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怨憎会苦

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有り難し有り難し 19

恋人関係にあった方から傷付けられた事への怨みが消えません。
相手は今頃のうのうと生きているのかと思うと苦しく、感情の持って行き場がありません。

内面を磨いて少しでもポジティブに
それだけ執着している
許すことができるように
日にち薬

よく耳にする言葉は頭では理解していますが、感情が追いつかないのです。

この苦しさを紛らわせる方法があれば知りたいです。

2022年9月4日 23:44

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

怨憎会苦からの解脱の具体的方法

相手は相手。あなたではない人なのですが、その人の事を思ったり評価したり意識するのはいつどこの誰のどこでしょう?
それはあなたがその嫌いな相手を意識する時、あなたのアタマの中だけ「限定」です。別に脳のどのあたりの部位・箇所で起こっているかという具体的な特定は不要です。
大事なのはあなたが自分がやっていることを理解すること。
そうすれば怨憎会苦は消えます。執着も消せます。
あなたが悩まないために真実を理解することで執着や苦しみから救われるのです。それが仏教。仏道。仏道修行の具体的な方法。
真実、本当の道理を正しく会得するのが仏教です。
迷いや苦しみとは脳の誤認・ご認識なのであることを知っておきましょう。
なぜならすでに終わったことをいつまでも目の前にいないのに苦しんでしまっているからです。
以下はわかるまで数回読み直してください。
「あなたがその彼を憎悪する時、あなたの心の中に生ずる彼は影。彼は今、あなたが想像・想定している別のところでまるで予測不能なトリッキーな動きをしています。それが今の現実。LIVE。にもかかわらず、あなただけが彼のいないところで今という時間を費やして必要以上に彼にされたことや彼に対する憎悪・憎しみの心を繰り返し思い起こしては負のエネルギーを生じさせている。あなたが一番あなたの心を苦しめているという事実を見極める。そして支配されないようになることです。」
相手の影を追いかけて苦しむ。それが怨憎会苦の正体です。
お釈迦さまの生涯を描いた手塚治虫氏の漫画『ブッダ』の中に、お釈迦さまを殺害しようとするダイバダッダというキャラクターが登場します。
ブッダは「敵は汝自身なのだよ」といさめます。
人は人から何かされた時にその相手を憎むものです。
ですが、その憎しみのエネルギーが発生してしまうところは憎む心を思い起こした当の本人の中限定です。負の虚像。
理不尽と言えば理不尽です。
ですが、あなたがもし相手を憎むことで苦しい、辛い、許せないのであればこそ、この道理をよく弁える。嫌いな相手なんぞの為に自分の時間を奪われないようにするべきです。社会的に抹殺されても仕方ないような行為を犯したのであれば然るべき手段で悪事は知られるべきでしょう。法的に裁きを受けるようであれば法の裁きに任せるべき。外道の非道は広く知られて自業自得。無理に我慢する必要はありません。

2022年9月5日 16:53
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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

ゲシュタルト療法は頭で理解しない

港口様
はじめまして。
具体的には書かれていませんが、お別れに納得が出来ていなかったり、言いたいことをキチンと伝えていないのだとすれば、余計に引きずるのでは?と思われます。

お相手様に伝える前に、一度「認知行動療法」で整理をされてみてはいかがでしょうか?
私はこれでかなり怒りがおさまり冷静になれて来ました。
今はワークブックもありますし、アプリも簡単にできますよ。

これを機会に認知行動療法を学ぶと人生が楽に豊かになると思います。

それでも感情をなんとかしたいと思われるならゲシュタルト療法をお勧めします。
ZOOMでもできますからね。
私はゲシュタルトの祈りが大好きです。
「私は私、あなたはあなた。期待しないで、私も期待しないよ。出会えても出会えなくても素晴らしいね!」
港口様が一日も早く吹っ切れたら嬉しいです
^_^

2022年9月5日 2:14
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有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして! 覆面僧侶・きみーです。 ハスノハであなたと出会えたことを嬉しく思います。 私はこれまで、様々な方々の人生に寄り添い、心の声に耳を傾けてきました。 ・産業カウンセラー ・緩和ケア病棟・傾聴ボランティア ・刑務所、専門学校キャリアガイダンス講師 ・就職相談室カウンセラー ・人材派遣会社・事業コーディネーター 特に、20代〜40代の方々からは、仕事や人間関係、自己成長など、様々な悩みをお聞きします。 ゲシュタルト療法や交流分析といった心理学の手法を学び、あなたの心の奥底にある感情や思考に寄り添いながら、一緒に問題解決を目指します。 音楽や芸術を通して培った豊かな感性を活かし、あなただけの心の風景を描いていくような、 そんなカウンセリングを心がけています。 一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。一緒により良い未来を築いていきましょう!
※ZOOMは覆面ではなくて素顔です、ご安心ください(⁠^⁠^⁠) 日にもよりますが19:00以降が確実です。 信頼関係構築→傾聴→技法、あなたを最大限大切にします。 「傷つきを築きに」そして気づきに。自律へと導くカウンセリング 【人生の羅針盤】人生の道標となり、迷いを解消しコンシェルジュとして旅のお供をします。 各種心理療法、認知行動療法などを学びました。 [カウンセリングについてご一読ください] ハスノハはカウンセリングルームの対面と違い、ZOOMだけのやり取りになります。 カウンセラーは「聴く人」ではありますが、クライエントさんの身体の動きや微細な変化も見逃さないでカウンセリングをしています。 腕組みをしたり、眉間に皺を寄せたり、涙を我慢したりと表現は人それぞれです。 画面オフも歓迎ですが、 声のトーンだけを頼りにするしかなく、情報が足りないのが現状です。 皆様のお悩みを全身全霊で解決する覚悟でおりますが、誤解やすれ違いを避けられないことも稀にあります。 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

質問者からのお礼

薫衣様
ありがとうございます。
認知行動療法もゲシュタルトも言葉は知っていましたが、実践はしたことありません。
まずは知ることから始めてみます。

丹下様
ありがとうございます。
まだまだ追いつかずもがき苦しむ部分もありますが、いただいたお言葉にふっと心が軽くなりました。
嫌いな相手に自分の時間を奪われない、仰る通りです。 
たいへん身につまされました。

お二方、貴重なご意見をありがとうございました。

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