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夫の浮気に不信感が募り敬う心が持てません

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結婚25周年目にして夫が15年以上も浮気していた事実が発覚してどう心を落ち着かせて再構築していけば良いのか悩んでいます。

浮気と言っても男性で俗に言いう『女遊び』なのですが、長年パートナーを騙し続け売春行為(パパ活)をしていた事とそれがバレた時の主人の対応に不信感と拒絶感が生じてしまい今までのように敬う心が消滅してしまいました。

夫は家族思いで優しい人で経済的にも不自由する事なく生活ができ、周りからも仲が良い夫婦と言われるくらい行動を共にする事が多かったです。
でも仕事柄夜勤が多く、活動拠点の事務所を持っていて週3回程はそちらに寝泊まりするのがここ10年くらいの生活環境でした。

多数の女の子とのLINEトーク履歴と動画を偶然見てしまったことで浮気事実が発覚しました。その内容の生々しい会話から手当たり次第何人も囲っていた事実が判明したのです。
しかも長女はその事を数年前から偶然知ってしまい口止め料としてお小遣いを与えていたのでした。

本人も始めは申し訳なさそうにこれからの生活を改めると今までの清算をしてくれたのですが、何かの時に私がその話題に触れると『謝って誠意を見せたのに過去の事を言うな』と罵倒するのです。
そして浮気は男の甲斐性、仕事上のストレスを家に持ち込まない為に必要だったと開き直るのです。

塞ぎ込んでる私にある方のアドバイスで誓約書を交わす事になり、私が作成した文面を見せた途端『俺はEDで不貞行為はしていないからこの誓約書にはサインできない』と嘘をつき逆ギレしたのです。

再構築する為に誓約書を交わしたい私ともう済んだ事なのにする必要がないと言い張る主人とで何日も話し合いが続きました。結果主人が作った誓約書にサインする事になりました。その内容は不貞行為があったことは認め今後は性交をしない。そしてその代わりに主人の行動をいっさい詮索しないと言うものでした。そして性交に至らないの不貞行為は仕事上の付き合いもあるから約束できないと言い放ったのです。

一歩も引かない主人を見てそもそも貞操観念の価値観の違いがある事に気づき、夫への愛情が消えた瞬間でした。
家族としては尊敬できる部分もあるので離婚までは考えていませんが、家の雰囲気が最悪です。このままでは次女にも悪い影響だと思います。どうしたら咎めず穏やかに夫に接する事ができるでしょうか?

2024年10月31日 18:20

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

不貞は守れれば表彰もの、守れなくて普通

仏教では殺生、盗み、嘘、不倫、飲酒の5つを行わないこと(五戒)が修行(悟りにやすい性格になるためのトレーニング)に含まれます。
五戒を守ることは人類にとっては難しい修行なので、五戒を守っている人や守ろうとしている人は表彰ものの尊敬に値します。
裏を返せば、守れなくても普通であり、憎んだり蔑んだりすべきではないのです。
お酒を飲まない人は尊敬すべきですが、お酒を飲む人は普通の人です。
大河ドラマを見ていても、複数の相手と色恋を行うのは平安時代は普通だった思われます。
一方で、嫉妬や独占欲があるのもまた普通の人間であり、欲・怒り・怠け・プライドの煩悩に苛まれるのが普通の人間なのです。
ですから、あなたが夫の不貞に怒る感情はごく普通(誰にでもある怒りの煩悩)なのですが、夫が不倫するのもまた普通(誰にでもある欲の煩悩)なのです。
法律上(世俗のゲームのルール上)で言うと、あなたは夫の不倫を理由に離婚を要求することができるようになりました。
あなたは俗世間ゲームの中で夫婦関係を解除するカードを手に入れたのですが、そのカードを使うかどうかはあなたに委ねられています。
夫は一緒にゲームをプレイしている友人であり、ゲームでの失点を理由に憎む必要はないのです。
仏様では、悪人罪人や加害者をみ慈しむべき(それも難しい修行ですが)と説かれます。
慈悲(相手の抜苦・与楽を願う心)もまた、悟りやすい性格になるための修行の一種なので、慈悲を持てる人は尊敬すべきですが、怒ってしまうあなたは普通なので、責められる必要はありません。

2024年11月1日 6:39
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

夫が敬うに値しない存在となれば、上手に飼いならせばよい。

まず「不貞行為があったことは認め今後は性交をしない。そしてその代わりに主人の行動をいっさい詮索しない」…ということは今後はバレないようにやりますということですか?「不貞行為?しました。やーりーまーしーた。認めます。妻を安心させる為に今後はしないと形の上での約束はしますが、バレないようにやるから詮索しないでね。だって、バレちゃうから。」と聞こえるのは私だけでしょうか。
世の中はこうであってほしいと思い願っても実際、理想は理想で現実はまったく別物です。
限りなく自分の理想に近い人と結婚したと思ったけどフタを開けてみたら…いい面も沢山あったけど貞操観念のざんねんな夫だったというだけ。ご自宅のざんねんな夫図鑑に残念項目を記載して、ありがたい夫図鑑には騙すのが上手♡と今までの活躍も記して2冊並べておきましょう。
夫とは養うモノ。育てるもの。飼いならすものです。世の中のすべての母は女性です。オスというアホでどうしようもない生態を早いうちに見極めて、それに振り回されてダメージを受けるのではなく、そういうショーモナイ生態のあることを知った上で上手に転がせばいいのです。つまりは夫の生態を妻として熟知した上で、上手にコントロールして手なずけておけばよいだけです。
オスというものはその程度のものだったのか、とオスの現実・真実にあなたは運よく気づける機会を得たと思えばいいのです。感情的になって離婚しても老後の生活が渇きますし、お嬢さんにも嫌な印象を植え付けましょうから、賢い妻として今後は我が家の実権を握る闇支配の大奥👠女帝としてのスタンスに切り替えましょう。
世の中の同じような事件を探してみて下さい。芸能人だけでもうじゃうじゃ。バレたかバレていないというだけでしょう。みんな何かある。お隣、ご近所のご家庭のご主人はまったく浮気も何もしていないと奥さんは思っていてもそれは実に計算され、洗練された浮気バレないスタンスで奥様の知らぬが仏状態をキープされているだけかもしれません。あるいはその逆もうじゃうじゃあります。ダンナがざんねんな夫でネットで知り合った男性と真昼間っからイチャついている昼顔妻も花壇にはみ出る勢い百花繚乱です。ですが、それは他人事。
あなたがどうあるべきか。夫とはあの世に行くまでの間、上手に飼いならせば安心して生活できる有難い立派な面を持つ存在です。上手に飼いならしてくださいナ。

2024年11月2日 15:33
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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

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