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もう少し非現実的な事に寛容でもいいかな…

回答数回答 1
有り難し有り難し 3

 いつもお世話になっております。
 私は仏教を学び始めてから、
オカルト、都市伝説=霊感商法!
危険!近寄るな!!
という公式が脳内にできました。

 しかし、最近、私の尊敬する
科学の先生のお言葉を聴きました。
「オカルトや陰謀論には、有害な
ものと無害なものがあるんです。
たとえば、『私は霊が見える』
『超能力がある』などというのは、
それだけなら無害です。
 しかし、『ワクチンは製薬企業や
政府が儲けたり、国民をロボットに
しようとしているので打つな!』
とか、『震災は人工地震だ!』
などというのは有害です。どういう
事かというと、
『その陰謀論やオカルト話が、
カネの匂いが強い、また、聞いた
人達の身体、生命、健康、財産に
悪影響を与え、混乱させるもの』
なら有害といえます。」
とのことでした。

 また、
「『ムー』という本があります。
この本の素晴らしいところは、
ロマンのあるオカルト話を
載せているところです。ロマン
オカルトは貴重なものです」
とおっしゃっています。

 こちらの先生は、常々、
「陰謀論に気をつけろ!」
と呼びかけており、霊感も、
「就職面接で霊感がある、と
アピールすると、精神病者だと
思われて落とされるから、
言わないほうがいいですよ」
ともおっしゃいます。

 そんな先生が、
「オカルトや陰謀論にも、一概に
危険なものばかりでなく、ロマン
のある面白いものもある」
とおっしゃるくらいなので、
「私も、もう少し寛容になっても
いいのかな」
「金銭や出家などを促すもの
でなければ、娯楽程度かな」
と思い始めました。

 以前の私なら、占い、陰陽道、
都市伝説、おみくじなどと聞けば、
「詐欺!」と怒っていました。
 前通っていた訓練所にも占いが
趣味の利用者がいたのですが、私は、
「『弟子入りする』なんて言い出し
たらどうする!占いなんてやめ
させろ!」
「私は、宗教も占いも興味ない!
詐欺!!」
と怒鳴り散らしていました。

 しかし、先生オススメの無料の
WEB版ムーを読んでみると、
神社の神主さんが取材に応じ、
「ことしは青龍の年だから、みんな
躍進するでしょう」
などとおっしゃっており、満更でも
ないと思いました。

 お正月早々、柔軟性が身に付き
学びになったなあと思うのですが、
仏教徒としてはアウトでしょうか?

2024年1月3日 13:48

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

柔軟性はとても大切ですよね

拝読させて頂きました。
私はその様な柔軟性はとても善いと思います。私個人的にはアウトではないと思います。私の周りの方々もムー的なものやオカルトや都市伝説好きの方々は沢山いらっしゃいますからね。私達は昔からその様な言い伝えみたいなものが好きなんだと思います。
それぞれの地域には昔からの言い伝えが残っている場合も数多くありますからね。
地震や災害についてのそれぞれの地域の言い伝えは確かに沢山残っています。そのことを教訓として伝えていくこともとても大切なことですからね。

気をつけなければならないのは、その先生がおっしゃる様なデマや嘘偽りの有害な情報ですよね。非常時にはその様なデマが頻繁に現れます。今回の地震でも既に有害なデマ嘘偽りがSNSでも流されています。しかも何万回も見られているのです。昨年の映画「福田村事件」でも関東大震災の時のデマ嘘偽りの有害情報によって沢山の方々が殺害されたり被害にあったことが取り上げられていました。まさに私達に警鐘を鳴らす様に有害情報に対する注意を呼びかけています。
記憶に新しい熊本地震でも感じ大震災と同様のデマが流されていました。「朝鮮人が井戸に毒を流した」という真っ赤な嘘であるデマです。本当にその様な愚かなデマは悪言や悪行です。この様な非常時だからこそ充分に気をつける必要があります。

ただオカルトやロマンはとても善いものですよね。今でもムー大陸やアトランティス大陸の伝説は心踊る話しですからね。実際にあったのかもしれませんからね。

ちなみに私は今でも霊感を信じています。私達には自ずと様々な能力が備わっているのです。ただそれぞれ個人差がありますし、現代人はその様な感覚が鈍くなってしまったり、ある意味退化してしまったかもしれませんからね。
いずれにせよバランス良く柔軟性はとても大切だと私は思います。

あなたが心豊かにおおらかに柔軟性な考え方や生き方を持たれて毎日を潤いに満ちて充実なさって生きていかれます様に心より祈っております。そしてあなたをこれからも応援させて頂きます。至心合掌

2024年1月3日 22:23
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

【Kousyo Kuuyo Azuma 先生】
 お返事いただき、ありがとうございます。
 霊感に関しては、過去にこちらの先生はご自身のXアカウントで
相談形式で、
「霊感については、人格障害等、精神医学の教科書に必ずと
いっていいほど記載されています。しかし、『多くの普通の
人にも多少はある』ものですから、生活に支障がなければ
問題ありませんよ」
とおっしゃっています。

 かくいう私も、最近になって、霊感に近い感覚を体得しています。
この感覚は、去年の今頃病院から退院したあたりから強くなっている
気がします。その感覚というのは、
「居合わせた知らない人が、精神病者であるかわかる」
というものです。

 なかには、わからない人もいます。それこそ人格障害の人などが
そうです。病気の特性上小綺麗に細工するのがうまい人たちなので、
私も油断して近寄って痛い目に遭うことがあります。
 私たち発達障害者と人格障害者は混ぜるな危険、だと思っています。

 たとえばインターネットで「アスペルガー症候群」「自己愛性
人格障害」などと検索しようとすると、大半の確率で、
「(病名) 顔」と予測変換が表示されます。それだけ、普通の方は、
「困らされているので、見抜いて避けたい」とお思いなのでしょう。

 普通の方は、検索して探さないとわかりません。いや、検索した
ところでわからないでしょう。これはもう、いわゆるフィーリング
とか、第六感といわれるものだと思います。

 しかし共通して皆さんに一番わかりやすくお伝えできるとすれば、
「清潔感が著しく欠如している」
「過度なフェミニンな衣装(レース、リボンなど)など、奇抜な
服装を好んでいる」
ここは見抜くポイントになると思います。例外もありますが。
 あとはもう…なんていうかね、顔とか歩き方から出るオーラ
だよ、うん!!といったところです。

 関東大震災…赤狩りですね。さらっと聞いたことはありますが。
自警団とかいう現代でいう、自粛警察とかマスク警察みたいな
奴らが過激化して、
「朝鮮人殺せ!!」
とかアホな事をした。行政や国も、それを止めなかった。みたいな。
インターネットなどなかった時代から、こんな事があったのですね。
 今の若者が!とか言われますが、昔の人も大概、いや、もっと酷い
じゃないw

 デマは本当の情報の6倍のスピードで広まる、と聞きます。
一大事!だからこそ、一度深呼吸、ですね。
 日航ジャンボ機が墜落した時も、おそらく極左の人たちが、
「生存者を、自衛隊が、笑いながら『大丈夫ですか』と茶化し
ながらナイフで殺害していた」
とデマを流しました。あまりに現実離れしていたので、今は、
ネットの海を漂流しているにすぎない小さな流氷です。

 今もまことしやかにささやかれているものなら、
「警察と暴力団の癒着」「牛乳の毒性を国が隠蔽」
でしょう。後者に関しては、管理栄養士さんが、こちらの科学の
先生に、
「毎日こう言いながら仕事場に乗り込んでくる人がいて、ノイローゼに
なりそうです」
とご相談されていました。先生は、
「立派な業務妨害ですから、110番してください」
とアドバイスされていました。

 長くなりましたが、ロマンオカルトなど私たちを楽しませて
くれる情報と霊感商法やデマといった有害な情報は、以下を
指標にします。

≪いいオカルト・陰謀論など≫
・楽しませてくれる ・笑わせてくれる
→むしろ励ましてくれることも(質問文中の青龍の話などいい例)
・ネガティブ感情に訴えかけない ・権力に楯突かない
≪悪い陰謀論・オカルトなど≫
・金銭を要求してくる ・ネガティブな感情をあおる
・一般社会との隔絶を促す  ・科学否定、かつ権力者に楯突く
・健康を害しうる情報 ・身体や生命を危険に晒す

 余談ですが、私はきのう馴染みのコンビニで買い物をしたの
ですが、合計金額が311円だったので、レジさんに
「縁起悪いわ。よりによってこんなときに。もう一品何か買います」
と言って、600円分買いました。
 日本人だな…

【追記】
 先ほど、警視庁が配信する防犯アプリ「Digi Police」の「けいしちょう
web教室」で、子供の安全のビデオを観ました。役者さんたちのお芝居が
とても上手で、引き込まれて震えながら観ていました。
 内容は、ゲームをしている小学生3人組がゲームの中に吸い込まれ、
魔術師から、
「モンスターは、ゲームの中だけではなく、現実にもおるのじゃぞ」
と言われて防犯対策を教わるものでした。

 もしや、オカルトで言ったら、子供をさらう妖怪の話などあったの
では…?と調べてみると、果たして、ありました。様々な地方で、
「逢魔が時(夕方)に出歩く女子供は、さらわれて油をとられる」
といった伝承がありました。

 この時代は、警察組織の捜査力も現代に比べると格段に低く、
防犯啓発活動力もなかったため、また、大人の難しい言葉で
子供に注意を促しても聞き入れることができないので、「妖怪」
という存在に落とし込んだのでしょう。

 現代では、警察が子役ちゃんや俳優さんをたくさん雇い、あえて
生々しく犯罪に巻き込まれたり、身を守るお芝居をインターネット等で
配信することで啓発しています。
 そんな技術も、当時はなかったですから…

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