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僧侶になり、お坊さん便に加盟したいです

回答数回答 2
有り難し有り難し 60

 現在60です。
 最近、退職しました。これから浄土真宗本願寺派の僧侶になって、できたら死ぬまで僧侶として働きたいと考えてます。

 まず、僧侶になるためには、得度を許可し所属寺になってくださる師僧さんを探さなくてはいけないこと、そしてそれがかなり大変なことは調べて分かりました。その難関をなんとかクリアーできたとして、その後の僧侶としての生活について教えて頂ければ嬉しいです。

 どこかの所属寺に所属する教師僧侶になれたとして、その後、そのお寺に雇って頂くということをまず考えました。しかし、最近では、他人を雇うほど余裕のあるお寺はあまりないと考えました。そこで、自分でネット(イオンやお坊さん便)などを利用して、法事の機会を与えてもらいつつ、修行&生計を立てることができれば、色々良いのではないかと現在考えています。

 そこで教えて頂きたいのですが、お坊さん便などを利用して、所属寺外で法事を営むことは、所属寺から許可してもらえるでしょうか?また、許可してもらえるとして、やはり収益の何割かをお礼として喜捨させて頂けば良いのでしょうか。

 僧侶になることは真剣に考えています。そこから、生活できるくらいの収入をもちろん得たいと考えていますが(年金が少ないので)、残りの人生を他の人に貢献するために使い切りたいという気持ちが強くあります。ご相談頂ければ大変うれしいです。

2024年2月25日 17:11

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

派遣僧侶ではなく、覚悟を決めて、住職不在の寺へ入寺ください。

ん〜派遣されて仕事をする僧侶を、所属の住職が認めるかどうかは、難しいところだと思います。そもそもそのための職業として僧侶があるのではないからです。

依頼されて法事や仏事をこなして報酬を得るというのが、お布施ではないからです。
お寺での法座や、聴聞の機縁を結んでいく。生老病死の苦悩の中で、ご門徒の皆さんと、お念仏に支えられて、ともに生きていく。
日々のお参りから、その関係が結ばれていきます。お坊さん便で、依頼された時だけの関係が望ましいとは思えません。

それでしたら、しっかりと寺院に腰を据えて、住職になっていかれたらどうでしょうか。

代務を必要としている空き寺が多くあります。後継者がいないからです。それだけ、寺を管理し、僧侶として生きるには、大変な苦労もあるからです。

私も代務を抱えて、お念仏の灯火が消えぬよう、務めています。本山では、住職不在の入寺希望の僧侶も求めています。

あなたにそこまでの覚悟がおありなら、お坊さん便でその時だけの派遣僧侶になどならずに、残りの生涯を、僧侶として生きてください。私も嬉しいです。

ちなみに、派遣されていただくお布施が収益になるのではありません。所属の宗教法人(寺院)から給料としていただくものが所得となりますよ。

2024年2月25日 19:01
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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供養ビジネス、僧侶派遣ビジネスは宗教と仏教を間接的に破壊する

お坊さん便をはじめとする僧侶派遣業者はきちんとした見識をお持ちの僧侶であれば登録してはいけないし、関わってもいけないもの。間接的に仏教を破壊している行為です。
なぜか?僧侶派遣会社、供養ビジネスは業者・企業が運営してお布施を中抜きしているわけです。仲介手数料と称してお布施を引き抜きすることなどはあってはならないことなのです。供養ビジネスとはそういうものです。
お布施とは本来、世の中をよくするための浄財・宗教活動費として用いられるべきなのに、業者・企業が4割その浄財を引き抜いている。布教活動もやらない。ご都合主義で生まれたある種の違法な活動ともいえましょう。人間にはこの世の中には業種として存在していることであってもやっていいことやってはいけないことがある。そのことを知っていながら、活動をする人間や僧侶は間接的に宗教を破壊する行為に加担しているわけなので、私は同じ僧侶、宗教活動とは思いたくはありません。
きちんと布教活動をされている僧侶業界の運営にも害を及ぼしております。社会全体、総体的にもお寺の業界の唯一の収入である布施を横取りしている行為なのです。よって、間接的に宗教活動を破壊している行為といえるわけです。※本来は宗派の一機関が行うべきもの。
世間知らずで情報弱者で全体像が見えていない僧たちが事情を知らずに(知らないということはあり得ない)登録しているのは生活・収入の為であって、布教活動がメインというわけではない。
生活はもちろん大事ですが、それは宗教者としてのお坊さんをやりたいという誓願ではなく、生活のための坊さんをやりたいという願望というものです。
各宗派に所属する要職についておられる僧侶、見識のある僧侶はたとえ生活が苦しくても絶対にそういう分野に所属することは致しません。それが宗教者の態度であり、宗教者の見識というものです。私も生活が大変な時期でも所属はしません。僧侶派遣は各宗派の僧が事務所を設けて行うものであれば問題ないと思いますが、純粋布教活動ではない業者が「👿世の中の浄化活動に貢献したい」という嘘の建前の理由で宗教活動の運営費、活動支援金、浄財としての布施を中韓で搾取することは、宗教者が宗教そのものを否定している姿であると知るべきではないでしょうか?
いかなる経済的な事情があろうが、お布施、浄財を頂くという行為に業者や僧が関わっていいわけがありません。

2024年2月25日 20:03
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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

丹下 覚元様
ご回答読ませて頂きました。
仰っていることは良く分かりました。
ありがとうございました。

中田 三恵様
 お忙しいところ、ご回答頂き、どうもありがとうございました。
 読ませて頂き、色々考えさせられました。
 やはり、お坊さん便については皆様否定的な見解なようで、その点理解いたしました。ただ、もしお坊さん便のようなものを完全に否定されてしまうと、数年間無収入になってしまうことも覚悟しなくてはいけないので、大変複雑な心境です。良く考えてみます。
 「住職不在の寺へ入寺」をおすすめくださいましたが、それについては漠然と考えたことはありました。それができれば、そしてある程度の収入が確保できれば、それが一番良いことだとは考えておりました。ただ、具体的にどうしたらよいのか全くイメージできていませんでした。
 現在まだ、所属寺になって下さる師僧に巡り合うことはかなわず、これから探さなくてはいけません。住職不在の寺へ将来入寺することを条件(?)に所属寺となってくださる方が見つかれば、一番良いのですが、見つけることができていません。方法もよくわかりません。NET縁のようなサイトでは無住職のお寺を紹介してくださるそうですが、僧籍をすでに取得していることが条件となっており、私のようにこれから僧籍を取りたいものにとっては、そこではお相手を見つけることができません。 
 やはり、一つ一つお寺もしくはその上の組をあたって、「入寺を条件に得度を許可するよう」な条件を認めてくれるお相手を探していくしかないのでしょうか?わからないことだらけで、心が折れそうですが、もう少し頑張っていかないといけないと思っています。何かアドバイスがあれば、ご教示頂ければ嬉しいです。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ