少欲知足について教えて下さい。生活に取り入れたいです
元々がなんでも欲しがる欲張りで、考え方も完璧主義のような、ところがありました。つねに理想ばかり求めているところもありました。
このままではなにか苦しいと思い。仏教の本を読むようになり、ひろさちやの本のなかで少欲知足という教えに出会いました。
その少欲知足について、欲しがるのをあれもこれもじゃなく、絞って、少なくして、充足感を得たほうが幸せを感じられるよというような説明が短い文章で簡単に読めるように書いてありました。
この教えを生活に取り入れたところ、はじめて幸せを感じられたような気がいたしました。
「もっと」この教えについて知りたくなりました。この「もっと」は仏教についてのもっとなので良いと思いました。
ぜひ生活に生かしたいので少欲知足についてもっと教えて下さいよろしくお願いいたします
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欲張る心が人も地球もダメにする。
三毒(貪瞋痴)の中に貪(とん)貪欲、むさぼる心があります。
これに対しての戒めが少欲知足があります。
少欲とは生まれた時直ぐに赤ちゃんは母親のおッパイを吸いつきますがこれも見方では貪りにはいります。ここで大事なのは命です。生きる為の命を生かす最小限度の欲の事が少欲です。
人は生きる時常に命を頂いて我が命を守りますがここでも不殺生戒がありますが無駄に命を奪わない生き方の事で最小限の殺生の事です。
「知足」とは読んで字の如しで「足る事を知る」ですが今現在の世の中では忘れられた事の様に思います。分かり易いのがお金を欲しがる為に罪を犯してしまう。お金持ちが価値があると思っているけれどお金はこの世の便利な道具でしか無く煩悩でしかないのです。他にも名誉、地位、等あげれば限が無くこれを求められない時最後は苦しむ事となります。これを「求不得苦」といいます。
この世を生きて行く時大事なものは感謝する心です。自分の周りに物が溢れていたら感謝などなく当たり前と勘違いしてしまいます。そうならない為生きる時の足る分だけあれば充分生きていけるし心は豊かになるのです。
<知足を無くした今>
昔より今でも人の世は、まだ足らない、まだ足りず、どこまで行くのかまだまだの世の中、すっかり壊れているのにまだ気付かず、この地球は誰のもの!欲張る心が人も地球もダメにする。
少欲とは涅槃
少欲とはすなわち涅槃つまりは悟りの境地であると道元禅師は言われています。
欲が多い少ないという話の前に、本来物事に出会った瞬間には、そのものしかなかったはず。
しかし、その後に頭、つまり思考でもっと欲しいだとか、足りないだとか、やるからそこを煩悩だとか雑念だとか言ったのでしょう。
カレーライスがある。食べる。カレーの味がする。量が少なければおかわりしたらいい。多すぎたら減らす。はじめからその分しかなければただいただく。それでいいのです。
そのあと美味しいマズイ、あの人のよそい方が悪いだ良いだの評価するのが「我」を前に出したつまらない生き方と言えるでしょう。本来少欲であるのにそこに思考を付け足すくせがあり、苦しみとなるのです。
もともと満ち足りているということ、それが知足でしょう。
一度、是非 道元禅師の正法眼蔵に触れてみてください^_^。
質問者からのお礼
山口さま、生きるための命の最少限度の欲が少欲、大事なものは感謝する心であり、この地球をダメにするのが欲張る心というのがわかりました。ありがとうございました。
邦元さま、出会った瞬間にはそのものしかなかったのに、あとから欲しいとか足りないと雑念(思考)をいだくことが苦しみであることがわかりました。ありがとうございました