嫌な職場を退職できたのに寂しいのはなぜ
2年間地獄のような日々でした。
入社した初日にここは椅子取りゲームだから必要な人になってください。あなたの代えはいくらでもいるから。と言われてスタート。
その後も上司に人間性まで否定されるようなきつい言葉を浴びせられ、時に怒鳴られ、精神的にやられる日々でした。
でも中には優しい先輩もいて、お客様もいい人ばかりで、楽しい時間もありました。
しかし、毎日のように誰かが怒られ売上以外見てくれない職場にいるスタッフは私以外にも多くのストレスを抱えていました。
そのために全員が自分のことで精一杯で思いやりも愛もない職場になり、いつしか仲の良かったスタッフたちとも上手くいかなくなりました。
毎日誰かがピリピリしていて、優しかった先輩も私に当たってくるようになりました。
それに耐えられず反抗的な態度を取るようになった私に、更に嫌味や小言が増えもう関係は修復出来なくなっていました。
最初から厳しかった上司も相変わらず毎日誰かに怒っているし、職場も何も変わらないし、もう辞めるしかないと考えていた時、丁度関係が修復出来なくなった先輩と大きく揉めてしまい、退職を決めました。
耐えてきた2年間からやっとの解放。
なのに何故かとても寂しく心が痛くてたまりません。
辞めた瞬間からもう行かなくて良いと思ったら急にしてもらったことや、与えてもらったことが蘇り、揉めた時にされたことや言われた言葉からの憎しみや怒りより、それまでの感謝の気持ちが溢れてきて、申し訳ない気持ちになったのです。
もっと私が歩み寄れば良かったのかなとか、当たってきたのは先輩でも私も悪かったなとか、きっとこんな職場だから先輩も追い込まれていたんだろうなとか、後悔ばかり浮かびます。
とても寂しく、ぽっかり穴があいたような気持ちです。
もう謝ることも出来ないし職場に戻ることもないけれど、この後悔なのかわからないモヤモヤした感情で毎日過ごすのがとてもつらいです。
ずっと辞めたかったのに、なぜこんなに苦しいのかわかりません。
気持ちに整理がつかず、新たな職場に行くのもいまは怖くて前に進めません。
助けてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それが普通
良いところが全く無い職場だったら2年間も続けられなかったでしょう。
でもそれ以上の苦しみがあり、今はその苦しみから解放された。(苦しみの方は気にする必要がなくなった。)
だから、辞めた後に元職場の良い点や楽しい思い出が浮かぶのは、いたって普通です。
結果的に辞めたということは、総得点では楽しみより苦しみの方が勝る職場だったのです。
アイドルだっていつかは卒業します。
あなたも卒業しただけ。
辞めた職場を恨む必要はありません。
経歴の一つとして誇りに思いましょう。
心は無常です。
心(思考や気分)は瞬間瞬間に浮かんでは消えてゆきます。
嫌な気分になったり不安定な気持ちになったり、過去や未来に関する妄想雑念のヘビーローテーションに陥ったときは、「心は無常である」という真理を思い出しましょう。
雲は月を隠せても月を壊せない。
思考や気分の雲が通り過ぎれば、満月のように静かで明るい智慧の光が顔を出してくれます。
いくつになっても成長します
3年前のあなたの質問も読ませていただきました。今回の職場は厳しい中にも優しい先輩もいるしお客様もいい人に恵まれた時もあったのですね。あなたの前回の質問と今回のものを比較するとあなたはかなり成長されたのかなと思います。
私は現在65歳の坊さんですけど、受験も希望通りいかず、就職も転々として45歳で坊さんになりました。
世の中は自分の思い通りには行きません。それをお釈迦さまは「一切皆苦」(いっさいかいく)とおっしゃっています。自分の思い通りに行かないのは自分に煩悩があるせいなのだと教えてくださいます。
そう考えると、あなたは今までの経験からそう言う事がわかって来て、自分なりに頑張って来たからこそ、辞めた事に後悔やモヤモヤの気持ちを感じているのではないでしょうか。
それはあなたが3年前に感じた状態よりもあなたが成長した証拠のように思います。
現在あなたはこの職場に戻れないのであれば、あなたは未来を考えれば良いと思います。この経験を活かして次の職場では同じ失敗をしなければ良いのです。あなたは確実に成長しているのだから。人間はいくつになっても成長できます。私は高齢者ですけど毎日少しずつ成長してます。だからあなたも成長できるのです。
どうぞ、前に進んでください。応援します。合掌
質問者からのお礼
心がスーッと軽くなりました。
いまの気持ちは受け入れて前を向いてがんばります。
ありがとうございました