇猛果敢に狩りに出かける必要があったでしょう。
一方、男が狩りに行っている間、子供達を守っていた女性は、僅かな危険信号にも敏感である必要があったでしょう。
現代ではそこまで男女の感覚差はないかもしれませんが、個人差はあって当然。
脱サラして芸人になる人もいれば、安定志向で公務員を目指す人もいる。
どちらが正しいとかではなく、人類には両方のタイプ(攻めと守り)が必要なのでしょう。
いずれにせよ、怒りは周囲の人にも伝わります。
家庭や職場にイライラしている人がいたら、周りの人にも不機嫌が伝染する。
だから、家族で意見がぶつかったらジャンケンで楽しく勝敗を決めるなど、怒りや恨みを引きずらない方が良いでしょうね。
なお、コロナ禍だからこそ、奮発してお金を遣う方が世の中のため(経済効果)にはなります。
政府は、どちらかと言えば国民にバンバンお金を回してもらいたいのではないでしょうか。
家族で楽しんで世の中のためにもなるならまぁいいか、と考える方法もありますね。
怒りはストレスの原因になるので、仏教では、怒りの理由がどんなに正しくても怒りは悪なのです。
だから、バイキンマンに怒ってパンチするアンパンマンのような正義のヒーローでさえ、仏様から見たら悪の心があるのです。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

御二方ありがとうございます。

今、少し気持ちが落ち着いてきたのでコメントのお返しさせていただきます。

まさにその通りで、先の見えない不安ばかり目に行ってしまい勝手に悪い想像ばかりしてしまいます。

備えあれば憂いなし。
その通りだと思います。

あと、コロナになった現代にお金を落とすと言う行為は少なからず貢献しているんだと思うようにするって考えも良いなぁと思いました。

怒りばかりぶつけても怒りしか伝染しない。
本当にそうだなと思いました。

すぐに治るかわからないですが、これらを意識して気を付けて過ごしたいと思います。
寄り添っていただきありがとうございました。

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