仏教は宗派争いがないのはなぜ
いつもお世話になってます。実は友人にクリスチャンの人がいるのですが、カトリック、プロテスタントも仲が悪いし、プロテスタント内でも色々な教派がありお互いに仲が悪いそうです。それに比べ、仏教は宗派に別れていても昔はともかく現在は仲がよくいい関係みたいに見える、うらやましいと言ってました。そこで質問なのですが宗派間でお話し合いとか協定?とかされているのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
つながりを深め合っています
拝読させて頂きました。
ご質問ありがとうございます。詳細なことは研究者の方々や仏教学者の方でなければその変遷はわからないですが、以前は宗派ごとの争いはあったと思います。
中世では各寺院に僧兵がいました、当然ながら武装してそれぞれの教団同士で争いをしていました。
そして戦国時代には豪族や大名を超える様な巨大組織となって権力を振るう様にもなりました。時の権力者の織田信長とも争いを起こして何十年も戦争をしていました。その後豊臣秀吉の天下統一後そして徳川家康の江戸幕府が開かれてから宗教団体の統制が図られる様になり武力による争いはなくなりました。
その後明治政府による廃仏毀釈によって多くの寺院が破壊されるなどの弾圧を受ける様になり、国家神道に追随するように国家に忠誠を尽くすようになりました。
敗戦によって国家神道は解体されて国の宗教政策は政教分離となりました。そうした中で各教団は比較的連携を図っていく様になっていきます。
当然ながら宗派や教団が生き残りを図るために組織的に連携していくことになります。或いは仏教や各宗教の教えを広めていく為にも様々な活動があります。新宗教との関係も最近になって深くなりつつあります。
現在でも全日本仏教会や「同和問題」に取り組む宗教教団連帯会議や新日本宗教団体連合会や世界宗教者平和会議への参加を通して多くの仏教教団も連携し合い協力ながら様々な平和的な活動を続けています。或いは災害の発生に対して各教団は連携しながら救済活動を実施していくこととなります。
おそらく今後もこの様な形で多くの教団が連携しながら平和祈念や万人救済の為に人的交流を図りつながりを深め合っていくことになると思います。
ありがとうございます。因みに仏教教団も神道教団もキリスト教教団も新宗教教団も様々な交流を深め合いながら協力し社会や世界の様々な問題に向き合っていこうとしております。なかなか現実世界は大変ですけども決して諦めずに誰しもが安心して生きることできます様に平和に共存していくことできます様にこれからも共に理解を深め合って歩んでいきたいと思います。至心合掌
質問者からのお礼
詳しいお答えありがとうございます。平和や理想のために宗派を越えて協力する、素晴らしいです。友人はこういうところキリスト教会はダメだ、仲が悪いどころではなく、罵りあって掴み合いの一歩手前までなると言ってました。仏教のほうが人間出来てます。一応友人に言っておきますね。ありがとうございます。
追記の回答、誠にありがとうございます。仏教が一番平和的な宗教だと私は思っています。宗教対立が無くなれば現世の半分くらいは戦争、争いが無くなる気がします。どの宗教でも平和的な考えの人たちがいます。その方たちがそのように頑張っておられるのですね。平和とご活躍をお祈りしたいです。