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ペットの老いを感じてつらい時。回答受付中

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ペットロスについて。

初めまして。「ぬこ」と申します、こんな名前ですがハムスターを買っております。
ゴールデンハムスターの男の子、2歳8カ月、名前は「こむぎ」といいます。

とっても元気な子ですが、僅かながら老化の症状が出てきました。
食欲もトイレも問題なく元気なのに、体重が僅かながら減り始めたのです。
ハムスターの場合はあっという間に老化が進むので、「あれ?」と思ったら一週間で…なんてこともザラです。

長生きしてくれている以上、いつ何があってもおかしくないから、この子の幸せを第一に考えよう…と思っていたのですが、
いざ現実としてその時が迫ってくると怖くて怖くて仕方がないです。

生き物を飼って一緒に暮らす以上、責任を持って最後まで見届けることが飼い主の役目だと十分に存じているものの、それでもつらいです。
いざとなると中々割り切れず、飼い主の私がパニックで突然涙が止まらなくなる有様です。情けないです。
避けては通れないのに……

飼い主である私の精神状態は、飼っている子にも伝わると思います。
どのように心を落ち着けていけば良いでしょうか。
心構えや考え方について、何かヒントになることがあればご教授いただけませんでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。

2024年11月18日 3:02

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

限られた命、限られた寿命だからこそ、今日の一日は大切

 すでに宮本師の立派な回答が出てますので、それで十分かと思います。

蛇足かと思いますが、少し書かせていただきます。

 平均寿命が80歳を超えていて、現実に100歳を超える長寿の方も多いです。でも、働き盛りの年齢で寿命が尽きる方もおられます。医療の進んだ現代においても、出生後から入院生活が続き、数日あるいは数か月で人生を終えてしまう方も居られます。人のいのちとは強いなあと思う時もありますが、儚く弱いと思わざるを得ないことも多いですね。

 犬も猫も我々人間よりも寿命が短いですよね。犬も猫も15歳を過ぎれば、趙高齢者(?)です。ハムスターくんの寿命もそれに近いか、もっと短いのかもしれません。しかも、人間と同様に、長命の方も居れば、短命の方もいると思います。我々人間の場合、健康管理や医療によって長生きが可能となる場合もありますが、医療や健康管理を頑張っても残念な結果の場合も少なくありません。ハムスターくんは人間より寿命が短い分、老化の進行が速いと思います。

 ということは、十分理解されていると思います。わかっているけど、心は揺らぎますよね。
 私事ですが、14年前に実家の両親が続けて亡くなりました。医師から余命があまりないことを告げられ、理屈としては納得しましたが、その事実を受入れるのは苦しかったです。苦しいけど、どうしようもなかったです。あと何か月なのかわからないけど、少しでも見舞いに行って言葉を交わしたい。ところがそういう時に限って、用事が出来てなかなか行けない。何とか行けても、言うべき言葉が出てこない。悔やむことが多かったから、偉そうなことは言えません。

 敢えて申し上げるとしたら、いつか別れの時は来ます。ですから、ハムスターくんとの一日一日を大切にお過ごしください。ということぐらいです。

 かと言って、ドラマや小説のような完璧な寄り添いなんて出来ません。学業もあれば、他の日常生活もあると思います。出来る範囲で、出来る事をするしかありません。ハムスターくんとの交流の日々は尊く美しい思い出となり、あなたの人生の1ページを彩ってくれると思います。

2024年11月18日 10:13
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おきもち

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ぬこさん、初めまして。ご相談いただいてありがとうございます。

こむぎちゃんとの大切な日々を過ごされている中で、今まさにさまざまな感情が交錯しているのですね。お話を伺い、ぬこさんの心の苦しみやそしてこむぎちゃんへの深い愛情が痛いほど伝わってきます。お辛いお気持ち、お察しします。

こむぎちゃんが2歳8カ月という立派な年齢まで元気に過ごしているのは、ぬこさんの深い愛情と献身的なお世話のおかげです。こむぎちゃんの幸せを第一に考え、日々の変化に敏感に気付き、それに対応しているぬこさんは素晴らしい飼い主です。

しかし、最後が近づいているかもしれないと思うと、心の中に大きな不安と恐れが生じるのは当然のことです。それは飼い主として自然な感情ですし、決して情けないことではありません。

心を落ち着けるためにできることをいくつかご提案させていただきます。

1. コントロールできることに集中する。 こむぎちゃんにとって今一番必要なことに集中してみてください。例えば、居心地の良い環境を作り、おいしい食べ物を与え、そしてこむぎちゃんと過ごす時間を楽しむことです。小さなことでも、自分ができることを一つひとつ実践することが心の安定につながります。

2. 感謝の気持ちを持つ。こむぎちゃんとの思い出を振り返り、その幸せな時間に感謝の気持ちを持つことも心を落ち着ける助けになります。日々の小さな幸せや笑顔を思い出し、感謝の気持ちをお持ちになると、心遣いが自然と前向きになります。

3. 瞑想や深呼吸。瞑想や深呼吸は心を静め、冷静さを取り戻すのに効果的です。静かな場所で目を閉じて深く呼吸をすることで、心のざわめきを落ち着けることができます。

最後に、飼い主の心情は確かにペットにも伝わると言われています。しかし、今この瞬間に、ぬこさんがこむぎちゃんを愛し、最善を尽くされていること自体がこむぎちゃんにとって大きな安心感となっているはずです。

こむぎちゃんが静かに過ごせるように、ぬこさんもご自身の心を大切にされてください。こむぎちゃんと過ごす一日一日が穏やかでありますよう、心からお祈りしております。

2024年11月18日 7:04
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質問者からのお礼

宮本 様 

ご回答をいただき、ありがとうございます。
こむぎのことだけではなく私のことまで気にかけてくださり、心より感謝申し上げます。
また、具体的な対策についていくつか挙げていただき、積極的に取り組んでみようという気持ちになりました。寿命を直接コントロールすることはできなくても、私にできることは沢山ありますね。
毎日のお世話の度に泣いてしまうけれど、それ以上に沢山笑って感謝して、できるかぎりのことをします。

こむぎが私と一緒にいて、安心して幸せに過ごしていること…祈りつつもどこか自信を持てずにいました。
ここで質問して励ましのお言葉をいただき、今までの日々を信じて残りの時間を精一杯向き合おうと改めて決心しております。

吉田 様

ご回答をいただき、ありがとうございます。
また、ご自身のお辛い経験についてもお話しいただいたこと、御心遣いに感謝申し上げます。
私も昨年祖父を亡くして、未だに悲しみに沈むときがあります。

こむぎの元気な姿を見ているとつい忘れてしまう、というより見て見ぬふりをしてしまっていましたが、
たとえ可能な限り長生きしたとしても、いつか近い未来に必ず別れが来るんですよね。
ハムスターにとっての1日は人間の10日分とも聞きます。
私からすればとても悲しいですが、この機会に改めて「一日一日を大切にすること」について考えさせられた気がします。寿命の違う生き物と暮らさなければ、身に染みて分からなかったことだと思います。
もし自分が、自分よりずっとずっと長く生きる生き物に飼われていて、寿命が近づいてきたら…飼い主のもとで、どのように余生を過ごしたいと思うだろうか、と考えてみています。

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