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泣き止まない子供との向き合い方について

回答数回答 3
有り難し有り難し 32

こんばんは。
いつもご助言をいただきありがとうございます。
またご相談させて下さい。

現在、生後2ヶ月の乳児がおります。
夕方の沐浴後から寝るまでに3時間程泣き続けます。
オムツ交換、授乳、ミルク、ゲップなどの要求に応え続け、最後に少し母乳を飲み、落ち着くまで抱いていると寝ます。
この過程に3時間程かかります。

産まれてきてくれたことに感謝している反面、泣き止まないことに疲れと苛つきを感じる自分にとても罪悪感を感じています。

どのような心持ちでいればイラつかずに済むのでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

赤ちゃんだと思っているからいけない。大人と同じなのです。

今、丁度私の隣で赤ちゃんがギャン泣きをしています。
男性は赤ん坊の泣き声に抵抗力ゼロなので発狂寸前の中でこれをうっています。(赤ちゃん面倒みんかい)
まず、赤ちゃんはたそがれ時には泣くもんです。
これは明るい状態から暗くなることで生まれる前に賽の河原で鬼たちにせっかく積んだ石を蹴飛ばされて崩されるなどいじめられたトラウマを思い出すためです。(嘘)
まずは冗談から。肩の力を抜きましょう♡あなたは頑張り過ぎなのです。
「全部の要望に応えようとしなくていい」のです。
まず、赤ちゃんは泣くことでしか、自己表現ができない、悲しい存在。
でも、ぜ~んぶ、人間としてどんなことでも知っているのです。
たとえば、やらない方がいいですが、怒鳴り声をあげたり、怖い顔、怖い声を出せば絶対泣きます。
やさしく、あたたかい愛を注げば、ああ、この人は優しい人だ、と伝わるのです。
あなたが精神不安定になれば赤ちゃんも大丈夫か?と不安になります。
あなたが要望に応えようとして、何をしていいかわからずイラつく。そのイラつきも赤ちゃんには全部伝わって、影響が及びます。怒らないに越したことはない。
実はあなたは赤ちゃんから「臨機応変で行動してほしい・私のあの痒い所に手が届くようになってほしい」とねだられているだけなのです。
こんなに泣く私でも、表面的にただ「泣いている」とみるのではなく「心の声を聴いて分かってほしい、受け止めて欲しい」よと話しかけているのが「泣く」行為です。
母親としてやらなければいけない事は沢山ありますが【心の背中をかいてあげればいいんだ】と思う事です。
6感のどこかが苦しいだけと思ってください。
眼…まぶしい・寝られない・視覚に変なものがある(ウサギっ、来るなっ!)👈うちの子
耳…ウルサイ、もっとやさしい声をくれ
鼻…空気が乾いている・くさい・新鮮な空気をくれ
舌…お腹空いた・口が退屈・泣き疲れて喉が痛い
体…アツい、寒い、ジメジメ、オムツがキモい、かゆい、服が重なって寝苦しい(これ結構ある)・ずっと同じ体制でつらい・背中をなでてくれ・もっと体に触れてくれ・ママにピッタリしていたい・あーウンコでるぅ…、でも出ないぃ(便秘)
心…さみしい 愛されたい
まったくj大人と変わらないのです。そう感じてみましょう。
反対に良かれと思っている事でも、赤ちゃんにとっては嫌という事もあるのです。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

あーじゃないか、こーじゃないかと考える以前

わかります。
ずっと泣かれると何かを欲しているのではないかと考えて、心配にもなりますし、時にはイライラしてしまうのですよね。

つまり自分の思った通りにならないことへの不安な苛立ちなんですよね。私も経験あります^^;
睡眠不足にもなる時期でしょう。余計に頭がスッキリせず、思考が働かないし、感情が優先してしまうのですよね。

ポイントとしては、お子さんは思い通りにならないということ。あなたのお子さんでも、あなたのモノではないということを知ることです。
泣く理由も考えたくなります。寝る前の運動なのか。脳細胞が活性化しているからその時に泣くのか。など、まざまな説はあるかもしれませんが、それはそれとして、特にお子さんが困っている様子がないなら、ただその様子を見たらいいと思います。泣いているただ泣いているというだけ。そこに意味はないです。
考えなくてもいい。
見えるまま。聞こえるまま。そのまま。
だっこしてあげるならだっしてあげたらいいです。
思考をさし挟まないこと。現実に向き合うこと。これが悩みのない生き方となります。

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おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

今の状態は永遠には続かない

厚生労働省のホームページなどでも書いていたと思いますが、生後2ヶ月というのは、赤ちゃんが一番泣く時期だそうです。

わざわざホームページにそう書くくらいだから、この時期の子育てに悩んでいる親御さんが多いのでしょうね。
なお、泣き止まないからとお子さんの頭を揺さぶったりすると危険だとも書かれてました。

お子さんは必ず成長します。赤ちゃんの状態は数か月で大きく変わります。
10ヶ月後には立ち上がっている可能性もありますよ。ヨチヨチ歩きの時期になったらめっちゃカワイイです。

今の状態が永遠には続かない、というのを忘れないでいただきたいです。
また、今の状態の中にも泣き止む瞬間はあります。
赤ちゃんを抱きながらでも、好きな音楽を聴いたり、鼻歌唄ったり、映画のDVDを見たり、楽しんでください。
お子さんは、1分1秒でもお母さんと一緒にいたいのです。だから、泣いてお母さんを呼びます。
逆に、親は1分1秒でも赤ちゃんから離れたい気持ちになりますが、逃げようという気持ちは逆にいらつく原因となります。
「3時程度かかります」と、時間を計っても辛いでしょう。
「今・ここ」の目の前の赤ちゃんのケアだけに集中して、「まだ泣き止まない」「また泣いた」など、過ぎ去ったできごとを掘り返して腹を立てるのを止めましょう。
今初めてその赤ちゃんと出会って、初めて泣いたような新鮮さで、赤ちゃんをかわいがりましょう。
そのうち、泣く時間は短くなっていきます。
なお、子育てで悩んだら、役所の保健師さんにも相談してみてください。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

邦元 様
ご回答ありがとうございます。
以前にもアドバイスをいただいたにも関わらず、また思考を差し挟んでいました。
とても大切なことを教えていただき、どうもありがとうございます。
子は親の思い通りにはならないということも肝に命じます。
この度はどうもありがとうございました。
いつも救われます。

願誉浄史 様
ご回答ありがとうございます。
今の状況は一時的なものであること、これからどんどん手が離れていくこと、子どもは少しでも長く親といたいということを念頭に置き、心新たに子どもと向き合っていきます。
どうもありがとうございました。

丹下覚元 様
ご回答ありがとうございます。
丹下様のご回答を読み、赤ちゃんでもこんなこと思ってるのかと思わず笑ってしまいました。
今までは泣き止んでほしい一心でしたが、自分自身が平静でいることが子どもにとっていかに大切であるかよくわかりました。
どうもありがとうございました。

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