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生きる意味がわからないです

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大学受験が終わって、現在結果待ちです。多分落ちました。滑り止めも全部ダメで、浪人だと思います。
受験終わってから今までずっと家にいて、勉強も何もせず、ただ長時間寝て、テレビ見て、スマホ触って、お風呂入って、また寝ての繰り返しです。浪人の勉強も、まだ確定ではないのでまったくする気になれません。
母は、今まで頑張ったからこの期間くらいは遊んで、好きなことをすればいいと言ってくれてます。でも、辛いです。
何もする気が起きずに、誰とも会わず、時間だけが過ぎ、それでも母は遅くまで仕事をして、対する私はニートです。なのに優しくしてくれる、これって腫れ物扱いなんかな?とか思ってます。もうこんな自分が嫌です。友達も数人いますが話す気になれません。ちらっと合格決まった同校の友達だった人のTwitterを見ては病み、嫉妬に狂い、廃人のような自分が情けないです。
もう、希望もない、私に生きる理由などありません。でも、死ぬ勇気はないです。消えたい消えたいと思って、長く眠ったら当然のように朝が来ます。もう、どうしようもなくて、この先自殺もどうせできないですし、消えたいと思って消えることなんかできないことはわかってます。もうどうしたらいいですか?辛いです。

2023年3月4日 20:58

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生きる意味は、最後にしか分からないもの。

拝読させていただきました。

虚無感の渦中に入っている時期であると察します。そんなとき、人は変われる境目にいるときでもあります。

悩み悩み悩んで、行きつく自問自答したときに「この人生に意味があるのかな?」と感慨深くなるは自然のことなんです。

仏教では、「悩み」をどのように捉えるのか?『悩みに立ち向かうのが仏教』なんです。
悩みは人を苦難にも陥れる罠のように捉える人々は多いものです。しかし、悩みがなければ人は「知恵」「工夫」など乗り越える思考が芽生えません。

トンネルには必ず出口がありますが、電灯の点いていないトンネルはとても暗いものです。これが人が悩んでいる心が暗くなっているのと同じ状態を表します。
仏教では、悩みや苦しみはどこからやってくるのかを『無明』といいます。
無明とは字の如く、「明るさが無い」ということを現し、心の中が暗くなっている状態を指します。

悩みを簡単に打破できるのであれば、悩みにならないものです。

歌手である松山千春さんはご存知でしょうか?
『君を忘れない」という詩をネットで見れますので是非とも歌詞を見て、YouTubeなどで歌も聴いてみてください。
この歌の一節にこのような詩があります。

詩・抜粋
「どうして生きているの?」君は僕に尋ねたけど、答えを急ぐことはない。やがて分かるから。
        作詞・作曲 松山千春

この歌と詩は、悩みに答えを見いだせな方々や、生きる意味を見いだせない人に当てはまる歌でもあります。

上記の歌詞に続き、「僕もあきらめない。何度だって立ちあがろう」とあります。

これは仏教の開祖である釈迦も同じようなことを説いてくれています。

釈迦「人間の最大の名誉は、決して倒れないことではない。倒れるたびに立ち上がることである。」

この釈迦の言葉は、人間は悩んだり、生き詰まったりするのが当たり前であることを説き、仏教の教理の根底にある『諸行無常』であることを説いてくれています。

わたしたちは「ただ、ただ今を生きて」いますが、同じ日は二度とありません。また過ぎていく日常はすべては過去となりますので、ニガい思い出は捨てろと仏教では説くのです。過去を追いかけても戻ることはなく、すべては今からが新しい一日なのです。
最後にアドバイスを
「他人と見比べないこと。見比べることで虚無感が生まれる。自分らしく」

合掌

2023年3月4日 22:02
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
人と比べてはやっぱり何も生み出すことができないですよね。
松山千春さんの歌を聴いて、落ち着いてもういちどゆっくり自分のペースで頑張ろうと思います。

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