過去に人を傷つけることをしてしまった
後悔を思い出して何も出来ない今をどう変えたらいいかわかりません。
子供のころ、〇〇菌というものがあり、鬼ごっこのようなものとして遊んでしまったことがあります。
当時のことをはっきりと覚えてはいませんが、自分から始めてしまったことも一度あったように思います。
誰かが始めても、良くないことだと周りをとめなかったうえに、友達との人間関係がうまくいかず話しかけるきっかけとして一度自分からしてしまったような記憶があり、最低だとその時のことを何度も思い出すことがあります。
それが鬼ごっことして始めたのか菌と言ってしまったのか覚えていませんが、後者なら最低なことをしてしまいました。
悪気のあるなしに関わらず良くない行為ですが、当時の自分もしてしまった後に良くないことだった、と罪悪感があったような記憶があります。おそらく悪いことだとわかっていたのにそのようなことをしてしまった自分は本当に最低だと思います。
当時はいじめになり得ると認識できず、参加してしまった時も誰かがタッチしてきたからただの鬼ごっことして遊んでいたこともありました。止めなかったことも、自分がしてしまったことも悪いことだともっと早く気付くべきでした。
はっきりと覚えておらず、正しく覚えていないため記憶違いのこともあるかもしれませんが、少なくともその人が傷付くだろうことをしてしまい後悔しています。
相手の連絡先を知らないため謝ることも出来ませんが、機会があったとしても、その人がいない時に始めてしまったと思うので、相手は知らなかったはずなのに謝るのは自分が謝罪したいだけの自己満足で傷つけるだけではないか、と思う気持ちもあります。
今までのことを思い出すと嫌なことが多いですが、自分が傷つくだけのことなら良かったのに、人をたくさん傷つけてしまっただろう自分がどのように生きていけばいいのかわかりません。
過去の自分を思うとこれからの自分の幸せを考えていいのか悩むことがあります。
不安になりやすく、頑張りたい気持ちもあるのに毎日頑張れず、せめてこれからは悪い行いを避けて良い行いをしたいのに何も行動できずにいます。
立ち直ろうと思っても、ニュースなどでつらい話題を見かけると精神が不安定になってしまい、自分が傷付くのは間違っているのに苦しくなります。
過去は変えられませんがどのように生きていけばいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
がんじがらめにせず、今あることに感謝しながら、丁寧に生きよう
今までの質問も読ませてもらいました。ずっと過去の行いに引っ張られていますよね。今回の質問の行いも、その中の一つかしら。
私たち人間というのは、経験しないと学べないこと、失敗したり指摘されてでないと自分の未熟さに気づけないこともあるのです。本当に愚かなものですね。私だってそうなのですよ。
気づけたからこそ、反省し改めていくこともできるのです。それを成長と言うのでしょうね。
あなたは、過去の行いを振り返り、我が身の在り方を問うておられます。それは大切なことですね。
私はね、その在り方は、一瞬一瞬を大切にしていくことだと思っているのですよ。何か良い行いをしなければならない、懺悔して償いの生き方をしなければならない、自分の幸せを願うなんて おこがましいのではないか… そのように考えてしまうと、どんどん苦しくなってしまいます。あなたの今が、そうでしょ?
そんなふうに、自分を がんじがらめにせず、今あることに感謝しながら、丁寧に生きていけばいいのです。
あなたが、こうして振り返る時間を持たれたから、ハスノハにも辿り着いた。私たちとも、こうして出会えましたよ。また、ここでの問答で、あなたが打ち明けられた懺悔に、お坊さんたちは、あなたを責めましたか? あなたの過去を知った上で、それでも一緒に生きましょうよ〜と手を握っていますよ。
仏様のお心も、そうでしょう。許されて生きていいのですよ。そうやって、人は成長していくのです。人に優しくなっていけるのです。
過去の行いと、今を結び付けなくていいのです。これからを大切に。あなたの幸せをちゃんと感じて。前を向いていきましょう。
質問者からのお礼
中田 三恵さん
お忙しい中、今までの質問まで読んでご回答くださりありがとうございます。
今の自分は何も出来ず、過去を思い出しては酷い人間だと毎日自己嫌悪してばかりいます。
今の自分では駄目だ、変わらなければという焦りから良い行いをしなければならないという気持ちが強いのだと思います。
自分にはもったいないほどの温かい言葉をかけてくださりありがとうございます。
今あることを大事に、丁寧に生きていけるように、一つ一つできることから前向きに頑張っていきたいです。
ハスノハやお坊さんたちに会えたことは自分にとって本当にありがたい事だと思います。中田さんもご回答してくださって、こうしてご縁をいただきありがとうございます。
仏様にも感謝し、人に優しくできる人間になっていけるようにこれからを大切に生きていきたいです。