本音を伝えたい
学校で懇談(話し合い)の時に意見が言えなかったり、友達に本音が伝えられません。今日こそは、と思ってもなかなか言うことができません。
本当は伝えたいんです。自分の気持ちとか意見とか。でもその後の周りの反応や態度にビビってる自分がいるみたいです。「あいつ、何言ってんの?」「言ってる割には〇〇だよな」とか言われるとすごいショックだし、学校に居づらくなりそうです。
だから傍観者みたいに黙ったまま懇談の時間を過ごしているわけなんですが…こんな僕に、というか意見を言う勇気はどうしたらでるのでしょうか?自分の意志が足りないのでしょうか?自分を変えたいです
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
伝えることが難しいから、伝わった時はとてもうれしいですね。
はたポンさん、おはようございます。
私は、複雑な人間関係の中で誰でもいつでも本音が言える、そんな強い人間ではありません。私は元来内気で、引っ込み思案・自分に自信のない青春時代を生きてきました。ひょっとすると、はたポンさんと共通点が多いかもしれません。
そんな私が、当時から大事にしていたことがあります。それは人間観察です。誰がどんな考えをしているのか、どんな考え方に変わるのか。どんなことに興味を持ち、どうしたいと思っているのか。また社会や身の回りのことをどのようにとらえているのか・・・。こちらは一つも話さなくても、周りの人が話している内容、しぐさなどをじっくり観察し、自分のデータベースとして蓄積するのです。そうすると、より多様な考え方に出会い、自分の考えが深まりそして広がっていくきっかけになります。 「本音を伝えたい」と願っているはたポンさんに、まず人間観察とお話したのには訳があります。「本音を伝える」というのは、(大人でも)案外難しい作業だからです。
仏教には、「啐卓同時」そつたくどうじという言葉があります。私自身仏さまのお話をさせていただく時に、いつも心している言葉の一つです。師匠から弟子に真実が伝わり、弟子が真実の悟りにいたる2人の関係性を、親鳥と雛の喩を用いて教えています。「そつ」は雛が内側からたまごのからをつつくこと。「たく」は親鳥が外側からからをつつくこと。雛は自分のくちばしでたまごの殻をつつき、生まれてきます。少しずつ時間をかけて自分で自分の殻を割っていく・・・。雛がまだつつこうとしていないのに、親鳥が先につついて(からを破ってしまっては)雛は未成熟で生まれられないでしょう。反対に、ひなが内側からつついているのに、親鳥がそれに気づかないと、ひなは疲れ果てて生まれ出ることはできない。つまり、親鳥と雛のタイミングが大切であるということです。
「本音を伝えたい」というはたポンさんと、それを聞いてみたいという友人の出会いがあれば、思う以上に自然体で「本音を伝える」ことが出来るようになります。本音を話せる時期じゃないと感じた時は、(焦らず)聞き役に回って人間観察をする絶好のチャンスかもしれませんね。何かヒントになりそうでしょうか。
はたポンさんのこれからを、私たちハスノハ・メンバー僧侶も応援しています。ご縁に感謝!!合掌
話術も技術なのです。
はたポンさん、こんにちは。
本音を伝えたいのですね。
その気持ちがあるのであれば、後はトーク技術。
トークは自然に覚えるものです。慣れと経験が必要ですが、話術を仕事にするにはそれだけでは駄目なのでトークの練習をしなければなりません。私もお坊さんでお話をよくしますが、ただ話すだけでは駄目で、間や話す内容を研究して話しているのですよ。
本当は落語をたくさん聴いてください。はたポンさんは、まだ学生なので、落語は嫌いかな。そうしたら、お笑いの番組をたくさん見てください。すると話す間というものがあることがわかってきます。トークが上手くなってきますよ。
がんばって!合掌