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夫にかける言葉や心持ちについて

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有り難し有り難し 14

お坊さんはじめまして。私は三十代半ばの女性です。昨年結婚した三十代後半の夫についてご相談させていただきます。

私たち夫婦に子どもはいません。共働きで円満に暮らしております。しかし最近夫が自身の実家との関わり方に疲弊しているようで、妻として一人の人間としてどういったフォローをすれば良いかわからない状況です。

夫は小学生の頃に父親を病気で亡くしており、母と年の離れた妹と三人の家庭で育ちました。社会人になってからは単身で暮らしていたそうです。
そして今現在は家から車で一時間ほどの距離で義母と義妹(三十代前半)が同じ家で暮らしています。

数年前から義妹の体調が優れず(原因不明)身体に不調が滲み出ており、私から見ても心配になる顔つき体つきをしています。
またその義妹を支えるためか義母も老体にむち打つようにアルバイトをしています。

義妹には義妹の、義母には義母のストレスがあるのだと思います。二人は言い争いが多々あるようです。

そんな二人の板挟みとなっている夫は、息子・兄の立場以上に「亡くなった父親の代わりに自分がなんとかしなければいけない」と使命感があるようで、私から見ると不要な心配や気遣いをして神経をすり減らしているように見えます。

亡くなった父親の代わりに〜というのは夫本人から出た言葉です。
そんな生真面目で優しい夫に惹かれて結婚したのですが、いつかどこかで夫がぽっきり折れてしまいそうで怖いのです。

私自身も病気がちで夫に助けてもらっている部分がたくさんあります。
なので夫からしたら、病気がちで手のかかる妻、日に日にやせ細り見放せば死んでしまいそうな妹、年老いて体が悪くとも働かなければならない母の三者に気を配る生活をしています。でも夫自身は誰にも助けを求めていないように思うのです。

父親と死別した長男というのは、これからもずっと残された家族を守る使命感に縛られていくのでしょうか。夫自身がそのような使命感から放たれる日は来ないのでしょうか。

義母義妹について悩む夫を見ているのがとても辛いです。
なにか私がかけてあげられる言葉や、知った方が良い心持ちがあれば教えていただきたくご相談とさせていただきます。

まとまらない文章で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

2024年3月26日 19:31

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご相談読ませていただきました。あなたのお悩みや心情に共感し、寄り添いたいと存じます。
まず、ご主人が亡くなったお父様の代わりに家族を守ろうとする使命感や、義母さまと義妹さまへの心配から生じる疲労とストレスが、あなたにとって大きな懸念となっているのですね。そのような状況下で、あなたもご自身の病気や負担を抱えながら、ご主人と一緒に家族や結婚生活を支えている姿勢に敬意を表します。
ご主人が"亡くなった父親の代わりに"という言葉を口にされるように、過去の影響や家族関係が重くのしかかり、使命感や責任感が大きな負担となっていることが伺えます。長男としての役割や立場に縛られるような状況にあるご主人を見て、心からご心配されるのはあなたの優しさと思いやりから生まれるものでしょう。しかし、そのような状況で無理を重ねることは、心身の健康に影響を及ぼす可能性もあります。
おっしゃる通り、誰もが無限に責任を負い続けることは難しいことであり、そうした状況から解放され、心の安らぎを得るためには、ご主人が自分自身を守り、助けを求めることも必要かもしれません。あなたが心から愛おしく、大切に思うご主人に対して、共感し、理解し、支える姿勢はとても尊いものですが、同時に、自己の健康や心の安定も重要であることを忘れないでいただきたいと思います。
一般的なご提案としては、まずはご主人とじっくりとお話をされることが大切かもしれません。お互いが素直に自分の気持ちや心配ごとを共有することで、お互いの立場や気持ちを確認し合うことができるかもしれません。また、時には負担を分担し、互いに支え合うことも重要です。さらに、専門家のカウンセリングや心理カウンセリングを受けることで、より具体的な支援やアドバイスを得ることも一つの手段として検討される価値があるかもしれません。
最後になりますが、あなたのあたたかい心遣いや思いやりは、きっと大切なご主人への支えとして、そしてあなた自身の心の癒しとして成り立っているものでしょう。どうか自己の心にも目を向け、健康な精神と心を保ちながら、大切なご主人と共に前に進んでいけるように、お互いにサポートし合う関係を築いていってください。お気持ちを受け止めながら、いつでもお手伝いをさせていただきます。どうかお大事になさってください。合掌

2024年3月26日 20:05
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有り難し
おきもち

仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せ...
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頼れる場所を探してあげて

行政の助けなど求めることはできないでしょうか。直接旦那様が手を出すこともあるでしょうが、お母さんと妹さんの家庭を支えるための支援のようなもの、頼れるところがないのでしょうか。一度あなたが相談に行ってみたらどうでしょう。
旦那様の優しさと魅力はよくわかります。だからこそ、そんな旦那様を支えられるのはあなただけですから、あなたができることしてあげてください。SOSを出さないなら尚更あなたが陰でサポートしてあげたらよいのです。

2024年3月26日 22:52
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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

お坊さん 寄り添っていただきありがとうございました。気持ちが楽になりました。
まずは私自身の心身を整え、夫のサポート役として役目を果たせる努力はしようと思います。そういう意味でも、またこちらで自分自身の悩みを吐き出させていただくかもしれません。

行政支援についてですが、いかんせん義実家にそのような方向で考えている方がいない状況です。なのでまずは夫を通じて義妹をカウンセリングや心療内科に導けないか相談してみようと思います。

ありがとうございました。

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