職場の人間関係が上手くいかないです
人間関係が嫌になり2、3年おきに転職してしまいます。私は人当たりは良いのですが相手に期待しすぎて、それに応えてくれてないと卑屈になりその思考に支配されます。それに気付いたのも割と最近で、それまでは他人に原因があると考えていました。
本当は薄々は分かっていたのですが他人のせいにしていると楽だからだったとわかりました。ただ、今も相手のささいな態度の変化とかを見てしまい、ネガティブな思考に支配されてしまいます。
昔に比べて人の良い面を見ることの大切さは分かってきましたが、根本的には理解できていないからどこに行っても嫌なところに目がいくと思います。それは環境も含めてです。
たとえ相手にも問題があったとしても、否定的に受け取らないようになりたいです。もういくら考えてもどうすればよいかわからなくなってしまい自分自身に嫌気がさします。ご教授して頂けるとありがたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
物事は縁で動いてる。
仏教では、物事は縁で動いていく、と説きます。つまり、自分というのは何か周り(人でも環境でも)の差分を見る事で、自分の個性や価値観に気づき、器や行動が変わっていくのです。
その仮説から見れば、単に「相手が悪いでも、自分が悪いでもない」ということが分かると思います。
あなたが現在、「ダメ出し人間」であることは分かりました。でも、そのままであったら、相手からもダメ出しされやすい日常ではありませんか?
ですから、行動としては「褒めだし人間を目指す」というのが一旦の回答となります。どうでしょう?
それが難しかったら、まずは相手をよく観察する事です。「この人はどんな人だろうか」と。すると恐らく、「ははぁ、そうなんだ」という発見とか驚きのようなものを見つかるはずです。他人なんですから。
ここは、色眼鏡を外すことが寛容です。「ダメ出しメガネ」も「褒め出しメガネ」もかけない。一旦の良し悪しは、単なるあなたの価値観の押し付けになりますから、フラットな評価を心がける。そして、すぐ反応しないことがポイントです。「俺とは違うな。では、それの良い見方をしたらどうだろう?」と、ワンステップを挟む。その結果として褒められそうな事、感心したことがあれば伝える。「ダメ出し」も「褒め出し」も、実はあなたの価値観であり、上から目線です。そうではなく、素の「こうなんだな」を、味わうという経験を目指してみてください。
ジャイアンを思い出して
ドラえもんに出てくるジャイアンは、些細なことでも怒る(嫌がる)性格です。
ジャイアンがそのまま大人になって会社員になったら、おそらくあなたと同じよいにストレスにさらされるでしょう。
大多数の人は気にしないことでもあなたやジャイアンはガマンならない。
ヤンキーなんかも、教師のちょっとした言動が不快でたまらず、授業を受けるのが苦痛になる。
べつに教師とお友達になるために学校に行くわけではなく、授業内容(知識)が重要なのに、教師との人間関係という目的外の部分で嫌気がさすと、本来の目的を果たせません。
ということで、あなたは冷静に自分を見る必要があるでしょう。
ジャイアンのような凶暴な心になっていないか、そのために本来の目的(仕事のやりとり)と関係ない部分を気にしすぎていないか、自己観察しましょう。
職場はお友達をつくる場所ではないので、相手の人間性はどうでも良いと思ってはどうでしょうか。
仏教では、生き物には必ず苦しみがあると説きます。
どんな会社にでも必ず苦しみがあるのが真実なこで、人間関係の苦しみも、「あ、この会社員における苦はこれか。」と受け入れるように意識しましょう。
夏は暑く冬は寒いように、どんな場面でも嫌なところはあるのです。