hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

負の連鎖を断ち切るためには?

回答数回答 2
有り難し有り難し 12

お世話になります。初めてご相談させていただきます。

私の周りに、常にイライラ・ピリピリしている人がいます。(家族や親戚ではありません。私よりも目上の方です。)
元々気が短い性格のようで、言い方にどこかトゲがあったり、こちらがついカチンときてしまうような余計な一言があったりします。

知り合って数年経つので、その方と接することにも慣れたつもりでいましたが、ここ最近、前にも増してきつい言動が増えたように思い、頭を悩ませています。
その方が少し前に、とある悩みをぽろっとこぼしていたのを耳にしたので、「何か大きな身の回りの変化があったのだろうか」「ストレスが重なっているのだろうか」と考えましたが、個人の事情に、他人である私が勝手に首を突っ込むことなどできるはずもなく・・・。

不躾に色々と推察してしまうことはあれど、やはりトゲのあるきつい言い方をされるのは、あまり良い気持ちがしません。
他の方は、(内心どう思っているのかは分かりませんが、)その方のことはあまり気にとめていない様子で、理不尽に思える言動を取られても、さらりと流したり、時には冗談を言ったりして、うまく付き合っています。
一方私は、他人の言葉や情緒に左右されやすいタイプで、その方と関わるときも例に違わずです。周りの方ならうまくかわしてしまうようなことでも、素直に受け止めてしまい、落ち込んだりイライラしてしまいます。その結果、相手に対して冷たい態度を取ってしまうこともあります。負の感情が伝染しているように思いますし、ふと冷静になったときに、他人の言動にすぐに影響されてしまう自分が嫌になってしまいます。

他人の性格や言動を変えるのは難しいと感じているので、負の連鎖を断ち切るために、私自身の心の有りようや、言葉の受け止め方などをうまく変えられたらと思っています。
何か良いお考えがあればぜひご教示いただきたく存じます。
よろしくお願いいたします。

2024年5月14日 20:25

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ちょっとした見方の切り替え

イライラを人に向ける人は不幸な人です。
何か幸せではないのです。 かわいそうな人です。
イライラ=困っている
という風に考えてみるのも一つです。助けを求めてこういう表現しかできない哀れな人、かわいそうに。

そう見ていたら、喧嘩を買うようなことはなくなるでしょう。
年上であっても年下であっても素敵な人は素敵ですし、情けないかわいそうな人はいるものです。

言葉の内容に意味を持たせずただの音としてとらえ、「困っている音」が聞こえた。次の瞬間にはその音は鳴りやんでいます。少し接し方が変わってくると思いますよ。

2024年5月14日 21:34
{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

共感性がすぐれている

hare 様 相談ありがとうございます。

他人からの負の感情に影響されたくない、言動に左右されたくないということかと思いますが、逆に言えば、あなたは共感性がすぐれているといえると思います。
そのような人は、他人のネガティブ感情に敏感だけではなく、実はポジティブ感情にも敏感になれるのです。
あなたの共感性により、自分の中のポジティブ感情を活性化すれば、他人のポジティブ感情と共鳴できます。
では、自分の中のポジティブ感情を活性化するにはどのようにするかというと、色々方法があると思いますが、お薦めは、まずは、自分自身を癒やすことです。
一日のうちで少しでもいいので、癒しや安心安全を感じる状況を作ることが大切です。安心安全を感じながら、心も体も温まるものを飲んでもいいですし、
アロマなどの香で、癒すのもいいでしょう。
そして、呼吸法やマインドフルネスなどの瞑想で、ただ自分を眺めて、善悪の評価せず、判断せず、今に集中して、心を穏やかにすることを心がけてください。
最初は3分でも難しいかもしれませんが、慣れればだんだん自分が穏やかになっていくのが実感できます。
そして、自分が誰かに優しくしてもらったことを思い出して、そのイメージ、感覚に浸る瞑想をしてみましょう。充分に感じたら、負の言動や感情を出す人を思いやりをもって優しく眺めてみるような想像をしてください。
きっとあなたは、大丈夫な感覚で眺めることが出来るでしょう。
実際にはまた影響を受けると思いますが、自分自身が穏やかでいられると思って感じて余裕が少しずつ生まれてくると思いますので、試してみてください。
良い方向へ行けばと祈っております。合掌礼

追伸:お礼メッセージ、さらにはおきもちとありがとうございました。感謝申し上げます。繊細に人の気持ちを感じるとき、心を落ち着けて穏やかにしている習慣をつけていると、惑わされずに済むと思います。オンラインでも何かしらお手伝いができると思いますので、宜しければご検討ください。この度のご縁に感謝申し上げます。再礼

2024年5月14日 23:04
{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

邦元 様
貴重なお時間を割いていただき、ご回答をありがとうございます。
確かに、心に幸せがある人ならば、負の感情を周囲に振りまくことはないでしょう。
「言葉の内容に意味を持たせずただの音としてとらえる」。今までの私には無かった観点でした。言葉ではなく音だと思えば、深く気にとめることなく、負の感情をうまく流せそうです。
明日から早速心がけてみます。

釋 孝修 様
貴重なお時間を割いていただき、ご回答をありがとうございます。
今まではどうしても、マイナスなことにばかり振り回されているような気がしていました。
確かに、視点を変えて、ネガティブな感情よりもポジティブな感情からたくさん影響を受けられるよう、意識を変えていくこともできますね。
自分自身を癒やして、小さな幸せも大切に噛みしめながら、心の余裕をつくっていこうと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ