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死にたい気持ちが消え去ってくれない回答受付中

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死にたいという気持ちは、誰もが抱えられていると思います。それでも平気なフリして、みんな頑張って生きているんですよね。いまにも首を絞めたい、そんな思いで歯を食いしばってやりたくないことを頑張っているんですよね。自分もそうです。

ちょうど4年半ぐらい前、俳優で自死をされた方がいました。その時自分は、長生きしたな、よく頑張ったなと思いました。その時から、その俳優が亡くなった年齢まではせめて生きようという目標ができました。半分ぐらいは布団の中で過ごしたので、その俳優の功績とは比べものにはならないが、抗うつ剤や睡眠薬を飲んで、なんとか目標を達成しました。

人生は長いです。長すぎます。人生100年時代なんて言いますけど、それならまだ自分は1/3も終わっていない...こんな地獄があと70年近くあるのかと考えると気が遠くなる。狂ってしまいそう。正直、もう狂ってるかもしれない。

小さい頃から、漠然と、楽しいことより辛いことの方が多く、死にたいという気持ちが少なからずあった。それが大人になるにつれてどんどん大きくなって、寝込むようになった。いまはその暗闇からなんとか抜け出したけど、死にたいという気持ちがなくなったわけじゃない。いつまで経っても消えてくれない。

毎晩目を瞑る時、これで全部終わればいいのにと思う。朝目が覚めると、絶望する。でもみんなそうですよね。自分だけじゃないですよね。だったらもうみんなで一緒に死んでしまうのはどうですか。よくここまで頑張ったと思います。ほぼ定年まで生きた親には頭が上がらないですが...こんな地獄をどうやって切り抜けたのだろう。想像するのも辛い。僕には到底無理だろう...

楽に消えてしまう方法が知りたい。

2024年12月24日 0:31

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

実は瞬間ごとに消えている

心は無常です。
つまり心は、瞬間ごとに生じては滅して、新しい心に入れ替わって変化しているのです。
ですから、あなたも私も本当は瞬間ごとに消えており、瞬間ごとに新しい自分なのです。
心は毎秒死んでいるわけです。
心は無常だと気付いているときは、過去や未来を気にする妄想雑念から解放されますので、生きる苦しみが軽減されます。
過去や未来について考えると生きるのが辛くなりますが、今ここの1秒間を生き延びるのは、息をしているだけで充分に達成できます。
ということで、過去や未来に関する妄想雑念を停止することが、楽に消えてしまうこと(今ここの心が迷わず成仏するみたいな感じ)なのです。
あとは、単純に体力が低下していると生きるのが辛くなるかもしれません。
運動不足で70歳並みの体力の人でも、世間に出れば30歳並みの仕事を求められるし、家事や買い物でも50歳くらいの体力がないとヘビーに感じます。
逆に、ウォーキング等で肉体年齢を若くするなら、生きるのが楽になるのです。
また、古武術等の動きをちょっと調べてみて、筋力をあまり使わなくても楽に動けたり早く(必ずしも速くではない)動けたりするコツを掴めば、生きるのが楽になります。
たとえば、腕の筋肉でドアを閉めるのではなく足の少しの動きで体重移動によりドアを閉めると楽です。
歩くときは、骨盤を僅かに前傾させるだけで足が自動的に前に出るので楽です。
一生懸命腕を左右に振っているのに足が進んでいない歩行者は、ただ歩くだけで疲れます。
ほんの少しの動作の違いの積み重ねで、毎日の疲労が全然違います。
古武術等の動きを調べてみましょう。
長くなりましたが、ほんの少しのコツを知らないことで損している可能性があると思います。
たまたま子供の頃にコツをつかんだ人とそうでない人がいるだけです。

2024年12月24日 6:29
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

ご教示いただきありがとうございます。楽に消える方法、頑張って習得したいと思います。

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