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生きる意味が見出せない

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有り難し有り難し 36

今年の1月に夫を自死で亡くし、これから生きていく意味が全く見出せません。子供なし。これといったキャリアもないので(約10年間専業主婦でした)、再就職出来るかどうかの不安。今までの自分の人生って何だったのかと思うのと同時にこんな何の取り得もない自分なんて生きていく意味があるのかと常々思っております。
ひとまず相続等の手続きを終え、実家の近くに住まいを確保して引越しも終えて新しい生活への第一歩を踏み始めました。でも新居の整理(夫の遺品もまだかなりあります)も思うように進まず、毎日だらだら過ごす自分に嫌悪感が増すばかりです。
同年代の大半の人は結婚して子供も居て仕事でもキャリアを重ねて充実した人生を送っているのに、自分には何もないし、もうこの年齢だと何もかもか下り坂。。いったい自分は何をやっているのやら。生きているゴミとすら思うこともあります。
夫の死からまだ日数が浅い時は後を追うことも何度も考えましたが、数少ない肉親に自分と同じ思いはさせたくないと思っているのでどうにか踏みとどまっております。できることなら消えてなくなりたいという思いは今でも時々湧きますけど。
いったいどのようにしたらこのどん底状態から抜け出すことが出来るのでしょうか。これまでは家を探して引越しまでやり遂げることを目標に踏ん張ってきたのですが、それを終えた今またこれから生きていく意欲が湧かなくなってきました(家探ししている時も決して生きる意欲に溢れていた訳ではないですが)。
こんな自分をもう愛してくれる、存在を認めてくれる人はいないのかな、、と思いつつ無意味に生きていくのは辛いです。助けてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご縁のままに。あなたを包んで離さないご縁があります。

ご相談拝読しました。ご主人のご命終謹んでお悔やみ申し上げます。
お辛い思いをされましたね。そんなにお辛い経験をされたのですから毎日ふさぎ込んでダラダラしたっていいのです。して当然です。
どん底でダラダラしたくてしているわけではないでしょう。よし!今日もダラダラするぞ!と気合いを入れて自分の力でダラダラしているわけではないでしょう。
今はそういうご縁をいただいているのですから、そのままでよいのです。

でも、ももん様はこのままじゃ嫌だ!どん底から抜け出したい!と思っている。誰かに愛されたい、認められたい、人生を意味で満たしたい!と感じている。

だから、よし!今日もダラダラ過ごすぞ!と気合を入れたって、あれ?このままじゃいけないな、何かしたいな、と感じて動き出すご縁がきっとやってきます。そしたらご縁に任せて無理せず動き出せばいいのです。

仏様は「そのまま」、「ありのまま」でいいのですよ、と私たちを包みます。だからダラダラ落ち込む自由も、立ち上がる自由も与えられています。人生何が起きるかわかりませんが、起きたことに対しどういう態度をとるかの自由が与えられているのです。そしてその態度を支えるご縁がある。そこには何もしないという意味も、何かしたいという意味もあります。私たちの人生から意味が失われることはないのです。
ももん様のいのちはそのままで輝いているのです。何もしなくても、何をしてもいいのです。他人と比べる必要はありません。
縁によって生まれ、縁によって死んでいく、縁によってただ今がある。その点においてどんないのちも平等です。

仏様はももん様を見捨てません。ご実家の皆さまもそうではありませんか?仏様のはたらきはいたるところに存在するのです。
お寺参りはいかがでしょうか。探せば近くにも、法話を聞いてそのあと皆で茶話会をするようなお寺があるかもしれません。
孤独や不安を抱えていても、仏様に手を合わせるところに温かさを感じ、あらゆる人々とのつながりをいただいてきた歴史が仏教にはあります。ご縁がもよおせば是非に。

とにかく、今はそのままでもいいのです。そのままにさせないご縁がこれからもきっと、ももん様のいのちを突き動かしていくでしょうから。
またいつでもお話しをお聞かせください。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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悲しいけどですが

旦那様を亡くされ悲しさ、辛さを抱え毎日をお過ごしのことでしょう。

今までそこにあったものが変化し消えていく。世の無常、当たり前のことであるにも関わらず、人の記憶はそれを受け入れられなくしているのです。
過去の生活と今の生活を比較し物足りなさを感じる、ということは、今を生きている様子ではなく、過去を思い出し、地に足つかずフラフラとしている様子です。
これから地に足つけて、しっかり生きていくためには、旦那様からもらった多くの慈愛に感謝し、その慈愛を周りの人に向け届けることです。過去との比較はせず、今の様子を意識を向け、生きていくのです。

人は誰かと出会った瞬間から必ず別れがあります。それがいつかはわかりませんが、必ず出会いの後には別れがある。生まれたら必ず死ぬ。ということを当たり前のことだと知る必要があります。あなたの場合は、それが考えていたより早く突然すぎたことに、それを受け入れられないでいるのでしょうが、少しずつ気持ちを今の様子にシフトしていくことが大切です。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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