息子の病回答受付中
生後2ヶ月の息子の心臓病が判明し、近いうちに手術が必要となりました。
今は深いことを考えず気持ちを前向きに、今できることをひたすらやって前に進んでいこうという気持ちになれましたが、ふと
息子の病気を思い出させる出来事(ミルクの大量嘔吐等)が起こると、心が挫け、苦難と不安の感情が押し寄せます。
全てのことは意味があって起こると言いますが、身近な人の苦しみには、何の意味があるのでしょうか。
また、不安な期間を過ごす心の持ちようについて、アドバイスをいただきたいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お子さんを愛してくれる人も広がっていく。サポートや支援の輪も
それは心配で堪らないですね。懸命に生きる わが子を見守りながらも、不調だったり苦しそうにしていると、(代われるものなら代わってやりたい。なぜこの子が病になんて)と、今の不安が、先の将来にまで悲観的になっていくことでしょう。
この子が生まれてきた意味、病と闘う意味、私が親である意味、全てにどういう意味があるのだろうかと、私はどうすればいいのかと深く考えてしまうことでしょうね。
全ては、あなたやお子さんが、愛されるためにこの世に誕生し、今出会えているのです。愛の形は様々。愛は広がっていきますよ。お子さんを愛してくれる人も、広がっていくのよ。お子さんを取り巻くサポートや支援の輪も広がっていきますよ。
不安だから、みんなと一緒に生きていくのです。この世には、思うようにいかないことも起きてきます。その度に悩むこともありますが、だから一人ではなく、みんなで。みんなで生きていくんだと思って。お子さんにもきっと伝わりますよ。
支えてくれるのも、乗り越えていくのも、愛されることも、いつだって誰かがいてくれるから。
あなたには、お子さんがいる。お子さんには.あなたが。そして、お2人には家族や周りを取り巻く人たちがたくさんいるのです。世の中も時代も、医療も暮らしも、変わっていきます。未来に、成長され笑顔でいらっしゃるお子さんが、私には見えますよ。
一緒に成長を喜んでいきましょう。
あなたの気持ちのそばに、いつでもハスノハがありますよ。
ご相談読ませていただきました。生後2ヶ月のお子さんの心臓病が判明したということ、親としてどれほどのご苦労と不安を抱えておられるかと思うと、胸が締め付けられる思いです。それでも「前向きに、今できることをひたすらやろう」と気持ちを奮い立たせて日々を送ろうとしているあなたの姿に、深い敬意を感じます。
しかし、病気を思い出させる出来事が起こるたびに心が挫けてしまうのも、当然のことだと思います。これは、あなたが心からお子さんを愛し、守りたいと願っているからこそ湧き上がる感情です。日によって気持ちが揺れ動くのも自然なことですので、どうかその感情を否定せず、「これも自分」と受け止めてみてください。
「苦しみには意味があるのか」という問いについてですが、その意味を今すぐに理解することは、とても難しい場合が多いです。愛する人の病や苦しみという現実に直面すると、誰しも「なぜ、このようなことが」と感じざるを得ません。しかし、仏教では苦しみそのものに意味があるのではなく、私たちがその出来事から意味を見出していくことが大切だと説いています。今は、「なぜ」という答えを探す必要はありません。ただ目の前のお子さんと共に「今を生き抜く」ことが、未来への意味へとつながっていくのだと思います。
不安が強くなったときや心が押しつぶされそうなときは、「今」に意識を向けることをおすすめします。一瞬でも目の前のお子さんを見ること、息を深く吸い込んで、お子さんの表情や泣いたり笑ったりする命の鼓動に心を留めてみてください。その姿から、「ここにいてくれてありがとう」という温かい気持ちを得られるかもしれません。不安に押し流されそうになっても、一瞬でも「今」に立ち戻ることで、心が少し軽くなります。
また、未来のことばかりを見つめる必要はありません。面倒を見る日常のひとつひとつが、お子さんにとってはあなたの愛そのものであり、そのすべてが未来を支える力となります。小さな愛の積み重ねが、大きな支えとなることを信じましょう。
どうか無理をせず、あなたの歩けるペースで日々を過ごしてください。そして、つらいときは一人で抱え込まないでくださいね。必ず道は開けます。息子さんの命が守られ、その未来がどうか光に満ちたものでありますように、心から祈っています。
質問者からのお礼
お言葉をいただき、ありがとうございました。
何度も何度も読み返しました。
現に、里帰り手術を行うに向けて家族や友人、医療関係者から驚くほどのサポートを受けていましたが、最近はその愛から目が逸れていて、苦難の方ばかりに気が向いていたと感じます。
息子は、私は、こんなにも多くの人たちに支えられ愛を贈られ幸せだと感じることができました。本当に心に光がさしてきたと感じます。
また、息子に向き合う時間は病を一旦忘れて、息子の今に意識を集中して、日々の成長や変化をただ感じようという気持ちもまた芽生えてきました。
思えば、産前からも、身近にある愛を受け取ること、感謝することを疎かにしていた人生だったように感じます。
大切な気づきをいただき、本当にありがとうございます。
息子の手術が無事完了し、彼がいかに多くの人々の愛に恵まれている人生をスタートしたか、伝えようと思います。
そんな日が必ずやってくると信じて、皆様の愛とサポートに感謝しながら、また日々を過ごしていこうと思います。