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過去の過ちばかり思い出して前に進めません

回答数回答 1
有り難し有り難し 25

31歳主婦です。

6年前に結婚し、現在二児の母をしています。

ここ2年ほど、何故か昔の過ち、失敗ばかりを頻繁に思い出し、なかなか負のループから抜け出せずにいます。そのことばかりを考えてしまい、食欲も減退し、今大切にしなければならない子供との時間も上の空で、家族みんなに心配かけてしまっています。

私は20代後半まで、本当に酷い人間でした。頑固でプライドが高く、それなのにルーズでマナーや常識がなく、深く物事を考えずに行動したり、言わなくてもいいことを突発的に言ってしまったり...。また、高校時代くらいまでは虚言癖も酷かったです。

傷つけてしまった人や、呆れられ疎遠にされてしまった人も大勢います。

最近になって、そのことを深く考えてしまうようになりました。そういえばあの人とあの人に出産の内祝いを返せていないな、とか、結婚式でのマナー非常識だったよな、とか、あの時のあの発言はなかったな、とか...

昔から恋愛依存体質なところがあり、結婚して子供を産んで幸せになるのが目標みたいなところがありました。なので、結婚して長男が生まれしばらくするまで、頭の中がお花畑だったんだと思います...

もう遅すぎて情けないのですが、今更現実と向き合っています。

これから改めよう、という気持ちはあるのですが、どうしてもずーっと考えてしまい、立ち止まってしまっています。

私がしてきたことは、許されるのでしょうか...?こんな私でも笑っていいのでしょうか。家族と、幸せになっていいのでしょうか。

きちんと常識ある行動をしてまじめに生きてきた人を見ると(周りはそういう友達ばかりなので)自分が情けなくなります。

2022年8月24日 9:24

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私も似たようなもんですよ

私も同じことで悩んでいます。本当にロクでもない青年時代だったと反省ばかりしています。後悔ばかりです。だから、お尋ねの文章を拝読していたく共感してしまいました。

ただ、明らかなのは時計の針は逆向きには回りませんから、人生を生きる指針とはなっても過去を後悔することで得られるものは何もないということです。

あなたはまだお若いのですから、過去を見るより将来の展望にエネルギーを使う方が生産的です。老人は過去に生き、若者は将来に目を向けて生きるのでしょう。過去に目を向けるのはもっと高齢になってからでもいいのではないでしょうか。人生百年時代というのは紛れもない事実で、世の中の移り変わりは激しいです。お盆に東京でIT関係の会社を経営している檀家さんが帰省してきました。もうすぐ40歳の彼と話していると、「半年先は分からない」ということでした。その通りですよね。コロナのことなんて2020年の正月には誰も想像できていませんでした。そして、コロナにより世の中は大きく変わり、今後も変わり急速に変わり続けるでしょう。

お寺を取り巻く環境も大きく変わり、お葬儀や法事の在り方については、よく報道される通りになっています。その変化に私たち住職は適応していかなければなりません。

あなたを取り巻く環境もこれからドンドン変わっていくでしょう。過去を後悔のタネにしがちですし私もそうしているのですが、過去を教材以外のものにしてしまうと時間を失うだけに終わってしまうと思うんです。未来を知りたかったら歴史に学べ、とよく言われます。科学技術は進歩しますが、人間のやることはそこまで変わらないので歴史を調べると未来が見えてくるということは確かにあるものです。カミュのペストという小説が読み直されたり、スペイン風邪の事例が検証されたりしているのはまさにそのためですよね。そこから得られた知見がコロナ禍のいま生かされているはずです。

青春は人生の学校である。しかし、授業料が高すぎる。こういった人がいましたが、ビターな思いと共に実感しています。高すぎる授業料をお支払いになったのですから、そこから学ばれたら、と思います。

2022年8月24日 11:12
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有り難し
おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなり、申し訳ありません。

確かに、後悔ばかりに囚われていては時間を無駄にしてしまったことになりますよね...

高い授業中を払った、まさにその通りだと思
います。

これまでの過去は変えられませんが、これからはしっかり、感謝の気持ちを伝え、常識ある行動ができるように努めていきたいと思います。

ありがとうございます。

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