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墓のない、もしくはつくられない人について

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

私は、20年来の大親友が居ました。
詳細は省きますが、
奥様を紹介したのも私で、
公私共に深い関係でした。
その彼が今年3月に自死ししたのですが、墓を作らない場合、
親友同士、どのように供養したら良いか不安です。
形見を奥様から頂きましたが
家に何十年も置いとくのは違うのかなと。(置いておくべき?)
10人程私と同じ大親友がいて形見分けを頂いてますが、これからの向き合い方と、墓の無い中での形見の経年的な付き合いを教えてください。よろしくお願いします。

2023年6月17日 0:22

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大切なのはあなたの気持ちです。

大親友が自死されたとのこと、心よりお悔やみ申し上げます。まだ亡くなって三ヶ月ではご縁者のお悲しみいかばかりかと存じます。
さて、私は坊主ですから仏教的な回答になりますが、人は亡くなれば成仏すると考えます。亡くなり方に拘らず成仏します。そして、お骨はその方の形見そのものです。いわゆる魂はお浄土という世界に参ります。従って、墓のある無しにかかわらずその方の事を想い西(西方浄土と言います)の空に向かって手を合わせれば良いと考えます。
ちなみに成仏とは文字通り仏様に成るということですから成仏したご親友は全ての悩み苦しみから解放され平穏に暮らしておいでです。ですから、あなたの事もきっとお浄土から見守ってくださっていることでしょう。
ですから余りお骨にこだわらなくても良いのです。お骨の中に魂はありません。
ただ、お墓がある場合はそのお墓に詣ると亡き人はお浄土からそれを見て居て「私のお墓参りに来てくれてありがとう」と言ってくださいます。ですから、お墓参りは無駄ではないのです。
そのように考えると、別にお墓でなくても、どこでもその方の事を想って手を合わせたらお詣りしたと言うことになります。
あなたが、形見を何か頂いたのならその形見に手を合わせても同じことです。
大切なことは形式ではなく、その人を想うあなたの心です。どうぞ安心して、その方を想って手を合わせて下さい。合掌

2023年6月17日 16:11
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それぞれの供養の仕方があります

拝読させて頂きました。
親友の方が突然お亡くなりなりあなたも皆様も大変驚いておられることでしょう、そして深い悲しみを抱いておられることでしょう。詳細はわからないですがそのお気持ち心よりお察しします。
その方が心安らかになります様に心を込めてお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
その方は必ず仏様や神様がお導き下さいます。その方のご縁のある先に往かれた親しい方やご先祖様がその方を優しくお迎えなさって下さいます。その方は仏様や神様のもとで一切の苦しみ・迷い・痛みからも救われて心安らかになることでしょう。ご先祖様と一緒に何の憂いもなく円満にご成仏なさっていくでしょう。そしてあなたや親しい方々をこれからも穏やかにお見守りなさって下さいます。

どうかその方が心安らかになります様にと心からお祈りなさって下さい真心込めてご供養なさって下さい。そしてあなたの思いをその方に素直にお伝えなさって下さい。あなたや皆様の思いはその方に必ず届いていきます、その方が受けとめて下さいます。その方とあなたや皆様とのご縁はこれからもずっと続いていくのです。

最近ではお墓をお作りなさらない方々もおります。ご自宅にてずっとご安置なさる方もおられますし、お寺や供養堂にお預けなさる方もおられます、或いは他の方との永代の合祀墓にお納めなさる方もおられます。現代社会の変革によって大きくお墓も変わってきてます。ですからそれぞれのご供養の仕方がありますのでそれぞれ尊重することがとても大切です。

ご友人の方の形見をお受け取りなさったのですね。その物品がどの様なものかにもよります。もしも利用することができるならご利用なさって頂くと喜ばれると思います。
もしその物品を長年保管しておくことは難しいということならば、ある程度時間が経過してご納得頂いて、お寺様にお願いしてご供養なさってお焚き上げなさっても宜しいかと思います。ウチのお寺でもご遺品をご供養させて頂いてお焚き上げをさせて頂いております。
いずれのせよあなたのお気持ち次第だと思いますのであわてないで慎重にご検討なさって下さいね。
これからもそのご友人の方とのご縁を大切になさって下さい。
その方とのご縁をこれからも大切になさりあなたがこれからも大切な方とのつながりの中で心から豊かに仲良く生き抜いていかれます様に切に祈っています。至心合掌

2023年6月17日 17:25
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