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こころの持ちようを教えてください回答受付中

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有り難し有り難し 2

高2の息子
部活で高校を決めました。
入学前に確認していたやりたいことができないことが仮入部で発覚、結局その部活に入りませんでした。
部活の為ならと1時間かかる学校を選びましたが、その部活に入らなかったのならその学校には行く必要なかった。自転車で行ける学校にすればよかった、学校辞めたいと何度か泣かれました。多分今年度も言われると思います。
メンタル弱く、たらればが多い子なので仕方ないから諦めて通ってとも言えず、、、
貴重な高校3年間をこんなかたちにしてしまい、気付いてあげられなかった自分自身を悔やみながら過ごしています。
私自身、子供たちが平凡でも毎日楽しく過ごしてくれることが1番なので息子のつまらなそうにしているのを見るととても辛い日々です。
高校は辞めたいなら辞めて編入できる学校を探そうと言いましたが、さすがにその勇気はないようです。
特にほかに楽しみを見付けられていないようで、嫌なことがあるとすぐにこんなはずじゃなかったと結びつけています。
親子共々、この現実をそれぞれどのように捉えあと2年過ごしていったらいいでしょうか。
よろしくお願いいたします。

2025年4月20日 19:57

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去や未来は妄想雑念の中にある

過去は過ぎ去りもう無い。
未来は未だ来たらずまだ無い。
過去や未来は妄想雑念の中にある幻みたいなもの。
過去ばかり見ている人は、目の前の「今・ここ」への反応が鈍くなり、作業効率が落ちたりミスしたりします。
それで、その失敗を後悔するという「過去」の妄想雑念にはまって、また現在をミスる。
その繰り返しで人生を過ごし続けるのはもったいないでしょう。
お子さんには、過去や未来に関する妄想雑念の回数や時間を減らして、「今・ここ」で具体的な作業をすること(遊びでも良い)をおすすめください。

2025年4月21日 8:04
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

子育ての一つの仕上げの時期です。

 こんばんは。息子さんのつらさ、そしてそれを見つめるお母さんの思いが、行間から滲んでいました。
 部活のために選んだ学校で、それが叶わなかった。その失望は、息子さんにとっても、お母さんにとっても、大きな出来事だったのだと思います。でも今、お母さんが伝えられるいちばん大切なことは、「世の中は自分の思い通りにならないことがある」、そして「その中でどう生きるかが人生なんだよ」という視点ではないでしょうか。
 今の彼に必要なのは、状況を“語り直す力”です。「こんなはずじゃなかった」と嘆くだけでなく、「あの時はああだったけど、今はこう思う」と、少しずつ経験を言葉で整理し直す力。起きている(起きた)事自体は変わらなくても、それに対する「意味づけ」は変えていくことができるのです。それは人間の大切な能力です。時間はかかりますが、これができれば「たられば」は“後悔”ではなく“意味”に変わっていきます。
 お気づきですか?これはお母さんにとっても「息子のつまらなそうな姿を見ている」ことをどう意味づけるか、という問題でもあるのです。
 お母さんにできるのは、「こうしたら?」と先回りせず、「何か聞きたくなったら、いつでも聞いてね」と、そっと構えていることです。その距離感は、もしかしたら寂しく感じられるかもしれません。けれど、それは“突き放す”のではなく、“信頼して見守る”ということ。大人になっていく彼と、お母さんの関係も少しずつ変わっていく――それは、自然で、必要なことです。
 泣き言を言われるのも、あと数回かもしれません。でもそれは、あなたにしか受け止められない“仕上げの時間”。焦らず、構えて、その小さな声を聴いてあげてください。

2025年4月21日 0:07
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ