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いつ死ねるのだろうと考えてしまう

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子どもの頃に「朝起きたら死んでたらいいのに」と思うようになってから、ずっとそういう気持ちがどこかにあります。
幼少期から20代は辛い環境にあり、絶対幸せになるんだと思ってガムシャラに頑張れました。紆余曲折をへて、思い描いたことは手に入れたように思います。はたから見たら何の不満もなさそうな環境にあると自分でも思います。何をぜいたく言っているんだと、お叱りを受けると思います。
でも、心の奥底に、私はいつ死ねるのだろうという気持ちがずっとありときおり顔を出します。
何か楽しみを見つけられたらと色々とやってみましたが、楽しそうなフリはできても本当のところは楽しむことができていません。独りになると、虚しさだけが残っています。
あんなに好きだった仕事にも、楽しみにしていたはずの子どもの成長にも、優しくしてくれる家族や美味しい食事や贅沢なことにも、非道いと思いますが本心では興味が持てず、漫然と過ごしています。
目標にしていた幸せな環境を作ることができたので、生きる目標を失ってしまったからでしょうか?これからどのように生きたら良いのか見出せず、時間が過ぎていく日々で苦しいです。

2024年9月4日 18:04

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご自身を労わる気持ちを持ちましょう

ご相談読ませていただきました。長い間、心の奥底にある重たい感情と向き合っておられること、本当に大変なことと思います。子どもの頃からの辛い環境の中で、「絶対に幸せになるんだ」と頑張って来られたあなただからこそ、今の心の状況についても、深く考え、感じておられるのでしょう。
外からは幸せに見える環境を築いたとしても、心の深い部分が「満たされない」感覚に囚われてしまうことは、決して異常なことではありません。むしろ、それほどまでに過去の苦しみや孤独が影響を及ぼしているのだと感じます。幸せとは外的な環境だけでなく、内面の充足感や自己の意味、存在意義に根ざしたものであることを、示しています。
目標を達成し、理想的な環境を手に入れた後に「次の目標」を見つけることは、時に難しいものです。特に大きな目標を追い続けてきた方ほど、達成後の空虚感や虚しさを感じやすいものです。
このような時、自分自身の心の声をさらに丁寧に聞き取ってみてください。子どもの頃から苦しみ抜いたあなただからこそ、心の奥にある感情や思いに向き合う必要があります。それは一見、直視することが怖いかもしれませんが、勇気を持って心の中を旅することで、新たな道が見えてくることもあります。
孤独や虚しさを感じること、それは自分自身と向き合う機会とも言えます。今は辛い時かもしれませんが、それでも焦らず、ゆっくりと自分と対話し続けることで、少しずつ新しい生き方や目標、自分にとっての意味を見出すことができるかもしれません。
この先、どのように生きたら良いかと悩むことは、とても自然なことです。焦る必要はありません。心の声を大切にし、無理をせず、日々の日常の中に小さな喜びや感謝の気持ちを見つけてみてください。
あなたの心の旅が穏やかで、そして少しずつでも前向きであることを祈っています。大変な道のりを歩んできた自分自身に、どうか優しい眼差しを向けてあげてください。合掌

2024年9月4日 20:11
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質問者からのお礼

宮本龍太様

縁もゆかりもない見も知らぬ画面越しの私に、慈悲深い暖かいお言葉をありがとうございます。お言葉を何度も拝読し、かつて苦しい中にあった時には10年後のなりたい私を目標にしていたことを思い出しました。今日明日にはなれなくとも、10年20年と積み重ねるうちに少しは近づけるのではないかと勇気をもって踏み出し迷う時にはやはり心にあるなりたい私に聞いていました。そうすることで道を踏み外すことなく、今に至ることができたように思います。道を振り返ると、その時々に多くの方からご縁をいただいた感謝を忘れていたようにも思います。その恩に報いるためにも、いま一度、目指す生きる道について歩んできた道を振り返り内省したいと思います。この度は良いご縁を本当に有難う御座いました。

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