解離性同一性障害について
私の知人に解離性同一性障害を抱えている人間がいます。小学生の頃、苛烈ないじめを受けたショックで別の人格が生まれてしまったのだそうです。
私は本人から話を聞いたことがあるのですが「もし彼ら(人格)がいなければ今の自分もいなかった」と言っていたのが印象に残っています。
最初こそ得体が知れない存在だったものの、意志疎通ができるようになると「彼ら」が根はいい性格だったこと、自分の一部であることを教えてくれたそうなのです。
これは宗教ではなく精神医学の領域かもしれません。また、多重人格を抱える者がそういう人ばかりではないということも心得ているつもりです。
しかし私は…その話を聞いてから目に見えない力や世界の存在を心から信じられるようになったし、それが人を支えることもあるのだと感じられるようになりました。
仏教者の方はこういった現象…つまり、自分の心の一部が自我を持つようになる症状や、頭の中で目に見えない世界が築かれる現象をどのように捉えるのでしょうか?
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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全ての人が様々な縁や恩によって「人として生かされている」
知人の方は、あなたに、そうやって話せるのね。そんな関係性や あなたの存在は、気持ちを話せる安心できる人なのではないかしら。
私のクライエントにも、解離が起きる人がいます。自分を守るために起きる反応でもあると思います。そうしながら、向き合い乗り越えていく生き方があってもいいのではないかしら。そのことにより、悩み苦しむこともあるでしょうけれど、それも「その人」の全てだと思いながら、私はお付き合いをしています。
目に見えない力や はたらきって、解離だけの話ではなく、全ての人がそういった縁によって「人として生かされている」と思います。
自分が育ってきたことも、いのちを維持してきたことも、成長すべてが、あらゆる出来事によって支えられ助けられて、今ここに存在できているのでしょうね。
「知恩」という考えがあります。
全てのものが、恩であると知る心。
そういった見方で、何事にも、自分と切り離さずに恩恵だと受け取っていけたらいいですね。また、あなたの存在も、きっと誰かを支えていくのでしょう。
質問者からのお礼
遅くなって申し訳ありません。真摯な解答、ありがとうございます。自分自身が「生かされている」という考えはキリスト教にも存在しますが、生きていることに希望が持てることこそ宗教の意義だと思います。



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