些細な失敗で自分が嫌になります。
初めまして、今回初めて質問させていただきます。
私は本当に些細な事や失敗で自分が嫌になり、「死にたい」「自分殺してくれ」と思ってしまいます。
些細なことや失敗を例えると、仕事上での言葉選びを間違えたり、確認ミスだったりと本当に些細なことです。
もし他の人が同じミスをしたとしても、些細なことだと思うし、ミスを謝る相手にも「大丈夫、気にしないで」等と伝えます。しかし、そのミスをしたのが私だと何故か許せないのです。
「こんなことも出来ない私は死んだほうがいい」
「消えてしまいたい」
「存在する価値がない」
上記のように極端に思ってしまい、頭の中がいっぱいになります。
また、過去の失敗を思い出しても同じように思ってしまいます。
このように「些細なこと・失敗」で極端に、気分が落ち込み自己嫌悪する自分とどう向き合って、改善すればいいのでしょうか。
長文、乱文失礼いたしました。
何卒よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自己批判を変化させるために。
わたぬき 様 相談ありがとうございます。
些細な失敗で過度に自分を責めてしまうのは、トラウマ的な恥の記憶や、誰かから責められた時に、自己批判をする心の癖がついたのが原因の場合が多いですね。
恥をかいてはいけないと、転ばぬ先の杖のように思い込み、事前にプレッシャーをかけすぎて、失敗を過度に恐れて動けない場合や、一つの小さなミスから他者からの異常な批判や虐めを思い出し、今はそんなに他者から批判させることもないのに、自己非批判を先にして他者からの批判を回避するなどが起こります。
辛い心境かと思いますが、その状況は自分を守るために起こしている自己批判と言えます。つまり自己批判はこれ以上怖い体験を回避するために起こす、あなたなりの解決方法とえいます。
しかし、自己批判はあなたが言うように「存在する価値がない」とまで思い込み、ネガティブ感情を増幅させて、さらなる落ち込み・自己嫌悪のような状態になるという期待しない結果となっています。これが今のあなたの状況かと思います。
そこから抜け出すのは、まず癒されることです。思いやりや優しさを感じた時を思い出しその感覚に浸ることや、ペットやぬいぐるみを抱きしめたり、信頼している人にハグをしてもらったりして、温かさを感じてみてください。心と体の温もりを感じた時、心が落ち着いて自己批判がおさまっていくと思います。そして、自己批判をしても、それは脳が葛藤して勝手に起こしている反応と思い「自分のせいじゃない、自分が悪いのではない、自分に責任はない」と繰り返し、繰り返し何度もつぶやきましょう。
さらに、自分に思いやりをむけて、自己批判をする自分をいたわり、自分に優しさを向けて、自分の心を穏やかにして自分を寛容にみることで段々とネガティブ感情から離れて、勇気と強い気持ちを持てるようになっていけると思います。
最初は慣れないかもしれませんが日々思いやりを向けると自己批判が良い方向へ変化しますので、実践してみてください。難しい時は何度でもご相談ください。
一礼
思いを仏様に預け、任せましょう
「自分が嫌、自分を許せない、自己嫌悪…」おつらいご心中お察しいたします。
自分を好きになれないあなたは御自分への要求が高いのですね。御自分の些細なミス・失敗を受け入れられない…今の自分では許せない、認められないのでしょう。
でも、認めてあげましょうよ、御自分を。だって御自身なんですから。
御自分ではミスをしないように懸命に働き、また様々に努力なさっていらっしゃるのでしょう。周囲の人はそんなあなたを、少なくともあなた以上には認めていらっしゃるのではないですか。
御自分に対する要求を取り下げましょう。その思いを手放しましょう。
仏様はあなたのお辛い気持ちを汲み、また引き取ってくださいます。そのようにあなたにはたらきかけて下さっていることを受け止めて下さい。
あなたが御自分を嫌悪する思いを遥かに超えて、あなたを深い御心でもって慈しんでくださる存在が仏様です。
あなたがそのおはたらきを頂けたとき、あなたの心はこの上なく安らかなものとなることでしょう。
そんな仏様のはたらきなんて…とおっしゃらないで、まずは「そんなものかな」とそのまま素直に受け止めて下さい。
その方が心軽く、ラクに生きることが出来ます。
あなたが信じなくてもよい…仏様のおはたらきはあなたの思いを超越していますから、そのおはたらきは疑おうが否定しようが無くなることもなく変わることもありません。
御仏のお慈悲の御心をどうかそのまま頂き、あなたの御自身を責め立てる御心を仏様に預けてください。
仏様はあなたのことを「視(み)そなわすこと 自己のごとし」と、御自身の問題と受け止めて下さる存在です。
あなたの苦悩が仏様の痛みとなっていく世界です。だからあなたを放っておきません。あなたの苦悩を奪い取ろうとはたらいて下さっています。
どうかそんな仏様にあなたのその心を任せてください。思いを手放してください。そのことばかりを申し上げます。そしてどうか仏様のそんなおはたらきをいつも思い出してくださいませ…。
質問者からのお礼
お答えいただきありがとうございます。
少なからず身近に私のことを案じてくれる、好いていてくれる家族・友人が居ます。だからこそ、この自己嫌悪をどうにかしたかったのです。
ご回答を拝読させて頂き、私の自己嫌悪が「自己批判」だと改めて理解しました。
まだまだ先は長いかと思いますが、自分の心を癒しながら「そんなもんなんだ」と思いながら生活が出来るように無理の無い程度に努めていきます。
本当にありがとうございました。