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情緒不安定な母親に困っています回答受付中

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4カ月ほど前に父が亡くなりました。
今は母と私と妹とペットで暮らしています。
母は足を悪くしており、長い時間の立ち仕事や活動ができないそうです。

母はパートで働いてはいますが、元々家のことはほとんど父に任せっきりで、家事は食事をつくることしかやっていませんでした。
父が亡くなってからは、以前より私たち子どもに依存するようになり、わがままとも取れる発言をはじめました。具体的には次の通りです。

「家に一人でいられない」
「暗い家に帰るのが怖いからあななたち(子ども)が帰ってくるまで職場で待ってる」
「あまり遅い時間まで出かけないでほしい」
「もっとたくさん話してほしい」

あげるときりがないのでここまでにしますが、自分の思い通りにならないとヒステリーを起こして「私のことが邪魔なんでしょ」などと言い出し、話になりません。

私も妹も成人していますが、世の同年代と比べて外出する頻度が高いわけでもないし、私に関しては日付を超えて帰ったことはありません。むしろ父が亡くなってからは、頻度を減らし仕事以外の時間はなるべく私か妹が家にいるようにしています。

会話に関しても特別少ないということはなく、テレビ番組の話や趣味の話をしています。母は自分が話したいというにもかかわらず、話題は相手任せにして自分は「話すことが思いつかない」と言います。

父が亡くなってから精神的に不安定になる気持ちも分かるのですが、自分だけがこんなに悲しい!という主張が強く、私たち子どもも同様に悲しい気持ちであることを理解していないように感じます。

何度か話し合いはしているのですが、こちらが折衷案を出しても自分の主張が100パーセント通らないと「私の気持ちを分かってくれない」とヒステリーを起こし埒が明きません。

特に妹と相性が悪いみたいで、毎日のように同じことで言い合いをしています。
挙句の果てには、妹が諦めて母の要求に沿う形をとっても「当てつけのように感じる」と言い始め、妹があまりにも可哀想です。

もうどうしていいか分かりません。
本来であれば互いの主張を尊重し合い、落としどころを見つけていくのが最善であると思うのですが、母がわがまますぎて私と妹が我慢するということが増えてきました。

長くなりましたが、どうかお知恵を貸していただけますと幸いです。

2024年10月18日 15:35

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

傾聴と共感を

ご相談読ませていただきました。お父様を失ったという悲しみの中で、ご家族全員がそれぞれの形で痛みを抱えながら日常を過ごしていること、本当にお辛いことと思います。

亡くなられたお父様のご冥福を心からお祈り申し上げます。そして、お母様の心の中には大きな悲しみと孤独が渦巻いていることと思います。合掌

あなたがおっしゃる通り、お母様の行動や言葉は時にわがままに見えるかもしれませんが、その裏には大きな不安や孤独、そしてお父様を失った悲しみがあるのでしょう。お母様もまた、ご自身の感情をどのように表現すればいいのか分からず、思いのままに言葉を突き放してしまうのかもしれません。

お母様がおっしゃる「私のことが邪魔なんでしょ」という言葉の背後には、ご自身の存在価値に対する不安や孤独感が隠れているのかもしれません。お母様は、ただ誰かに寄り添ってもらいたい、理解してもらいたいと思っているのでしょう。
以下に、いくつかの対応方法を提案させていただきます。

1. 深い共感を示す。あなたと妹さんがお母様の悲しみを理解し、ともに感じていることを言葉で伝えることが大切です。例えば、「お母さんのことをとても心配しているよ」といった言葉で寄り添う姿勢を示しましょう。

2. 聞き役に徹する。お母様が話したいことが思いつかないと言っても、ただお母様の話をじっくり聞いてあげることも重要です。無理に話題を提供するのではなく、お母様が話したい時に、ただ耳を傾けてあげることで安心感が生まれるかもしれません。

3. 小さな歩み寄りを続ける。 お母様のご要望が100%通らないといった状況でも、少しずつでもお母様が感じる安心感を増やしていく努力を続けることが大切です。時には「こうしてほしい」という具体的な理由を一緒に話し合うことで、お母様も理解しやすくなるかもしれません。

4. 感謝の言葉を忘れずに。お母様がしてくれていることに対して、感謝の言葉を伝えることも効果的です。感謝の意を表すことで、お母様の自己価値感が高まるかもしれません。

あなたと妹さんも、お母様の介護や心のケアにおいて大変な思いをされていること、よく分かります。そのお辛さもまた、ご自身でしっかりケアしていただきながら、家族全員が少しでも安らぎを感じられるよう祈っています。心からあなたとご家族の平安を祈っています。合掌

2024年10月19日 7:30
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