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十界互具について

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天台宗僧侶の方に、十界互具についてお聞きします。
 十界互具とは、地獄界から仏界までの十界が、互いに他の十界を、具えあっているという事と理解しているのですが、私が考える仏とは、途方もなく長い時間(数えきれないほどの回数の生まれ変わり)に、たいへんな修行を積んだのち、辿り着ける境地であり、完全無欠の存在だと思っているのですが、その仏界が地獄界や餓鬼界、畜生界など他の九界(とくに六界)の性質というか、境涯を具えているという考え方が、どうにも納得できません。
 私のような理解の浅い者にも、よく解かるような説明をいただければ幸いです。  
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

刑務所にいる人(罪を犯した人)に、「これからは立派な人になりなさい」、などと言ったところで、その人は変われません。

でも、その罪を犯さざるを得なかった自分の気持が理解されることで、自らを内省するきっかけや力を得ることができます。

人は、自分の気持が理解されることでしか救われません。

なぜなら、“<理解された>と感じることは、<愛された>と感じること”だからです。

、、、さて、地獄に行った人の気持を理解するためには、自分にも同じ地獄の心が内在していなければなりません。

そして、人を救うのが仏の仕事です。

このため、仏と言えども地獄の心が内在しているのです。

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有り難し
おきもち

遠藤喨及
僕はウイキペディアでは以下のように紹介されています。 「日本、アメリカ、...
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質問者からのお礼

゛腑に落ちた”、とはいえませんが、おっしゃられていることは理解したつもりです。
これからも遠藤先生のご教授を参考にしながら、納得のいく答えを求め続けます。
 ご回答いただきまして、有難うございました。

追記
 九界互具ならば、すんなり入ってくるんですが・・・。

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良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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