夫の気持ちが分からない
夫とは大恋愛の末に結婚、今年で20年になります。お互いにかけがえのない存在で一緒に老後を迎えられると信じていました。
しかし、2年前に突然夫から離婚してほしいと言われました。他に好きな女性ができたとのこと。
いろいろあって離婚することはなく、夫も相手の女性とは別れました。現在は子どもたちも含め、傍目には家族円満に見られるくらいにはなりました。
ですが、私の気持ちはまだ整理がつかず、ちょっとした夫の言動に左右され、うつの症状が出たり、摂食障害、不眠症、対人恐怖症も出たりします。
何より夫の事が信じられず、出かけると言われると「女性のところでは?」携帯を操作していると「女性とやりとりしている?」ついには去年生まれた知り合いの赤ちゃんを見て「夫の子どもでは?」などと考えたりもしてしまいます。
直接夫に聞く勇気がなくて(聞けばまたケンカになりそうで)夫とは話ができません。
2年前までの夫婦関係に戻ることは無理なのでしょうか?夫は本当に気持ちも戻ってきたのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
諸行無常なのです
この世のことは全て無常です。
常では無い、一定では無いのです。
ですから、ご主人の気持ちも変わりゆくものなのです。
ご主人の気持ちが離れてしまっても、それがこの世の理なのだと理解してください。
決して結婚当初のご主人のあなたへの気持ちは嘘ではありません。
ただ、ご主人自身の変化や周囲の環境の変化の中で、移り変わっていくのです。
しかし、無常という事は、離れてしまった気持ちが再び帰ってくる事もあり得るのです。
その為にはあなたが居心地の良い家庭を築くことが必要ではないでしょうか。
ご主人の行動をいつも睨んでいませんか?
ご主人を疑っていますよね?
それは愛ではなく欲なのです。
ご主人をちゃんと愛してください。
仏教的には愛とは慈悲です。
慈悲とは、ご主人の幸せを願うこと。
ご主人の苦しみを理解し取り除くこと。
慈悲の心を持ちましょう。
そして、和顔愛語、つまり、穏やかな笑顔と優しい言葉を保ちましょう。
そうすれば家庭も明るくなり、ご主人の気持ちが帰ってくるかもしれません。
ご主人を疑う必要も無いし、聞く必要も無いのです。そんな事をしては溝が深まるだけです。
ご主人の気持ちは移り変わるものなのですから、わかるはずもありません。ご主人自身も分からないのです。
それよりも、慈悲の心を持ち、和顔愛語を保つ事を優先してください。
事実確認こそすべて
あなたが相手にしてしまっているのは自分の脳内ストーリーでしょう。
そうであるに違いない。
きっとそうかもしれない。
そうだったらどうしよう。
世間の人はみな、こういう推測に溺れます。
かのベッキー騒動をみてください。
当の本人のいない所でみな自分たちの脳内ストーリーで大騒ぎしていますが、騒いでいる彼らは誰一人としてベッキーさんでも、ウィッキーさんでもありまちぇん。
しかも、TVごしに、自分のことでもないのに、自分がベッキーに旦那を取られたわけでもないのに、自己投影してプンスカしてます。
おかしいと思いませんか?おかしいですよね?
それと同じことをあなたもしています。
事実確認なしに、週刊誌のゴシップではありませんが、飛び交う自己脳内情報に騙され、本当の旦那さんをみていないのではないでしょうか。
そういう癖がおそらくあって、そういう所が旦那さんもちゃんと自分を観てくれないから寂しかったのではないでしょうか。実際、別れなかった。良かったじゃないですか。
疑いをやめるためには、真実を知ればよいだけです。
あなた達の夫婦としての語らいは今日から再スタートです。
あなたは口に出す前に自分の脳内ストーリーに溺れてそっちを楽しんでいます。(楽しんでいるというと言い過ぎですが、事実、そっちを採用して、夫と会話をしようとしないで、妄想世界にとどまっているということは、一種の陶酔ですので、リアル夫より、自分の脳内ストーリーを楽しんでいるという自覚を持つ事で、すぐにそのクセをやめられます)
教、あなたの悩みを洗いざらいぶちまけることです。
「あなたが他の女性に気持ちが向かってしまった事はとても悲しかったけど、私にもおそらく非があったことはごめんなさい。ですが、それがキッカケで私は自信を無くしてしまった。
あなたが、携帯を触るたび、何かあるたびに、また私ではない誰かと関係があるのではないかと心配でなりません。そこで、安心したいので目をみて私に言ってほしい。」この後はあなたが、問うべきことです。そして、その反応を見て判断し、何度も確認し、あなた自身を安心させることです。
質問者からのお礼
ありがとうございました。
悩みを聞いていただけて少し気持ちが楽になりました。
長い間一人で思い悩んでいたように思います。そして、私がこんなに苦しい思いをしていることを、夫はどれだけ分かっているのか腹立たしく思っていました。そんな気持ちが疑いの気持ちにすりかわっていたのかもしれません。
和顔愛語。心がけて、もう一度夫の事を愛そうと思います。
くじけそうになったらまた相談させてください。
丹下様
回答ありがとうございました。
自分の妄想よりリアル夫。まさにそのとおりです。夫婦間がこじれたことは間違いなく夫に原因があり(夫も自覚しています)私は悪くない、と思っていました。ですが、いつまでも修復できないのは私にも責任があるのでしょうね。
もっと素直に夫と話ができるようになりたいです。