反芻思考が止まらない回答受付中
反芻思考がやめられず、自分でダメージを食らい続けています。
私は嫌なことや悲しいことがあると無意識に頭の中でその時の状況を何回も再生してしまい、余計に心にダメージを与えてしまっています。傷を自分で広げているだけなことは頭で理解しているのですが、頭の中で再生している間は苦しいという気持ちと同時に、なぜか楽な気持ちになりなかなかやめられずにいます。多分自己憐憫というやつだと思います。とはいえ、これ以上続けているとどこかのタイミングで心が壊れてしまいそうです。
完璧に止めるとは言わずとも反芻思考を和らげる方法はあるのでしょうか。
回答よろしくお願いいたします。
お坊さんからの回答 2件
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これからの未来にお向き合いなさっていきましょう
拝読させて頂きました。
あなたは嫌なことや悲しいことがあると何度も思い返してしまって心にダメージを受け続けてしまうのですね。あなたはそうしない方がいいとわかっていてもつい思い返してしまうのですね。詳細なあなたのことや心の中のことはわからないですけれども、あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
あなたがそう思い返し繰り返してしまうのには理由があるかもしれませんよね、そう思い返してあなたの心を守ろうとしているのかもしれません。ですがそれとは逆にあなたはとても傷ついてしまうのかと思います。
あなたが過去を思い返してしまうのはやむを得ないですけれども、もう過ぎ去ってしまったことととして割り切ってしまうことも決して悪くはないと私は思います。
例えばテストで悪い点だったことばかりクヨクヨ考えていても先に進みません、悪かったことをしっかりと省みて改善しこれから勉強に取り組んでいけば次には良い点が取れるでしょうし、良き結果につながっていくでしょうからね。
いずれにせよひとまず気持ちを切り替え、これからのことに落ち着いてお向き合いなさっていきましょう、そしてあなたができることを一つ一つなさっていきましょう。きっとあなたは前を向いてこれからの未来をあなたらしく生きていくことができるでしょうからね。
あなたがこれからの未来を沢山の素晴らしい出会いやご縁に恵まれあなたらしく充実して生きることできます様に、様々な経験をなさって健やかにご成長なさっていきます様に、皆さんと助け合いながら心から幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。そしてあなたを心より応援させ頂きます。
どうかこれから頑張ってくださいね!
またあなたのお気持ちをお聞かせ下さい、あなたを心よりお待ちしております。
自分をなだめる
まゆ 様 相談ありがとうございます。
人は、嫌なことや悲しいことを脅威信号として取らえ、脳が反応します。そして記憶に留め、目の前に起こっていなくても、蘇らせ、また脅威信号を発する習性があります。なぜなら生物は、恐怖などに敏感に反応し脅威信号を瞬時に出さないと生き残れないからです。脳の本能的な反応です。
人間はこの本能的な脳の敏感的な反応を記憶し反芻します。あなたもそうですね。
人間の脳は、進化したため、記憶した後、思考し解釈を加えるようにできているからです。具体的には、嫌なことが起こると「また起こったらどうしよう」「もっと辛いことが起こるかもしれない」「まだ嫌なことが続くのか」など思考するのです。自己憐憫もそうですね。記憶した脅威に解釈を加えて何とかしようとしている状態です。ところがなかなか、その反応とそこから起こる怒りや嫌悪などの感情から抜け出せないのです。
さて、解説が長くなりましたが、ではそれに対処するには、
スージングです。「なだめる」ということです。「自分をなだめる」のがよいと思います。
まず、自分の今の状態に判断せず評価せずただ気づく、マインドフルネスなどの瞑想、次にゆったりとゆっくりとした呼吸で心と体を落ち着け穏やかにしていきます。そして、自分や他人に思いやりを向ける慈悲の瞑想です。
マインドフルネスの瞑想や慈悲の瞑想には色々方法がありますので、ゆっくりじっくり取り組んでいただいて、自分にしっくりくるものを対処方法として練習して取り入れるのがよいでしょう。
参考書をお伝えします。
クリス・アイロン:エイレン・バーモント著『コンパッション・マインド・ワークブック』(金剛出)です。
また、当方は、コンパッショネイトマインドトレーニング(思いやりの心を育てる練習)をしておりますので、宜しければ何かとご相談ください。
参考にしてください。一礼