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母を許すことが出来ません。でも…

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初めまして、こんにちは。今回初めて質問させていただきます。拙い面が多いかと思いますが、よろしくお願いします。
私は3歳ごろからずっと生き辛さを感じて生きてきました。というのも母が恐怖の対象でしかなかったんです。虐待やネグレクトを受けたわけでもなく、むしろ愛情持って接していたのは分りますが、エゴと束縛としか感じられません。
これまでの出来事で母は「絶対的に自分が正しい」と思っています。母の言動がどんなに私を傷つけたか全く理解しようとしないのです。過去の出来事で喧嘩すると「じゃあどうすればいいんだ。謝ればいいのか」と開き直られ、ある時には「謝らへんからな」とも言われました。また会って話し足りず電話で昔の話をした際「電話で話するのは卑怯だ」とも言われ、以後要件以外で連絡していませんしまともに顔を合わせていません。
また母は「沢山褒めてきたつもりだ」と言いますが私は要所要所で悉くやったことを否定されましたので、そんな人に何を言っても無駄だと感じて思春期は家でもほぼ無言でした。
また私は酷くマイナス思考ですぐ卑下するのですが「どうしてそんなこと言うの?」と、わたしの気持ちを否定することばかり言います。ただ共感してほしいだけ。「辛かったね」「頑張ったね」「偉かったね」という言葉が欲しいだけなのに。それを言っても理解しません。
いずれ母も介護が必要になって来ます。正直関わりたくないです。絶縁したい。子供の心親知らず、親の心子知らずと言いますが母の気持ちなど考えたくないし、母が私を理解しようとしないだけと感じます。大嫌いなんです。どうでもいいとさえ思っている。でも何処かで「分ってくれる」と淡い期待をしてしまっている自分もいて、それが酷く腹立たしいんです。母に執着していて、手放す為に心理学にある執着を手放すワークをやっていて、その中で私が「寂しかった」という感情を抱えていたことが分かりましたがトラウマを抉られ、しかも何度も繰り返すので疲弊し、執着を手放すはずが母への憎しみを増長する結果となってしまいました。
姉に先日、介護も含めて母とのことをぶちまけました。ただそのあと抜け殻のようになっていて、どうしたいのか分からなくなりました。
こんな感情を抱えたまま生きるのは夫に迷惑をかけるし何より自分が辛いです。
何を書いているか乱文になってしまいましたが、御教示いただけますと幸いです。

2022年4月19日 17:05

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その道に本当に後悔はないか

お母さまと人間として合わない。
それもまた自立した人間同士の事ですから、仕方がないのかもしれません。

しんどい思いをされましたね。
これからももっとするかもしれません。

私は、あなた自身が介護を放棄すること自体はダメなことだとは思いません。
孤独死に追い込まれる独居老人の方々が、『子供を持たなかったから』という理由なら、子持ちでも『子供を労わらなかったから』という理由で孤独死に追い込まれたとしても、何らおかしいことではないのです。
世の中には様々な理由で痛ましい死を迎える方がいらっしゃいます。
『貧乏な国・地域・親に生まれたから』という理由で幼くして亡くなられる方もいるほどなのですから。

だからこそ、あなた自身がその選択に後悔をしない・自分を責めないなら、それは悪いことだとは思えないのです。

あなたが放棄する、とおっしゃるならお姉様もまた放棄することを責められはしないでしょうから、お母さまはいずれお一人になられるでしょう。
お母さま自身に貯えがなければ、生活もままならないかもしれません。
あなたは優しいから、きっとそんなお母さまを“かわいそうだ”と思ってしまうかもしれません。
あとは、あなたの“母が嫌い”という思いと、“母がかわいそう”という思いの力比べになるでしょう。

私たちが立ち会う葬式の場では介護に苦しんだ息子さんが『言っちゃ悪いが死んでくれて清々した』とおっしゃることもあれば、遠い親戚が『もっと何かしてあげられたかも』と後悔に涙されている場に遭遇することもあります。

それも含めて、あなたの選択です。
あなたの心が最も楽になる選択をできることをお祈ります。

2022年4月19日 17:19
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けいじょう
日蓮宗の僧侶、啓誠(けいじょう)と申します。 修行に失敗し、一度は腐...
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自分を嫌いにならなくていいんです

ゆず 様 相談ありがとうございます。

あなたは全く悪くないし、自分を責める必要はないです。
そのことは理解しておられるようですが、気持ちがついていかない。という感じでしょうか。
幼少期から、親の愛情を得られないと感じると、誰しも生きづらさを感じます。
愛してほしい、優しくしてほしいのにしてくれない
さらに、自分の存在を否定されるようなことを言われたり、わけもわからず怒られたりすると、親の顔色を見るようになり、結局他人との関係もその影響が出てしまいます。これらすべて、あなたのせいではありません。自分を嫌いにならなくていいんです。
でもその方法が解らない、解っていたとしても上手くいかない、「トラウマを抉られる」ような状態になったのは、このせいですね。
もう安心していいのですよ。今はご主人と安全な環境で暮らしておられると思いますので、その安心安全感をもっと感じてください。まずは安心安全を感じて癒されることです。そして、あなたの中にある、子ども時代の泣いている自分を慰めて優しくしてあげてください。イメージの中でいいのです。「もう泣かなくていいよ」と優しく包み込むようにしてあげてください。そうして自分の中の泣いている、悔しがっている、怒っている自分を充分に癒してあげてください。
それから今の自分に、安心していいんだと、声をかけてください。
「私が幸せになりますように。私の悲しみが消えますように。私に喜びが訪れますように。私が平穏でありますように」と呟き毎日祈ってみてください。続けていけば、ご主人に迷惑をかけるとか思うことなく、優しさで溢れた家庭を築いていけるでしょう。
お母様のことは、それから考えましょう。今は安心安全を得るために、距離をとっていいと思います。まずは自分の幸せを思い、優しさや思いやりで溢れるようになり、それが伝われば、また考えていけばいいと思います。
参考にしてください。難しい時はご相談ください。
一礼

2022年4月19日 21:53
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質問者からのお礼

ありがとうございます。執着を手放して母とフラットに話せるようにと始めたことが逆効果になるとは思わず笑えない話ですが、ずっと恨み続けて無意識に我慢していた反動が今来ているのかもしれません。今は自分を癒やすことが第一なのでしょう。それすら難しいですが、今回質問させていただいて気づきもありました。hasunohaさんを見つけられて良かったと、少し救われた気持ちです。ありがとうございます

母との今後も、どちらに転んでも後悔するのが目に見えてるんですよね。今後も確かにしんどくなると考えると絶望しかないですが、今は母のことを考えず、自分を癒やすことを目指せるようにしたいです。ありがとうございます

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