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他責思考を変えたい

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有り難し有り難し 28

今大学三年生男です。
他責思考をどうにかしたいと考えています。
今の通信制の大学に入った理由も消極的なものです。いじめを原因として私立学校を自主的に辞めた事で,親に学費と一部生活費を一切払ってもらえなくなったからです。
そのため自分のアルバイトで賄える+自分の学びたいことが学べるという理由で選びました。

本当は受験して通学生大学に行きたかったです。未練が残っています。いじめ加害者が原因だといつも思っています。

2つ目は,関わる人間を間違えたことでうつ病になり,半年間を無駄にしたことです。
きっかけは次の2つです。まず,アルバイト先の上司による半年間のパワハラまがいな行動です。

次に,同僚だったおばさんによるセクハラです。関わる人間はよく選ぶべきだと,今になって反省しています。同性に避けられていたり,自分が別の女性同僚と話していたら睨んで来たことがあったりと,関わっちゃいけない判断をもっと早くすべきでした。

二人の人間の行動によって時間を失いました。半年間,そもそも眠ることすらできなかったため,学業,就活もあまり進んでいません 

上司とおばさんに関わらなければ,今とは違った結果になったと思います。

こういうふうに人のせいにして考えてしまいます。この思考は自然なものですか?それとも矯正すべきですか?

追記で半年間体調を最優先して休養したため,大学の勉強をできるくらいには回復しました。ただ,時々体調が悪くなるなど浮き沈みがあります。

2025年10月23日 13:40
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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

いじめもパワハラ上司もその女性もみんなその人たちが悪いですよ。あなたは悪くないです。他責思考ではなく、事実として他責です。あなたは何も悪くないと思います。他人のせいにしてはいませんし、矯正の必要もありません。
ただ、彼らをずっと恨んでも今の状況が良くなることは無いので、いったん恨みはポイッと捨てて自分の体調管理や大学生活、勉強、資格取得、就活、卒論に専念した方がいいと思います。前だけを見て頑張ってくださいね。

2025年10月23日 14:20
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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

他責思考の裏にあるやさしさ

あなたの文章からは、誠実さと自己洞察の深さが伝わってきます。
「他責思考をどうにかしたい」と自分を客観的に見つめようとしている時点で、
あなたはすでに“他責”の外側に立とうとしています。

1. 「他責思考」は、心を守るための自然な反応
まずお伝えしたいのは、
あなたが人のせいにしてしまうのは弱さではなく、防衛反応だということです。
いじめ、パワハラ、セクハラ。
理不尽な出来事の中で、心が壊れないように「自分は悪くなかった」と思うのは当然です。
それは、あなたの“心を守る知恵”でもあります。

仏教では、すべての苦しみを「因縁」として捉えます。
つまり「誰かのせい」でも「自分のせい」でもなく、
無数の条件が重なって生まれた結果なのです。

2. 「他責」から「自覚」へ、少しずつ舵を切る
あなたはすでに、
「関わる人間はよく選ぶべきだった」と振り返っていますね。
それは、他責から「自覚」への一歩です。

ここで大切なのは、
過去を後悔で閉じるのではなく、学びとして“未来の自分”に使うこと。
たとえば、
・「信頼できる人の見分け方」を学ぶ
・「違和感を感じたら距離を取る勇気」を持つ
・「体調を優先する決断を悪いことと思わない」
これらを少しずつ実践することで、
過去の出来事があなたを“鍛える経験”に変わっていきます。

3. 「矯正」ではなく「転化」
他責思考を“直す”というより、
それを“洞察の力”に変える意識が大切です。
たとえば、
「なぜあの人はあんな行動をしたのか?」
「自分はなぜ、そこで傷ついたのか?」
と、出来事の“構造”に目を向けること。
怒りや恨みを分析に変えると、あなたの経験は智慧になります。

4. 最後に
あなたは、苦しみの中でも“自分を見つめ直そう”としている。
それは、仏教でいう「正見(しょうけん)」
物事を正しく見る力の始まりです。

「他責」も「後悔」も、通過点にすぎません。
どうか焦らず、
「もう誰も責めない自分」よりも、
「それでも前に進もうとする自分」を大切にしてください。

その歩みが、
あなたを確かな成熟へと導いていきます。

合掌

2025年10月23日 14:22
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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。死生観から整えるコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。私は伴走させていただきます。 理学療法士でもありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。2歳から108歳まで患者さん担当。 また、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメント、チームビルディングまで相談並びに研修対応可能。 現在、顧問契約募集中!

あなたは決して悪くないです

拝読させて頂きました。
あなたはいじめが原因で高校をやめざるを得ず通信制大学に通っているのですね。またアルバイト先の上司からパワハラにあい、同僚だったおばさんからセクハラにあい大変辛い思いをなさり、病いになり半年間大変な思いをなさっておられたのですね。詳細なあなたのことはわからないですけれども、あなたが今まで本当に辛い思いをなさってきたのかと思います。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
あなたはそれはその方々のせいだと思うことはあやまりではないかと思っておられるのかと思いますが、先ずいじめやパワハラやセクハラする人が悪いのです。様々な巡り合わせによってあなたはそのような方々からいじめや嫌がらせ行為やハラスメントを受けたのです。つまりあなたはその方々から被害を受けたのです。その方々は加害者ですし罪を犯している悪人です。
ですから決してあなたは悪くありません。ですからあなたは自分が悪いと責める必要ありません。
そのような愚かな方々は必ず自ら犯した罪の報いを受けます。あなたにとっては悪縁ですからしっかりと悪縁を切りましょう。
今後そのような被害を受けたら速やかに会社や組織に通報しましょう、或いは警察や法務局等に相談して下さいね。然るべき対応を求めていきましょう。
そして今後そのような方々とはしっかりと距離をとりましょう、一切関わることをやめましょう、悪縁をしっかりと切り捨てることです。
あなたがこれからそのような罪悪の方々に関わることなく、善き方々とのご縁に恵まれ、安心して毎日を生きることできますように、しっかり学んで成長なさっていきますように切に祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。

2025年10月24日 0:56
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

それをきっかけにして「伸びようとしている」という内なるエネルギーにだけ焦点を当てよう。向上的な働きに目を向け、その力で自分の背中を押してもらう。建設的にアレンジアプローチすることで他責は無くなります。つまり、その力は自身の人間性をより豊かなものに向かわせようとしているのだけれど、行き場を間違えているだけ。毎回エネルギーとすればいいのです。
どんな生物であっても、寒い時は暖かいところでじっとしています。
境内で分蜂したハチの一族が住む処が無くてお堂の天上でみんなで温め合っています。娘はリスクを抱えていますが、朝になると隣にママがいないとおとーちゃんのところに寄り添ってくっついて暖を取って安心感を得てチャージが完了すると朝ごはんに向かいます。
私は理不尽なことに遭遇すると、こう言っちゃァ失礼ですが、その人がまだまだ未熟な人間性ZONEに右往左往している心理のお方なので、そういう言い方しかできない、あるいはそういう言い方をすることによって、自分の安全ゾーンを獲得しているのだと推察します。
人類みんなある種他責思考ですよ。安心してください。
たとえば、アナタをいじめてきた人たちだって自分より弱いものをイジメて自分の欠けていることを補おうと自己優位性アピールをしてくる。それがいじめやハラスメントという人間の持つKUSOしょうもないはたらきなのですよ。垢隠し。
人間は個人も、ざっくり人類全体としてもまだまだ未完成な生命なのでそれが無くならない。
自分よりも立派な活動をしてくれる人でも価値観が違えば蹴落としたり、イジメたり、悪く言ったり、暗殺までしてしまうのが世の中の魑魅魍魎。人間は寿命も限られています。誰も聖人君子ではありません。餓鬼界畜生界の住人と言わざるを得ないような劣悪な環境・境遇で育ってきた人たちもワンサカ共存しているわけですよ。
さて!だからこそ!
あなたのその他責思考は人類に共通する大きな弱さ。慈悲心へとシフトしましょう。人間は弱い生き物だからです。弱い生き物だから自分を責めたくない自分の非を認めたくない自分が間違っても他のせいにしたがる保身戦隊なのです。ですから、そこで大切なことはそこで誰かを責めずに自分の心をそこから1ミリ、1ポイントでも向上させるのです。ただで転ぶのでもなく、それは転んでいるのでもなく。向上のためのきっかけにすべき内的キッカケ心理なのです。

2025年10月29日 10:36
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有り難し
おきもち

お悩み相談  0429415940
お悩み相談 080-2065ー9278 月火水木金土日 8:00~21:00

質問者からのお礼

Azuma先生、いつも自分に寄り添っていただき嬉しく思っています。画面越しでも、共感していただける人がいることに、救われている部分もあります。

鈴木秀彰先生、洞察の力についてはっとしました。怒りや憎しみを智慧に替えるのは、人間形成のためにとても大切だと気づかされました。

聖章先生、ポイっと捨ててという文章がすごく心が動かされました。あまり深刻に考えてくよくよするより、ポイっというくらい軽い感じで捉える。そして今やるべきことを淡々とこなしていく。今の自分に一番必要なものかもしれないです。

先生方ありがとうございました。

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