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亡くなった祖母への気持ち

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有り難し有り難し 4

おととい、祖母が亡くなりました。
危篤になって病院に駆けつけてから数時間はまだ息があり、少しだけ思い出を話したり今までありがとうという言葉も言えました。
個性的ではありましたが信念を持ち、優しくて料理上手な祖母でした。
亡くなってからもありがとうの言葉は伝えられたのですが、どうしても後ろめたさで言えなかったことがあり、それが今とても心残りです。

祖母は1年半ほど前から認知症が進行し、上手く話が伝わらないことが多くなっていきました。
私はなかなか認知症になってしまった祖母を受け入れられず、何度言っても伝わらない事に苛立って強い言い方をしてしまったり、祖母に会うのを鬱陶しく思ってしまったこともありました。
祖母は認知症でも私の存在は忘れていなかったので、きっと悲しかっただろうと思います。

それを、結局最後までごめんと言えないまま祖母はお骨になってしまいました。

今となって、もっと沢山話してあげればよかった、手を繋いであげれば良かったと思います。

謝るのはもう遅いのかもしれませんが、本当は祖母に感謝してるし大好きです。
どうしたら良いでしょうか?

2022年12月12日 22:03

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お祖母様にお伝えなさって下さい

拝読させて頂きました。
大切なお祖母様がお亡くなりになりあなたはとても悲しい思いや悔やんでおられるのですね。あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
お祖母様は病いにかかられながらも皆さんに優しく見守られながら与えられた天寿を全うなさっていかれたのです。皆さんに巡り会い皆さんと一緒に毎日を一生懸命に幸せに生き抜いていかれたのです。

お祖母様が心安らかになります様にと心を込めてお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

お祖母様は必ず仏様や神様がお導きなさって下さり、先にいかれた親しい方々やご先祖様が優しくお迎えなさって下さいます。
お祖母様は仏様のもとにて心から安心なさいます、一切の迷いや苦しみや辛い思いからも救われて心安らかに円満にご成仏なさっていかれます。
そしてこれからもあなたや皆さんをあたたかくお見守りなさっていて下さいます。

お祖母様とあなたや皆さんとのご縁は永遠です、これからもずっと続くのです。

あなたの悲しみや後悔は消えないでしょうが、どうぞお祖母様が心から安らかになります様にと真心込めてお祈りなさって下さい。そしてお祖母様にあなたのお気持ち全てを心からお伝えなさって下さい。
あなたのその思いをお祖母様はありのまま全て優しく受け止めてあなたに耳を傾けて寄り添っていて下さいます。

いつの日かあなたや皆さんがその天寿を全うなさる時には必ず仏様やご先祖様やお祖母様があたたかくお迎えなさって下さいます。そして共に喜び合い分かち合い共にご成仏なさっていかれます。

どうかこれからも優しく見守っていて下さいとお祖母様に心からお伝えなさって下さい。

あなたや皆さんがこれからもずっとお祖母様とのご縁を大切になさり、皆さんがお互いを思いやり仲良く幸せに生き抜いていかれます様にと切にお祖母様にお祈りさせて頂きます。

またあなたのお気持ちお聞かせ下さいね、あなたを心よりお待ちしております。

2022年12月13日 8:07
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございました。
お礼が遅くなってしまい申し訳ございません。頂いたご回答を読ませていただき、日数が経つにつれて私も落ち着いて考える事が出来ました。
祖母との思い出や感謝を忘れずに生きていこうと思います。

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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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