人の言葉や価値観に左右されてしまう
2ヶ月くらい前からビジネス系の自己啓発本を読んでいます。
本の中には一部過激な主張とも取れかねないような内容も多く例えば、
「年収や収入はその人の信用を数値化したもの、大人の偏差値」
「人間も動物も基本的にはより良い遺伝子を持ったパートナーを見つけ子孫を残すこと」
「結婚や育児を経験しないと責任感が持てない」
「高齢独身男性は危険人物」
「経歴や職歴が定まらず一貫性のない人は不安定な人格」
「正社員になろうとしない人は責任から逃げている」
「養う家族のなく、子供のいない人生は虚しい」
などです。
もっと酷い本になると
(※性的表現があります)
「ナンパをして不特定多数の人と関係を持つと自分に自信が持てるようになる。」
「男性が女性に優しくするのは性的行為をさせてくれるから」
「ストレスを解消するには性的な娯楽しかない」
「女性は容姿が優れていて男性に対する奉仕や気遣いが出来ることが望ましい」
「お金もなくモテない男性は女性と遊ぶ機会がないと犯罪者予備軍になる」
「アルバイトでいると一生低賃金で働くことになりスキルも身につかない。年をとると誰にも相手にされない」
など差別や偏見に満ちた内容の記述が多く落ち込んだり疲れている時には本の内容を真に受けてしまいます。
他人の言葉や価値観は私の幸せに当てはまらないので気にしていけないとは思うのですが普段から冗談や軽い気持ちで言ったことを本気にしてしまいます。
他人の言葉や価値観に左右されず、平常心でいるにはどうしたら良いでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人様の生き方に点数をつけられるはずがない
価値観も考え方も多種多様です。自己啓発本も私の話すことも、ただの80億分の1の考え方に過ぎません。声の大きな人やたまたま共感する人が多いと、さもその考え方が一般的、当たり前のように感じてしまいますが、それが正しいかどうかなんて誰にもわかりません。私ももちろん、周囲の意見や考えに影響を多く受け、右往左往することはありますが、最後は自分の責任で決断してます。結局最後は誰も責任取ってくれませんからね。
あるかわからない正解のために、膨大な方程式を頭に詰め込むだけではなく、いずれ訪れる最期を見据え、自分が信じること、大切にしていることを、日々の生活で積み重ねていく。そんな意識をしてみてもいいかもしれないですね。
自分の中の柱を大事にし、良き相談相手を見つけましょう
周囲の人間の言葉や本の言葉に右往左往してしまう。決して、あなただけの悩みではありません。程度の差は多少あるかもしれませんが、世のすべての人が同じ悩みを抱えていると言っても過言ではありません。
斯く言う私も同様でした。いや、結構齢を重ねておりますが、今もたいして変わりません。歳を取ったら歳を取ったで、結構いろいろと思案し悩みます。幼い頃は本に書いてあることは皆正しいと思ったりしました。でも、或る程度学びを重ね経験を重ねていくと、本の記述の間違いや怪しさや胡散臭さに気が付くこともあります。
今回、自己啓発本の危うさ怪しさに気付かれたことは良い学びだった、と思います。其々の仕事の分野での経験の中から得た教えは他の人々にも大いに参考になる、場合もあります。そういう本もいっぱいあるけど、粗製乱造と思える自己啓発本も多いですよね。また、自分の体験だけで何冊もの本を書くことは困難です。何冊も出すには、他の本や先人の智慧を拝借してる場合が多いのです。そして、ビジネスの経験則だけの本は、社会の変化やビジネスモデルの破綻で、数年で陳腐化します。宗教や哲学というしっかりしたバックボーンによって構築された自己啓発本なら長く生き残る、と思います。
「自分の中の柱」と書きましたが、具体的に言いますと、「自分の御先祖様」「自分の菩提寺の仏様」「自分の住む土地の神様」がこれに当たります。自分に命を与えて下さった御先祖様、菩提寺の仏様、土地の神様、其々に教えに適う生き方をすることが大事です。其のことが自分と言う人間の柱を形成します。いろいろと周囲の言葉に右往左往しそうになった時、御先祖様はどうお考えになるか、仏様はどう言われるだろうかと考えてみましょう。御先祖様や仏様に恥じない生き方、胸を張れる生き方をしよう。そう考えるだけでも、心は落ち着くと思います。
但し、御先祖様や仏様は、物事の具体的は判断までは言及してくれないと思います。その場合は、良き用心棒、良き相談相手を持つことが必要です。過去の回答ですが、参照してみて下さい。
https://hasunoha.jp/questions/4351
質問者からのお礼
お返事ありがとうございます。自分の信じることや大切なことを忘れず生活をするように心がけたいです。