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心が安定しません。

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3年前に結婚が破談になってから卑屈な自分となりうつ病を患ったりと安定しない日々を送ってきました。今はうつ病の薬もやめて体調も安定したのですか、卑屈な自分が前面に出ているのか声が出しにくく対人スキルがかなり落ちました。
もともとは人見知りもなく明るくて、よく話し積極的で前向きな性格だったのでこんな数年で自分の変わりように悲しくなります。お酒を飲むと明るい話せる昔の自分に近づくのですが。このままだとさらに独身だろうなと自分で分かりまたしょげてしまいます。どうしたらいいのか分かりません


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

喪失感と向き合う

人間の心を停滞させてしまうのは「喪失感」「終局感」です。
そしてそれを継続させていくのが「被害者意識」です。
よって、キッパリあなたが克服すべきは、この二つです。
私も似たような経験から立ち直りましたので良く分かります。
ところが面白いことに仏教では、増減得失が無い、と説いています。
厳密には「喪失感」ではなく、そのことをあなたが「失ったまま」にさせている意識が喪失感の本質です。
分かりにくいのでもう少し。
あなたが過去において何かを失ったと認定されていることを、アタマの中で、終局や喪失ではなく、
「気づき」「きっかけ」「機会」「学び」「自己成長」など、獲得的なものであったと、心の中で少しづつ働きかけてみてください。プラスの面を探すのです。
結局人間は観念を重宝する生き物ですから、プラスとマイナスの相対的な観念に縛られれる。
だから、まずそのカラクリから脱しなきゃいけない。
簡単な方法は、まず過去の喪失体験をマイナス評価のままにせず、プラスな面もあったことを探す。
この仏道レッスンの最終目的は、あなたの中では、それは喪失感であったけれども、その反面、あなたを精神的に向上させた、プラスの面にスポットライトを当てる事によって、その出来事自体は決して、何の罪もなかったんだ、という私見を差し挟む前の「ただの出来事」として認められる、認知できる、受容できるようになると良いのです。
それが悟りのまなざしです。
人間の損得勘定、得失、増減の感覚を生み出す前のまっさらな世界に目覚めていくのです。
そうすればあなたはケロリと救われます。よく読み直してみてください。
現に今、すでに、過去の負の記憶から解き放たれているはずです。
あとは自分の思いの呪縛をはねのければよいのです。大丈夫ですよ。
もし一人でできないようでしたら当山の坐禅会にお越しください。
あ、この方法、何となくイイカモ、と思われましたら、是非お越しください。
参禅仏道修行は、一生の自己投資なり。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

人は信用できない生ものです。

 結婚が破談になったことは不幸だと思います。原因は分かりませんが本当に辛くて、男性恐怖症になってしまうかもしれません。心中お察し申し上げます。
 ワシら、僧侶の世界もあります。忙しい時期に他のお寺さんのお手伝いに毎年行っていたのですが、急に前日になって断ったり(リストラ?派遣切りみたいな)、手伝い宜しくと言っておいて、要らない(内定取り消し)と言われたり、訴える場所もない。ホントに人間(坊さん)不審になった時期もありました。 
その時ワシがやったことはどんなに些細な事でも人と接すること。町が主催するウォーキングラリーに参加しました。市場で店のオジちゃんやオバちゃんの顔を見て挨拶して買い物すると、大抵話しかけてきます。飲み会でも合う人合わない人関係なく、話を聞いて、ハ行で頷く。(「はー。」「へぇー。」「本当ですか?」など)人に壁を作らない訓練をすることですね。そうするといつの間にか世間的にポジティブというものになってきます。
 うつ病は申し訳ありませんが、人間生きていたら、落ち込む時期はあります。それをすべて病気で済ます前にそういう気分の時もあるとは見れませんか?見れませんね。恐らく、ワシも専門の医師が診るとうつ病と判断されるかもしれません。気分の高揚と落ち込みが激しいから、未だに直りません。ワシはやはり精神的に異常なのですかね?
 今では副業に介護の仕事をしながら、僧侶の務めも果てしております。職場で浮くこともしばしば。でも、充実した日々を過ごしております。必ず、拾う神(仏?)ありと言われたようにそんな人も現れました。頑張っていれば認めてくれる人は必ずいるということも忘れずに生きてください。
回答にはなりませんが、参考程度に読んでください。

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おきもち

目指せ!となりのお坊さん あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのではありません あなたの悩みを解決するお手伝いを私がするのです ちょい悪坊主を目指しています。尊敬する人は一休さん。
ここだけの話し  どんな些細な質問でも回答します! ・私の目指す僧侶は一休さんのようなちょい悪坊主です。時には常識にとらわれずとんでもないことを言いますが、しっかり受け止めて下さい。私もしっかりとあなたの質問を受け止めたいと思います。 ・先ずは30分からで、システムに慣れたら時間を延ばしたいと思います。

「積極的で前向きな性格」を 取り戻しましょう。

結婚が破談になり、安定せず卑屈になってしまったとのこと
悲しいですね。

結婚の破談がそれだけ大きい出来事だったのかと思います。
その出来事が
明るい自分を失わせ、卑屈にさせてしまったのでしょう。

明るさを失わせる出来事に出遇った時に
明るさを失ってしまったことは、
悲しいことですがしょうがありません。
その時間は本来のあなたを取り戻すための時間だったのだと思います。

そして今あなたは
出来事そのものへ悲しみではなく

「自分の変わりように悲しくなります。」
「このままだとさらに独身だろうなと自分で分かりまたしょげてしまいます。」

変わってしまった自分に悲しみを感じ、
今後の自分にしょげておられます。
それは本来の自分を取り戻したいという、
心が動きはじめたのだと思います。

「どうしたらいいのか分かりません」ということですが
何かをはじめる時がやってきたのだと思います。

その何かは、正直私には分かりませんが

今の自分をそのままにして、ただただ結婚を求めた活動は
あなたの傷を深めてしまうような気がします。

まず
「人見知りもなく明るくて、よく話し積極的で前向きな性格」を
取り戻すことを第一に考えましょう。
何か動きはじめることで、明らかになってくると思います。
そして模索し続けましょう。
その時、思ってもみなかった出会いがやってくるかもしれません。

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おきもち

まずは無理に心を安定させようとは思われないことです。

あんず様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

ご結婚が破談となられて以降、心が安定されずに、どこか不安な中をお過ごしになられてしまわれておられるご様子・・誠におつらいことでございます・・

とにかく、まずは無理に心を安定させようとは思われないことでございます。眠れない時に、眠ろう、眠ろうと思ってもなかなか眠れないのと同じように、気負って、心を安定させよう、安定させようとすればするほどに難しくなるものでもございます。また、心のありようについては、下記の拙回答も少しくご参照下さいませ。

問い「こちらの心が無くて、あちらの心が動くでしょうか?」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002980387.html

『・・実は、こちらの(自分の)心も、あちらの(他の)心も、実体の無いもの、つまり「空」であり、本来捉えることのできないものでしかありません、しかし、何かその心というものに実体があるかのように、その心の状態(特に悪い状態、不安や恐怖など)にもとらわれ(執着)を起こしてしまって、苦しんでしまっているありようをしっかりとまずは理解しなさいということ・・』

そうですね・・お酒を飲み過ぎることはあまり良くありませんので、飲酒の他にて、ご自身がうまくリラックスして気持ちが穏やかになるようなシチュエーション、機会をできるだけ多く作られていかれることをお勧めさせて頂きます。

何か良い気分転換ができる趣味があれば、それはそれでも構わないかとは思いますが、例えば、一般的なことで、女性でしたら、エステやアロマテラピー、ヨガや温泉旅行などに行かれるのもいかがでしょうかね。。

また、下記の拙回答もご参照頂ければと存じますが、恋愛、結婚はご縁なるものにて、善きご縁を頂くためには、それなりに善きご縁と出逢えるようなご自身の状態へと向けた前向きなる努力(婚活や自分磨きなど)も必要となります。もう少し余裕が持てるようになられましたらにて、どうかご一考頂けましたらと存じます。

問い「初めてご相談します。気持ちの整理の仕方、教えてください。」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1007149399.html

川口英俊 合掌

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最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

質問者からのお礼

中根信雄様
お忙しい中、ありがとうございます。
3年の歳月を掛けて破談そのものの悲しみは薄れ、ひたすら変わってしまった自分が悲しいです。声を発して話すことが怖くなり、声が出しにくく吃りになってしまいました。緊張が入るとダメです。人前で話すことはもってのほかになりました。もともとの自分の強みは話すことだったので真逆です。破談になってから人は自分を裏切るんだろうという思いがあります。裏切られるのは当たり前だとの思いが出来てしまいました。
自信の無さ、卑屈な思いがドモリになっています。抜け出せるように何かを模索していきます。

大鐵さま
お返事が遅れて申し訳ありません。
お務め、お仕事、お忙しい中ご回答いただきありがとうございます。

やはり相手も人間なので事情は細かくかけませんが未だにお相手も苦しんでおられる様です。最近、婚約していた方を私の自宅の近くで拝見しました。同じ都内ですが電車に乗る距離ですし仕事でもプライベートでもこちらに用事がない事も分かっています。
その姿を見て私は自分の人生を歩もうと決めました。
ありがとうございました。

大鐵さま
お返事が遅れて申し訳ありません。
お務め、お仕事、お忙しい中ご回答いただきありがとうございます。

やはり相手も人間なので事情は細かくかけませんが未だにお相手も苦しんでおられる様です。最近、婚約していた方を私の自宅の近くで拝見しました。同じ都内ですが電車に乗る距離ですし仕事でもプライベートでもこちらに用事がない事も分かっています。
その姿を見て私は自分の人生を歩もうと決めました。
ありがとうございました。

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