誰を信じていいのかわからない
介護の施設を掛け持ちで働いています。
施設の中では認知症の方もいれば、頭はしっかりされている方もいます。
介護している際にここはこういうやり方でやってほしいや危ないので、1人で動かないでと伝えても、話を聞いてくれるのはほとんどなく、自分で立って動いたり、できると思ってトイレ1人で行ったり、施設から抜け出そうとして捜索したり、人の話を聞いてくれず、責任や事故の後処理に苦悩します。
転倒や離設などの事故が起こらないように事前に対策はねるのですが、実行したとしても事故は必ず発生してしまいます。
職員に相談しても人に頼らず、自分がプロになるしかないよとそっけないですし、相手も不機嫌の時があるので八つ当たりや嫌な言葉で返されます。
本当は信じられる何かがあれば安心できるのですが、人の行動や言動は信用できなくなってきました。
少しでも自分を立ち直らせるにはどうすればいいでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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後片付けし続けるしかない
相手が赤ちゃんである保育であれば「赤ちゃんだからできなくて当たり前」だと思えます。
しかし、相手が成人である介護の場合、どうしても「なぜ言うとおりにしてくれないのか」と思ってしまいますよね。
自分の親に対しては特にそう思ってしまいます。
だからこそ、介護のプロがいる施設に高齢者を預けるのでしょう。
介護のプロというのは、トラブルや事故をゼロにするのではなく、トラブルや事故に一喜一憂せず、赤ちゃんがお漏らししても普通だと感じるように、壊れていく高齢者の壊れていく姿に伴走し、淡々と後始末をし続ける仕事なのかもしれませんね。
仏教では、欲・怒り・怠け・プライド等の煩悩がストレスの原因になると考えます。
「なぜ指示を守ってくれないんだ」という怒りの煩悩や、「またトラブルか面倒くさいな」という怠けの煩悩はストレスにつながります。
言うとおりにしてくれなくて当たり前、トラブルが起きて処理するのも仕事だと、「毎度あり!はい、喜んで!」の居酒屋店員モードで仕事できればプロなのかもしれませんね。
本当に大変なお仕事だと思います。
ストレスを貯めないように、過去や未来に関する妄想雑念、思考の堂々巡りはストップするようにしましょう。