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ペットの死について

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有り難し有り難し 102

私はお付き合いしてる人と数ヶ月前からペットを飼っています。
以前から飼いたいと思っていて、ペットショップで胸を打たれてしまい、2週間後にお家にお迎えしました。

とても可愛くて、大事に大事に育てています。
しかし、あることがたまに心にひっかかり苦しくなります。

それは死についてです。
ペットは私たち人間より寿命が短いので、成長していくたびに嬉しい反面悲しい気持ちにもなります。
私が飼っているペットは平均寿命が8年といわれています。

そんな悲しいこと考えてしまうと、ペットにも失礼だとわかってはいるのですが、ずっといっしょにいられないんだと辛くなります。

彼はペットが幸せを全うすればいいんだよとアドバイスをしてくれますが、
幼い頃に大事にしていたペットが亡くなった時のショックが今でも忘れられません。

そんなにトラウマなら飼わなければいいのにと言われますが、ペットといっしょにいると人間にはない癒しがあります。
今飼っている子を幸せにしたいから飼いました。

死について、後ろ向きに考えてしまいます。
死についてお坊さんからお話していただけたらと思います。
お返事よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

肉体は魂を盛る器

本体である魂は、たっぷりと愛情を注がれるために肉体という器を手に入れています。
溢れんばかりの愛情を注いでもらった魂はその幸せを手土産に元の姿に戻っていきます。
お別れはお互いに悲しくさみしいものです。

しかし、愛情の歴史は誰にも覆すことのできない確かなものなのです。

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有り難し
おきもち

「平等」という嘘を信じるな。 仏はこの世が不平等であり辛苦から絶対に逃れることの出来ない世界であるという。絶対に逃れることが出来ないにも関わらず、「平等」によって或いは「楽」によって人間が救われるというのは矛盾である。 不平等で辛苦極まりないこの世をあきらめ死後に救いを求めるのも人間否定そのものでお話にならない。 平等というのは自分が助かりたいという思いから生まれた自己優先の魔界の教えである。仏教はそうではない。 人を助けることを優先にすれば自分も救われるという考えだ。 人のために活きることで不平等が不平等でなくなり、辛苦が辛苦とも感じなくなるのである。 世のため人のために働いてみる。 「有り難う」 その言葉で、人はそれまでの苦労が苦でなくなるのである。 これが仏教の真の教えである。 生温い癒やしなどまったく意味がない。 積極的に人生を切り開くための教えに耳を傾けるべきである。 お寺やこのようなサイトの利用は一回にとどめなければならない。何度も相談するということは、まったく良くない傾向である。 お坊さんから聴く「仏の教え」によって生きる力を得て、二度とお寺に相談する必要がない幸せな人生を手に入れて欲しい。 本来ならば実際にお寺に足を運び相談すべきである。ここでご縁のあったお寺さんに必ず足を運ぶべき。それが億劫ならばその程度の悩みだということ。本当に切羽詰まっている人は必ずお寺に足を運ぶ。 その観点からご自身の悩みがどの程度のものなのかを推し量ってみることも有効であろう。 それと仏の教えが必要のない質問は無視する。なんでも応えてくれると思ったら大間違いだ。

ヨーロッパの言い伝えにヒントが

ペットは私達の心を癒やしてくれ、
時には家族以上の存在になる時があります。
別れを想像すると、
いたたまれない気持ちになることは多々ありますね。

でもその事こそがまいさんに大切なことを教えてくれています。
ここにヨーロッパの言い伝えと言われている言葉があります。

子供が生まれたら 犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時 子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時 子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時 子供の良き理解者となるでしょう。
そして 子供が青年になった時
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。

以上ですがどうでしょうか。
まいさんもこのことを学んできたのではないでしょうか?
命の尊さを知ったからこそ、
不安な気持ちになるのでしょう。

では命の尊さを学ばれた今、
まいさんはどのような心がけをすればいいのか?

それはその命が終わるまで、
いつも付き添い、限りない愛を注ぎ、
あぁ!この家に飼われて幸せだった!
とペットが思うような飼い方をすることが、
心得かも知れません。

あなたでなければ、だめだったペット、
あたたに出会うために生まれてきたペット、
そのペットに出会えたまいさん。
そのお気持ちを強くお持ち下さい(。-人-。)

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有り難し
おきもち

昭和51年6月14日生まれ 日蓮宗新聞 編集委員 本山 妙傳寺 執事 法華経の教え、お題目の尊さを日蓮大聖人のご生涯を通じて、周りの方々へ伝えていきたいと誓願しています。  現代日本の仏教は、「説く仏教」も大事ですが「聴く仏教」にも重きを置いていかなければならないと強く感じています。世の中の人々の、いや、もっと身近な所から、皆様の悩みや、苦しみを、お聞きする、そのような僧侶になれるよう努力し、また気軽に相談できる存在となれますよう、人格の向上に努めて参ります。

質問者からのお礼

お二人とも回答ありがとうございました。
初めて死について詳しく知ることができました。

ペットが死んで辛い思いをした過去がある、それは決して全てが悲しいことでは無く、そのペットが私に教えてくれることがあるんだと前向きな気持ちで考えられるようになりました。

将来その場面に出くわした時は非常に悲しくて辛いと思います。
しかしその感情を押し込める必要は無いと思っています。
お二人のお言葉を思い出し、ペットに感謝の気持ちを持って送り出せたらいいなと思います。

相談にのっていただきありがとうございました。

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