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父が亡くなりました

回答数回答 2
有り難し有り難し 13

先日、父が亡くなりました。自死でした。
突然のことで心が追い付かず、悲しみに暮れる暇もなく手続きに追われています。

詳しい理由は分かりませんが、おそらく祖母の介護と父自身の病気、借金の返済等が重なり心身ともに疲れてしまっていたのだと思います。
前日には「心が疲れました」と同僚の方に送っていたそうです。

父はとても優しい人でした。とても辛かったはずなのに、私たち家族に心配をかけないよう、普通に接してくれていたことも心が痛いです。

借金が発覚したのは父の死後ですが、介護や病気は家族の問題でもあったと思います。もっと私たちが話を聞けていたら、父は今も生きていてくれていたのかもしれないと思うと涙が止まりません。

特に母と妹は第一発見者なので、もっと心が辛いと思います。
私はこれから一生、父に死という選択を取らせてしまったことを後悔しながら生きていくのだと思います。
借金はどうにかなりそうですが、それより心がとても苦しいです。

一度は父の後を追いたいという気持ちになりましたが、ここまで大事に育ててくれたことを思うととてもできませんでした。
苦しくても生きていきたいという気持ちはあります。
これからどうやって生きていけばいいのでしょうか。

2024年6月18日 20:03

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

病死だと思う

お父様のご冥福をお祈りいたします。
合掌 南無阿弥陀仏
自殺者の9割は「うつ」等のメンタルヘルス不調を患っていると言われます。
風邪をひいたら鼻水や熱等の症状が出るように、脳・神経の体調不良により希死念慮という症状が出るのです。
お父様も、日常生活の疲労等がきっかけで脳・神経の体調不良になり、その症状により亡くなった可能性が高いでしょう。
だとしたら、お父様は病死だったと考えられます。
誰にでも老・病・死が訪れますが、内臓が病みやすい人もいれば、ぎっくり腰になりやすい人もいれば、脳・神経が病みやすい人もいるので、亡くなり方の「形式」が異なるのです。
突然の心臓麻痺も、突然の「うつ」も病死は病死。
お父様も病死だった、ただ、たまたま脳・神経が病みやすい体だったと受け入れ、暗い気分(恨みや後悔や悲しみ)を長引かせないようにしましょう。
暗い気分が長引くとあなたもメンタルヘルス不調になるリスクが増えます。
もしもあなた自身も自殺願望が何日も続くなら、医師に相談してみましょう。

2024年6月19日 12:25
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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助け合って生きるよりない

 こんばんは。まずはお父さんのご冥福をお祈りさせていただきます。
 私は五十台半ばですが、同じくらいの歳でしょうか。お父さん、きっと責任感が強くて人のことを思う、優しい方だったのだろうと思います。辛いです。
 今ってどうも、周りに頼るということができにくい…良くないことと思われている時代のような気がします。仕事でも、子育てでも「誰かが100%の責任を背負わなくてはならない」という。
 でも、人はもっと、お互い頼って生きていくべきだと思うのです。何の専門家でもなかったとしても、少なくとも「大変なんだね。何か力になれないかしら」っていう言葉が、そして「ありがとう、助かったよ」というやりとりがもっと多くなければ、みんな「頼りになるのはお金だけ」という世界になってゆくのではないかと。
 ですから、「ちょっと手を貸す、そしてありがとうを返す」ことを今まで以上に心掛けて生きていっては如何でしょうか。「お金を出して何とかランドで遊ばせてもらう」よりも「一緒に、いる場所で楽しむ」方が本当は楽しいはずです。何をするか?よりもどう過ごすか?を大切にする。
 お父さんのお弔いはしっかり行いつつ、お父さんの良い所は真似しつつ、でも「頼むよ」「ありがとう」の小さなやり取りをたくさん作っていく。ご家族と過ごす時間を増やす。問題は一緒に対応する。
 助け、助けられる相手が多い人生が、豊かな暮らしだと思いますよ。
 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。自分の至らなさを知り、助けられていることを知る。そんな人生を、目指してみませんか。

2024年6月18日 23:35
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
僧侶様のおっしゃる通り、父も50代半ばです。

今は悲しみの中で探り探りではありますが、僧侶様のお言葉を大事に日々を生きていこうと思います。

父の死への後悔はずっと抱えていくことかと思いますが、自責の念にとらわれすぎず、相手を思いやりながら助け、助けられる関係を広げていけたらいいなと思いました。

本当にありがとうございました。

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