自分の過ちとの向き合い方
私はお笑いが好きで良くライブに行きます。
いつもはまだメディアに出ていない、若手の方のライブに行くことが多いです。
終演後は劇場の外で、芸人さんから声をかけてくださることが多く、1〜2分お話をしたり、差し入れをお渡ししたりすることもあります。
さて、先日、テレビにも出演されている有名芸人さんがたくさん出演するライブがありました。
昔から応援している芸人さんも出演するということで、チケットを取り、ライブを鑑賞しました。
終わった後、「少しでも会えたら嬉しい」と思い、劇場の外で差し入れを持ち、待っていました。
10分後、その芸人さんが出てこられたので、「ご迷惑じゃなければ」とプレゼントをお渡ししました。
「くれるんですか?ありがとうございます」と受け取ってくれました。
しかし、少し困った表情に見えました。
他にも20人ほど出待ちの方がいたのですが、「写真は勝手に撮って構いませんが、時間がないので一緒に撮ったり、サインをしたりはできません」とおっしゃっていました。少し険しい顔をされていました。
私はプレゼントをお渡しして、すぐに立ち去ったのですが、とんでもないことをしてしまったと思いました。
いつも行くライブでは、どの芸人さんもたくさん話しかけてくれて、「出待ちも嬉しいです。ありがとうございます。」と言ってくれるので、プレゼントはみなさん喜んでくれるのだろうと勝手に思い込んでいました。
今回出待ちした芸人さんは、最近ブレイクされて、お忙しく、収入も安定されているので、知らない人からのプレゼントなんて、そんなに嬉しくないだろうということに考えが至りませんでした。
お仕事以外で知らない人から話しかけられることが、嫌な人もいるということにも気付けませんでした。お恥ずかしい限りです。
いつもファンを思い、明るく振る舞っている芸人さんに対して、困らせるようなことをしてしまったことをすごく後悔しています。
私のような1ファンのことなど、気にも留めていないかもしれませんが、プレゼントを拒否せず、受け取ってくれるような優しい方に少しでも嫌な思いをさせてしまったことが辛いです。
知人なら、謝罪できるのですが、それもできず、ただただ後悔し、反省を繰り返しています。何も手につきません。
この気持ちとどのように付き合うべきでしょうか。
自業自得なのはわかっていますが、とても辛いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ファンがいてこそ、芸が磨かれるのです。これからも応援を。
そんなことないと思いますよ。喜んでおられると思います。
あなたが声をかけてプレゼントを渡したのは、わずか数秒のことでしょうし、ありがとうございますと言って受け取ってくださったのですから。
険しい顔に見えたのは、次の移動までに時間がなかったのかもしれませんね。また、ライブでお疲れだったのかもしれません。
あなたのように、応援してくださるファンがいてこそ、芸が磨かれるのです。これからも精一杯に応援して、ライブを楽しみましょう。そういった応援が何よりのプレゼントだと思いますよ。遠慮せずに、これからも出待ちで声をかけていきましょう。
気にしなくてよいかと
ご質問拝見させて頂きました。
珍しいお返事になってしまうかもしれませんが、僧侶としてのお返事というより人としてのお返事という感じになります。私が拝見させてもらって真っ先に思ったのは、いとうさんがすごい、偉い、でした。相手のことをここまで考えることが出来るのは簡単なことではありません。少なくともサンドウィッチマンさんもおっしゃっていますが「ファンあっての我々です」という言葉からファンの気持ちは何より嬉しいことだと思います。今回、いとうさんには困らせたと感じられたご様子ですが、芸人さんがお時間がないという旨をお伝えしてくださっていますので、本当にお時間がなかったのだと察することが出来ます。有難い気持ちをお伝え出来ないことに心を痛めて困った表情をされたのかもしれません。そう考えればいとうさんが心配される必要はないのではないか、と私は思うのです。是非とも今後とも同じように活動していってもらいたいと私は思いました。 合掌
質問者からのお礼
お忙しい中、私の相談に対してご回答くださり、ありがとうございます。
芸人さんの困った表情が忘れられず、しばらくの間「なんでプレゼントなんて渡してしまったんだろう」という気持ちを反芻して過ごしていました。
しかし、ここで文章に起こせたこと、お話を聞いてくださったこと、客観的な意見をいただけたことで楽になってきました。
このことについて、芸人さんと直接お話できたわけではないので、芸人さんの本当のお気持ちは想像するしかできません。
もしかすると本当に迷惑だったのかもしれませんし、喜んでいただけたのかもしれません。
私にできることは、今回のことをきっかけに、より他者のことを想像し、思いやることかと思いますので、日々精進していけたらと思います。
ありがとうございました。