親のお墓についてどうしたらいい?
私の両親の「墓に入る」事についての質問です。
私の両親は70代と健在なのですが
昨年、父が癌になり、
父の死後の墓について悩んでいます。
その理由をお伝えします。
父は養子で母方の祖父祖母は既に亡くなっていますが、生きている時は、同じ家に住んでいました。
今から、30年以上の話です。
当時は母方の祖父祖母と父が仲が悪く、一方的に祖父祖母が父を邪険に扱い
酒乱の祖父が父を罵倒する日々で、それに耐えきれず父が別の部屋を借りて離れて暮らす事もありました。
私が中学生の時に
両親が新居を建てて、祖父祖母と離れる事になり、ようやく我が家が落ち着きを取り戻した過去があります。
そんな過去がある中
父の癌で、父の死を意識するようになりました。
現在父方の墓はたたみ既に無く、私の家系は母方の墓だけがあります。
相談したいのは
そのような祖父祖母と父の関係があるな中で、父が亡くなった場合、父を母方の祖父祖母と同じ墓に入っても良いものなのでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですが
ご教示お願いいたします。
お坊さんからの回答 4件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
戒名を戴き仏弟子となれば、過去の対立を乗り越えます
或る時、Aさんという檀家さんが相談にきました。Aさんの奥様は数年前から重い病気に罹り、病気が進行し余命が短い状況になってました。葬儀の準備の相談を終えた後に、Aさんは先祖代々のお墓のほかに奥様の為のお墓を別に用意したいと切り出しました。
Aさん「うちの女房と亡くなったお袋とは仲が良くなかったのです。二人が一緒にいると諍いが絶えませんでした。亡くなったお袋と同じ墓に入ればまた喧嘩しそうで、心配なんです。何年も病気で苦しんで、亡くなって、その上またお墓で喧嘩するんじゃ、かわいそうです。亡くなった後も喧嘩するんじゃないかと思うと、お墓を別々にしてあげた方が良いんじゃないかと。」
住職「Aさん、今あなたがこうしてあげたいと思ったようにお墓を建てたら、どうなるか冷静に考えてみましょう。奥さんのためのお墓を別に建てると言う事は、嫁姑の対立をお墓という形に残すことですよね。そんな残し方をして、あなたのお子さんたちや孫さんたちはどう思うでしょうね。」
Aさん「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」(言われて、ハッとして)
住職「嫁姑の対立をお墓という形に残した場合、娘さんやお孫さんはそんなお墓をお参りしてどんな気分になりますか?嫁姑の対立を石に刻み、子々孫々の心に刻んでしまうことになります。別のお墓を建てることはあなた自身の負担になりますし、娘さん達にも負担になりますよ。」
Aさん「確かに、そうかもしれません。」
住職「生前の不仲や恨み辛みがあの世でも続いてしまうのではと心配したくなる気持ちはわかります。でもそれは、この世と云う迷いの世界に住む私たちの浅はかな考えです。Aさんの御両親は仏様に帰依して、先住様から御戒名を戴き、仏様の世界に旅立ちました。そして仏界でご修行中の身です。奥さんだって、お亡くなりになれば仏弟子となり仏様の世界に行くんです。仏弟子となった方々は嫁姑の争いなんか乗り越えます。仏弟子となって仏道修行しているんです。仏弟子となった方々が、あの世で嫁姑の対立をしていると思うこと自体心得違いです。」
生前のことを思い返すと、迷う。お気持ちはわかります。でも、失礼ながら浅はかなお考えだと思います。葬儀で御戒名を頂くのは、仏球への帰依を誓い、仏様の戒法を守ると誓ったからです。
墓に入る場所に迷うとき─仏教の視座から
まず、仏教の教えにおいて「墓」は“魂の居場所”ではなく、あくまで「縁のある者が供養を営む場」と位置づけられます。亡き人の本質は墓石の中に閉じ込められるのではなく、法界に帰り、遍く存在とともにあります。ですから、「誰と同じ墓に入るか」ということ自体が故人の本質を決めるのではありません。
ただし、人は「形」を通じて心を整えるものです。かつてお父様が祖父母と深い葛藤を抱えたご縁があったこと、その記憶から「母方の墓に一緒に入れるのはどうか」と迷われるお気持ちは自然です。ここで大切なのは「亡き父が安らかに眠れる形」と同時に「残されたご家族が安心して手を合わせられる形」を整えることです。
真言宗では「宿縁(しゅくえん)」という言葉を使います。出会いや家族関係は、すべて因縁の流れの中で結ばれています。祖父母との確執もまた、ご父様の人生の一部であり、その業(ごう)を越えて今のご家族が在るのです。墓に共に入ることは、その過去の因縁を「和解の場」とする機縁ともなり得ます。
一方で、どうしても心が納まらない場合は、無理に同じ墓に入れる必要もありません。納骨堂や永代供養墓など、別の形を選ぶことも、仏教的には立派な選択です。大事なのは「残された人が悔いなく供養できる道」を選ぶこと。墓の場所がどこであっても、読経し、想いを寄せることで供養は届きます。
結論として
父母が「同じ墓」に入ることは、過去の因縁を「和解」へと転ずるご縁にもなる
もし強い抵抗があるなら「別の墓・納骨堂」を選ぶのも仏教的に正しい
何より「残された者が安らかに祈れる形」を整えることが供養そのもの
どうか「墓」という形に縛られすぎず、ご家族が心から手を合わせられる場を選ばれますように。
合掌
そういうケースもある
墓地を管理しているお寺や団体に確認する必要はあると思います。
私のお寺では、亡くなった夫のお骨を妻の実家のお墓に入れた事例(婿養子ではない)があります。
私は、遺族・施主さんが良ければ問題ないと考える派です。
仏教的にはどちらで良いと思います。
ですから、気にするか気にしないの問題と、墓地管理者が許可するか許可しないかの問題だと思います。
ご安心なさって下さい 至心合掌
拝読させて頂きました。
あなたがご心配なさっておられるのは、母方の祖父母様がお父様に対して酷いことをなさったけれども、お父様が亡くなられた場合にその祖父母様方と同じお墓に埋葬なさることでいいのかどうかと悩んでおられるのでしょうか?
仮にそうであるならばということで回答させて頂きます。
祖父母様方はお亡くなりになられ仏様や神様に導かれ、ご先祖様方が優しくお迎えなさって下さいます。祖父母様方は仏様や神様のもとにて自ら犯した酷いこと・悪言・悪行を省みて心から反省なさり懺悔するでしょう、そして心からお父様や傷つけた方々に謝罪します。そして心を入れ替えて善き考えや言葉や行いをしていき、清らかになり尊い教え•真理を理解なさりご成仏なさっておられるでしょう。そしてこれからは優しくあなたやお父様や皆さんをお見守りなさっておられるでしょう。
未だわからないですけれども、お父様がお亡くなりになられた時には仏様や神様がお父様を導いて下さり、祖父母様やご先祖様が優しくお父様をお迎えなさって下さいます。お父様は祖父母様と再会なさり、きっと祖父母様はお父様に今までの悪行を心から謝罪なさいます。お父様は祖父母様の謝罪を受け入れきっと祖父母様をお許しになるでしょう。
お父様は祖父母様やご先祖様と一緒に一切の迷いや苦しみから救われて清らかにご成仏なさっていくでしょう。
そして祖父母様やご先祖様と一緒にお父様はあなたや皆さんのことをあたたかくお見守りなさって下さいます。
そのように怒り•憎しみ・恨み・悪意・悪行は消え去り何の憂いもなく円満にご成仏なさいます。
ですから同じお墓に埋葬なさることは何ら問題ありません。
後は墓地継承者が承諾なさり管理者の許可がなされば良いのです。
お父様がこれからも皆さんとのご縁に恵まれて毎日を豊かに生きることできますように、皆さんがこれからもお互いを思いやり幸せに生き抜いていきますように心から仏様や神様やご先祖様や祖父母様にお祈りさせて頂きます。
そしてお父様が天寿全うなさる時には必ず仏様や神様が導いて下さり、祖父母様やご先祖様があたたかくお父様をお迎えなさって下さいますように切に仏様や神様やご先祖様や祖父母様にお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ



一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。
それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。