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四十九日の間の過ごし方を教えてください。

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

主人が亡くなって10日経ちました。

通夜や葬儀を終えて自宅に祭壇ができ、気付いたときにお線香をあげるようにしているのですが、これで供養できているのか自信がありません。

お経のこともわかりませんし、子どもたちにもできるようなことがあればさせてみたいです。

また、逆にやってはいけないことも教えていただけるとありがたいです。

よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お子さんをしっかり育てていかれること

お悔やみ申し上げます。
日が経つにつれて日ぐすりと申しますように、少しずつ気持ちが和らいでいくと思います。
本来ならば、菩提寺さんや葬儀の導師をお勤めされた僧侶がお心のケアや何を供養すべきかをするのが役割でありましょうから、詳しい作法は宗派に応じてその方におたずねください。回答が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。曹洞宗で埼玉では七本塔婆というものがあり7日ごとに供養をしています。
お好きだったものをお供えするなどして、生前と変わらぬように語りかけたり供養する姿、背中を子供たちに見せることで、ああ、お父さんは死んでしまったけど「ちゃんとここにいるんだ」という気持ちが子供さんたちに心が❝そなわり❞ます。それが供養のそなえ・ソナワリの意味あいの一つでもあります。
霊とは亡き方への想いです。その想いが未練・未成仏・心残りにならぬよう、亡きあともより良く関わり合っていけるように自らの心を導いて心残りなく勤めてゆくことで成仏になります。
終わり、終焉とせず、生死を離れて関わっていく、という事でもあります。
それに目覚めていくのが宗教心です。愛する家族との突然の別れ、生老病死、それらの苦しみを乗り越える力を与えてくれるのが仏教です。
お釈迦様の御命日はちょうど、明日の2月15日ですが、最期に遺された人類万人への遺言が八大人学というお経です。
お子様たちはお父様が亡くなられてしまいましたが、お釈迦様を大いなる❝おしえ❞❝みちびき❞の父として、学ばれてゆくことをお勧めいたします。
また、質問者様もお悲しい事とは思いますが、一番悲しんでおられるのは比較こそできないものの、生みの親であるお義母様であると思います。
関係の善し悪しに関わらず、お墓の事等よく話し合いをなさって今後どうするべきかを御話合いください。やってはいけないことと、というかお勧めしないことは、デザイン墓、樹木葬、散骨、遺骨ペンダントなどを親族の承諾なしに決めてしまうことです。
周りの方のご意見を伺いますと、上記のようなお墓や埋葬は故人様が妻によって私物化されてしまったと感じる方が多いそうです。亡き人とは、公の存在です。
みなが等しくお参りできるようにお取りはからいをすることも喪主さまの務めであります。
※宗派の公式見解ではありません。

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有り難し
おきもち

中陰について

なおやき様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

この度はご主人様のこと、誠に大変なことでございました・・まだまだ亡くされたという実感がないかもしれませんが、どうか御供養を通じまして、少しなりとも心の整理もお付け頂けましたらと存じております。

四十九日忌までの「中陰」のことにつきましては、以前にも下記の問いにて扱わせて頂いております。

問い「49日までに故人に出来ることは?」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1012038022.html

「中陰」は「中有」とも申しますが、分かりやすく申しますと、「有るとも言えないし、無いとも言えない」という期間で、心の連続体(心相続)の次の行き先が決まるまでの猶予期間とお考え頂けましたらと存じます。

その行き先が、如来様や菩薩様のおられる浄土・仏国土であれば、誠に有り難いこととなりますが、過去世や生前に積みたる業(善業と悪業)の因縁(要因・条件)次第によっては、厳しいところへと赴いてしまう可能性もございます。厳しいところというのは、六道輪廻(迷い苦しみの世界)をまた彷徨ってしまうことになるということであります。

何とか無事に浄土へと赴いて頂くために、まずお葬儀においては浄土へと向けての仏縁を確かにして頂いて、浄土へと導引する法式を執行することとなります。(但し、浄土真宗さんの場合は引導は扱われません。)

また、中陰の間はよく「喪に服する期間だ」と言いますが、あくまでも拙生の考え方となりますが、それには、一つは、次の行き先へと向けて、亡くなられた方への追善供養を懇ろに行うためにということと、亡くなられた方の心相続に、不安や恐怖、悲しみ、後悔、恨み、嫉妬など悪い煩悩を喚起させてしまうような言動を慎むためにということ、更には、亡くなった方との縁を通じて、仏法にあずかり頂く大切な仏縁の期間として、特に悪いことを慎んで、善徳の行いに努め励むために、ということがあるのではないかと考えております。

ですので、基本的な十善戒(詳しくにはご検索下さいませ)をできるだけ守ることと併せて、何か善徳、利他・慈悲の行い(簡単な親切や手助け、ボランティアなどでも良いです)をすることが大切になるのではないかと存じております。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
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