人間未満の生き方
私は社会で生きていくのに向いていないのだと思います。目標も目的もなにもありません。楽しいと感じることがありません。あったとしても思い出せません。やりたくないことをやってまで成し遂げたい何かが無い中で、どうして生きているのかわからないのです。
死ぬために生きているなんて言えたら格好がつくのかもしれませんが、そんな大それたものでもなくただ惰性で生き続けています。
これまで、特に悲しいことや辛いことがあったわけではないと思います。人によって何が楽しくて悲しいことかは異なりますから、それを他人と比べて順位をつけることは難しいものです。でもきっと、私にとってこれからもそれは同じで、私やその周りに影響を与えるような大きな幸福も不幸もないのだと思います。身内の不幸ですら、私にとっては他人事のように思えて仕方がありませんでした。
私には、外で行動する友人のような人たちが少しだけいます。皆気持ちの優しいいい子たちばかりです。でも私は別に、そこにいなくてもいい人間なのです。これに限らず、大体のことはそうです。私はどこにもいなくて大丈夫なのです。それに気がついてからしばらくは、そのことがとても悲しくて何度も夢に見ました。でも最近では、そんなことはもう何とも思わなくなりました。初めからそのことを理解していれば、辛くなんて感じないものです。夢に見ることもなくなりました。それがいいことなのか悪いことなのか、私には判断することができません。
つい最近、ある人に私は「無」だというふうに言われました。きっと相手は半分冗談で言ったのだと思いますが、まさにその通りで、自分のどうしようもない心の内を見透かされたようで、何と言えば良いかわかりませんでした。
毎日少しずつ透明になって自分が自分ではなくなっていくような感覚がします。できることなら、このまますっと消えてなくなってしまいたい。
最近、毎日死ぬ方法を考えています。
でも自殺というのはどうやっても誰かに迷惑がかかってしまうものですね。
死ぬことすらできないこんな人間未満の人間はどうすればいいのでしょうか。
有り難し 22
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