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仏さまは「人を殺せ」と命令しうるか?

回答数回答 1
有り難し有り難し 10

 いつもお世話になっております。先日ツイッターを見ていたら、
「私が信仰を辞めた理由は、アメリカに住んでいたとき、宗教の
違う信者10数名に対し『もし、神が、人を殺せと命令してきたら、
あなたは人を殺すか』と尋ねたら、全員が『殺す』と答えたから」
「『もし、ここで誰かが、『神はそんな事を命令なさらない』と
答えていたら、私も信仰を続けた」
「彼らは、皆生活や対人面で問題を抱えている。宗教は、人を
救えていない」
と言っている方がいました。

 それに対し、
「シューキョーなんてそんなもの。シューキョーをやってる奴ら
のことは、狂人だと思って扱えばいい」
と言っている人がいて、その発言には19もの「いいね」がついて
いました。

 私は、あくまで、この10数名に問題があると思いたいのですが、
実際、私は色々なお寺で問題のある僧侶や信者をたくさん見てきて
います。
 既婚なのにヤリ目ナンパする者。友だちになるふりをして
近づいてきて、他の信者をいじめる者。宗教をオカルトと勘違い
している者。境内に女がいると、後をつけたり見つめる者(お寺
を発展場と思っているのでしょうか)。
 あげく、「慈悲殺生」など、荒唐無稽な論を唱える僧侶もいれば、
「他の宗派はろくでもない」などと宣ったり、大きなお寺はお守り
やおみくじなど、霊感商法まがいの事を平然としています。

 戦国時代には、徳川家康の軍勢が、のぼり旗に念仏を書いていたり、
今も、外国では仏教僧団が中心となってイスラム教徒さんを弾圧
しているそうです。これじゃ、誤解されるよな。と思います。

 しかし、本当の仏様の教えには、
「体を切られても怒るな」
「恨みに恨みで返すな」
という平和的な教えがあることを知っています。ですが、これを
知っているのは一握りの仏教徒でしょう。

 私はお寺の山門をくぐるとき、周りに人がいないことを確かめて
からくぐるようになりました。また、出るときに人と鉢合わせして
しまった際は、その人に頭を下げるようにしています。
「私たちはが欲の塊ではないぞ」
とアピールするためです。

 仏さまは、「人を殺せ」なんて命令しませんよね?あくまで、
その人たちが愚かだっただけですよね?混乱しています。

2023年10月5日 6:51

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏様は殺生しない様にと教えて下さいます

拝読させて頂きました。

あなたが今までひどい人達にひどいことを言われたり嫌なことをされてとても辛い思いをなさっていらしたことを読ませて頂きました。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。

仏様は人を殺せとは決しておっしゃいません。それ以前に殺生するなとおっしゃっておられるのです。そして悪しき考えや言葉や行いをしない様にとおっしゃっておられます。善き考えや言葉や行いをしましょうとおっしゃっておられます。それがあまたの仏様の教えです。

あなたは既によくよくご存知かと思いますが繰り返しとなりますがお伝えさせて頂きます。

私達は誰しもがあやまちや愚かなことをしてしまいます。他者を傷つけてしまったり被害を与えてしまいます。
その様な罪を心から仏様に懺悔して日々深く反省して、傷つけてしまった方々へ心から謝り、その様な罪を犯さない様にと心がけていくことです。それが仏様のみ教えです。

あなたのこれからの未来を本当に素晴らしいご仏縁に恵まれて心から穏やかに安心なさって生きることできます様に、清い信仰を持たれ心から仏様を信じていかれます様に、そしてあなたが大切なご縁の中で心から幸せに与えられた人生を歩んでいかれます様に、そして仏様に救われていかれます様に切に切に仏様にお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

2023年10月5日 8:42
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

【Kousyo Kuuyo Azuma 先生】
 お返事いただき、ありがとうございます。そうですよね。
殺せなんて言うわけがない。その10数人がアタオカだった。
そして、どこの国にもアタオカ…狂信者というものは、いる。

 でも、狂信者の数が多すぎます。とくに日本。陰謀論者と
後ろ指をさされても仕方がありません。
 精神病院に入るところを見られるより、お寺や神社に入る
ところを見られるほうが、よほど恥ずかしいです。あまりにも
狂信者が多く、多方面から誤解されているからです。

 私が時折かかる近所の外科の先生も、
「宗教は、本来は心の拠り所。でも、今はトンデモ医学やガンモドキ
などの、色んな金儲けに利用されてしまっている」
と言っていました。小林麻央さんも、ちゃんとお医者さんに行けば
よかったものを、占い師に騙されてがんを放置し、亡くなって
しまったと。

 織田信長公が比叡山を焼き討ちにした気持ちが理解できました。
実際にはやりませんが、私も時折、
「もし○○寺に焼夷弾なり核爆弾を落としたら…」
などと妄想することがあります。そうでもしないとわからないだろう
と思うからです。

 多くの寺院と信者たちが、目を覚ましてくれることを願って
やみません。

「仏教全般」問答一覧

お金なんて要らんと貫いた心

神仏への信仰心がとても篤かった医療人のお話です。 その人は幼き時に難病で視力を失い、家督を譲って琵琶法師と鍼師のどちらかを選ぶときに医の道を選んだそうです。親には「二度と家の敷居をまたぐでないぞ」と突き出され、入門先の師匠は「素足に埃が付いたら掃除やり直し」覚えも良くなく、ある日鍼を持たせてもらった時には、患者さんが痛さで悲鳴と怒号のクレーム続出…ことごとく破門。 後がなく生死をかけ岩屋に篭もって断食修行、無我の境地で空腹に転び手にした松葉(鍼のような)と、くるまった落葉を元に、のちの管鍼法を発案。「これなら患者さんも痛がらずに下手な自分でも施せる」心の清らかな和一さん、あれよあれよと出世し果ては将軍の病まで治癒。「よくやった和一よ、褒美を与える。何でも申せ」と将軍、ところが見返りを求めなかった和一先生、儲けは要らんと一旦断るも、当時の上下関係では言語道断。お互いにプライドがゆるさず譲り合わなかった末(流石の将軍もこれで諦めるであろうと、盲目の自分に)「ひとつ、目が欲しゅうございます」と頓智を効かせたところ「わかった」と将軍は引き下がり、しばらくして江戸の一ツ目という地名の土地に、「盲目と老体が遠方まで行かずともお参りできるように」と江ノ島の弁財天様を勧請、老いても尚熱心に参詣を怠らぬ和一検校を自分のケアスタッフとして「そばに置いておきたかった」のもあり、治療院のみならず弟子の養成所と神社まで併設、そして今も残るそうです ハンデがあっても自立して生きていける術を磨く、世界初の視覚障害者用職業養成機関は、実は江戸時代に「盲目となり家を出され、師弟関係も破門され…住むところもお金もなく、仕事のセンスにも恵まれず…只管に神仏に手を合わせ続けた」信仰篤き偉人の苦労の先に日本で生まれた逸話、私は大好きです! 話が長くなりましたが、私も勉強をし指圧師となって施術をしたいと毎日仕事に明け暮れています。元ヤン僧侶さんは「目標が半端ねぇ。もっと効率的にガッツリ考えろ」と喝を入れてくださいました(笑)息を吸うように朝日が昇れば仕事が入ってきて、6月は休みなしで母の日から連勤達成更新中です。今の仕事も好きですが、やっぱり指圧を専門学校で学びたい。 先日お寺でふと仏様から「前へ。只管に進みなさい」と声が聴こえた氣が…私の指圧を喜んでくれた母の為にも入学が叶うようエールをいただけますか。

有り難し有り難し 6
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