縁がつながらないのはなぜ?
お世話になっています。今回は縁について質問させてください。私は友人が極端に少ないですし、お互いいそがしいのでなかなか交流出来ません。ですのでもっと友人を増やそうといろいろ活動しましたが、誠実な対応をしているのにも関わらず、相手があんまり私に興味が無い事がアリアリと分かり、次回に逢う予定もすっぽかせられました。つまり縁がつながらないわけであります。過去にも質問の中に出てきましたが、新しく出来た友人も理不尽な事を言い出して怒り出したりして別れたりしました。そこで質問です。誠実な対応をしているのに縁を切られたり、今回のように縁自体がつながらないのはなぜなのでしょうか?
お坊さんからの回答 4件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
誠実でも縁がつながらないとき
ご相談を読ませていただきました。誠実に人と関わっているのに縁が続かない、相手に興味を持たれなかったり理不尽に別れを告げられたりする。努力しても縁が育たないのはどうしてなのか、とても切ない問いかけだと思います。
1. 縁は「こちらの努力」だけでは結ばれない
仏教では「縁起」といい、すべての出来事は無数の条件が重なって起こると説きます。たとえあなたが誠実であっても、相手の心の状態や生活の状況、過去の経験、価値観など、数えきれない要素が関わっています。つまり、縁は自分の努力だけで結ばれるものではなく、互いの条件が噛み合ったときに初めて続いていくものなのです。
2. 誠実さは「縁を選び直す力」になる
誠実さは、縁を「必ず続かせる力」ではありませんが、縁を「選び直す力」にはなります。誠実な姿勢で関わり続けていると、理不尽に去っていく人や縁がつながらない人もいますが、残る人は「本当にあなたと縁を持つべき人」になります。逆に、誠実でない人には似た縁しか集まらないものです。
3. 切れる縁は「自分を守る縁」でもある
仏教の視点からすれば、縁が切れること自体が「護られていること」でもあります。理不尽に怒る人、約束を守らない人、そのような縁が長く続けばあなたがもっと深く傷ついたかもしれません。早い段階で離れることも、実は大きな慈悲のはたらきなのです。
4. 心の姿勢について
「縁がつながらないのは、私に欠けがあるからではない」
→ 相手の条件やタイミングの要素が大きい。
「続かない縁は、次の縁を迎えるための空き地をつくってくれる」
→ 出会いと別れは対になって働いている。
「誠実さは無駄にならない」
→ 今すぐ報われなくても、必ず誠実な人にだけ響く。
まとめ
誠実に接しても縁がつながらないことはあります。しかしそれは「あなたの誠実さが否定された」のではなく、「今の相手と今の条件では縁が熟さなかった」だけのことです。縁が切れることを「不運」と見るか、「新しい縁のための余白」と見るかで、心の軽さは変わります。
どうか「縁が続かない=自分のせい」と思い込まず、誠実さを持ち続けてください。その姿勢は、必ずあなたにふさわしい人との縁を育てていきます。
合掌
大人になると友人はなかなかできないものですよ。
あなたと話して楽しいと思えるほどあなたに会話力があればいいのですが。
友人までじゃなくても知人を増やすだけでもいいんじゃないかな。
釣りとかゴルフとか麻雀とか何か共通の協力が必要な目的があると繋がりは強くなるかもしれませんね。
無理に友人をつくる必要はありません
「旅に出て、もしも自分よりもすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道伴(づ)れにしてはならぬ。」
以上は釈尊の言葉です。
あなたが年若く、耐え難い孤独に置かれているのなら話は別ですが、そうでなければ無理に友人をつくる必要はありません。
交友関係を広げることは大切かもしれませんが、それよりも数少ない親友を大事にすることの方が重要だと私は思っています。
不浄や怠けを上回る衝動が必要
仏教では「身体は不浄である」と説きます。
肉体は本来は不衛生でキモいもの。
でも、スポーツの試合では汗だくの他人と接触したり抱き合って喜ぶし、恋人同士ならキスもできるし、我が子のウンチなら親は拭きます。
つまり、不浄への嫌悪を上回る衝動(刺激)があれば人は行動するのです。
また、人には怠けの煩悩があり、面倒くさいことは避けたいし、一つのことに長時間集中するのも面倒くさいです。
だから、いくら誠実な営業マンでも、興味のない商品の宣伝を長々と聞かされると面倒くさいでしょう。
誠実だから売れるとは限らないのです。
不浄に関しては、やはり年齢とともに不浄さはアップしてきます。
子供の頃はお互いに不浄が少ないのでスキンシップしやすく、仲良くなりやすいのです。
ということで、不浄や怠け(相手をするのが面倒くさい)を上回るような欲(喜びやテンション、誘惑)を刺激できれば、縁がつながりやすいでしょうし、
自らの不浄や面倒くささを減らすことも有利でしょう。
例えば、話すスピードがゆっくりすぎると話を聞くだけでもじれったいので、相手の話すスピードに合わせて、早口の人にはこちらも早口で話してあげると良いかもしれませんね。
また、とりあえず笑顔で、楽しそうに話を聞いてあげれば、相手も気持ち良い(不浄を忘れる)かもしれませんね。
質問者からのお礼
皆さま、回答ありがとうございます。本当はお一人、お一人にお礼を言わなければいけないのですが、体調があまり良くないのでまとめてお礼申し上げる事をお許しください。様々なご意見をいただきましたが、特に鈴木さまの詳しい解説、見解の回答に感激いたしました。元気づけられました。ありがとうございました。また見かけましたら回答よろしくお願いいたします。また井上さまの無理に友人を作る必要はない、というお言葉はその通りだと思いました。まして理不尽、不誠実な人に同調する必要はありませんよね。ありがとうございました。また見かけましたらよろしくお願いいたします。皆さま、ありがとうございます。



職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。
ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。
私は伴走させていただきます。
理学療法士でありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。
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2歳から108歳まで患者さん担当。
カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので
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