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夫の罰当たりな行為を許すべきですか?

回答数回答 2
有り難し有り難し 42

私の父親が先月闘病の末他界しました。
旦那は現在不倫しており、危篤時に何度電話してもつながらなかったのですが、その時も不倫相手と会っていました。
そして、仕事で電話にでれなかったと嘘をつきました。
父が亡くなった次の日も女と食事を食べに行ってました。葬儀の日は夜勤があるから延期して欲しいと言われ、延期したのですが、女と泊まりでデートしていました。
かなりお世話になったのに、酷い罰当たりなことよく出来るなと思ったのですが、用があってふと旦那に電話したら、父を思って泣いていました。
許したい気持ちとそうでない気持ちで葛藤してます。どうしたら良いでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

放蕩息子も父親の死に涙する。

両親は命の源です。感謝してもしきれない存在です。親不孝な放蕩息子でさえ、親の死に目に涙し懺悔すると言います。ですから親の死に目に会えるとか、会えないとか。やむを得ず会えなくとも、親の死に目に会えない不幸とまで言われてしまいます。また、村八分という言葉があります。村社会の1つの制裁手段として、村人全員がある特定の家族を絶交処分にすることです。それでも、例外的に火事と葬儀は協力し合うのです。ですから村十分から、葬儀と火事の二分を除いて、村八分というのです。それくらい昔から重きをなす行事でした。私はそそっかしく、軽率な愚僧ですが、葬儀には極めて厳粛な気持ちで臨ませていただいています。人は亡くなると魂は極楽浄土、阿弥陀さまの御手に旅立ちます。そこに残されたのは、魂の抜けた肉体かもしれませんが、いままで、息をして暖かかった身体が、冷たい骸(むくろ)になって行く、諸行無常を我が骨身に感じながら、そんな切ない生だからこそ、生きているものは精一杯生き抜いていこう、亡くなった方はお浄土で、どうかご修行に励まれまうようにと、魂を震わせて行うのがお葬儀だと、拙僧は考えてます。ですから葬儀は亡くなったかたの冥福を祈るためだけではなく、生きているものが、故人を偲びつつ、その人生について、深く考える場なのです。
義理とは申せ、お父さまのお葬儀にご主人の行動は、飽きれるばかりです。しかし、罰は仏さまが与えるものではありません。そんなご主人をあなたが怒ったり、呆れても、失礼ですが、心を煩わす価値もないように思います。あなたが心を曇らせばあなたが不快な思いをするだけです。お父さまもお浄土から事実を見ていらしゃいますよ。ご主人はご主人の作った大きな業を一つ積み増しするんです。
粛々として、淡々と、事実を明らかにしながらご自身の新しい人生を進まれたらいいのでしゃないでしょうか。今は亡きお父さまのためにも、ご自身のためにももっと大きな幸せを掴んでください。
あなたのお幸せを心からお祈りさせていただくとともに、お父さまのために祈らせていただきます。
どうぞ、お幸せに!!浄光寺

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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旦那様に求めるものがあるか否か

れいれいさん

それは大変残念なことですね。
一番支えてほしいときに、旦那様がそばにいてくれないというのは寂しいものです。
許すべきか否かということですが、それはあなたが許せるかどうかという事です。許したとして、愛人との関係は無くならないでしょう。それでもあなたが心から許せるならそれも一つの道です。
しかし、あなたが旦那様に何かを求めるなら、無理が生じてくるかもしれませんね。
今後について夫婦でしっかりお話された方が良さそうですね。
くれぐれも我慢するような決断はしない方が良いですよ。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

御回答を頂き、とても感謝しております。
現在の状況を見たら、他界した両親はとても悲しむと思います。
自分自身はどうしたいか、この先どうありたいのか、よく考えてみます。
葬式はでてもらいたかったし、他界した日位は優しい言葉をかけてもらいたかったです。
それも全くなかったので、とても悲しかったです。
でもこうしてお答え頂き、人との繋がり温かみを感じる事が出来ました。本当にありがとうございました!

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