恨みの気持ちを捨てたいです
離婚歴があります。子供には恵まれませんでした。
結婚前に体の関係を持たされた男と偶然再開し、また数回関係を持ちました。男は既婚者です。また私は捨てられました。
その男は女子高生も性欲の対象にする人です。一方では自分の子供が通う学校でPTA会長をしたり、私からすれば偽善者です。
そんな人間と関係を持ってしまった自分にも失望し、そんな男が私がこれほど悩んでいること知らず、充実した日々を過ごしているかと思うと、私の心が平常でいられません。男の子供が通う学校に事実を知らせたい。家庭を壊してやりたい。
私は心でどのように整理をつければ忘れられるのでしょうか。
教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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怨みに怨みで報いては怨みは消えない
ご相談拝見しました。
忘れることは難しいかもしれません。どんな出来事でも過去があり今があります。その一つひとつのご縁のすべてが私を成り立たせています。であるのならば忘れてなかったことにするのではなく、それもまた私を成り立たせるご縁であったと受け入れていきましょう。
「実にこの世においては、怨(うら)みに報いる怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。」ダンマパダ(中村元訳)
お釈迦様の言葉です。恨むことで問題は解決しません。現に友恵さまは今苦しんでいることと思います。その恨みを行動にうつしたところでおそらくまたさらなる苦しみ・恨みを生むことでしょう。
心を整理し、受け入れ、赦すことはできませんか。数回関係をもったのは男の方だけに原因があったのか。自分から関係を断つことはできなかったのか、そうさせないものが自分にもあったのではないかと目覚める事はできませんか。
その男のしたことはたしかにひどい事でしょう。
しかしだからこそ、友恵さまは今それが過ちだったと気づかれた。そしてこれからは本当の人間関係を結んでいきたいと、そしてそのためにはまず自分が救われたいと道を求められたのです。
恨むべきご縁を逆縁として、このご縁こそが私に本当のもの・ことを求めさせてくれる仏縁であったと受け入れ、乗り越えてまいりましょう。
その男がのうのうと暮らそうが罪の意識で苦しめられようが、友恵さま自身の苦しみが晴れないと問題は解決しないのです。
友恵さまもその男も誰にも代わりようのない唯一無二の存在。その苦しみもまた代わりようがないのです。男が苦しむことと友恵さまの救いは別です。
今、友恵さまは道を求められた。それはまず忘れたいという形で発露されましたが、心の奥底には受け入れたい、赦したい、そしてともに本当のもの・ことに目覚めていきたいという願いがはたらいているのです。
火を消すには水が必要なのです
あなたの恨みの元は怒りです。
彼に仕返ししましょう。
しかし、彼の家庭を壊すのは一時的な仕返しにしかなりません。怒りの火は完全には消えず炭のまま燻り続けることになります。
それよりも、あなたが笑顔の絶えない幸せな姿を見せること(無理に見せなくてもいいですが)が、恒久的な仕返しになるのです。
怒りの火に恵の水をかけて完全に消すことができるのです。
どうか、新たな幸せの芽を見つけて育てていってください。
質問者からのお礼
回答有り難うございました。
何度も読み返しました。
正直、相手が苦しむことを望んでいます。
でも、おっしゃる通り、それがさらなる自分の苦しみを生むのは事実かもしれません。
仏縁があって、今の自分になれたと誇れるような日が早く来るように、頑張りたいと思います。
有り難うございました。
恵の水
友恵の恵ですよね。
私のどこかで、子供に恵まれず、離婚もし、なぜ私がこんな思いをと感じ生きながら、自然に人を恨んで妬んでしまう自分が形成されてしまってます。
身の丈にあった幸せを見つけたいと思います
恵の水で怒りの火がいつか消えるよう頑張ります。
有り難うございました。