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輪廻転生パート2

回答数回答 4
有り難し有り難し 41

回答率99.9パーセントを誇るお坊様さすがです
毎回私の質問に答えてくれてありがとうございます
それではまた輪廻転生について質問です
前回の質問で人が輪廻転生するのはその人の業によってと聞きました
それはこの世に借金があって返済しなきゃいけないんですよね
でも最初に作られた人間はこの世になんの業も残してないのになぜ借金を返済するためにこの娑婆の世界へ生まれるのですか?


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

縁起するいのち

これまでのご質問拝読しました。
輪廻転生・死後についてはこれまでもhasunohaにおいて様々な回答がなされていますので是非とも様々な領解に触れてください。タグでたどるか検索で出てまいります。

私自身は死後については「わからない」ということが基本にあります。証明できませんし、今までに死後から帰ってきた人は一人もいません。また私自身、前世の記憶もありません。

さて、私は浄土真宗でありますが、宗祖である親鸞聖人から数えて8代目にあたる蓮如上人は

「八万の法蔵を知るとも後世しらざる人を愚者とす。」
意訳:たとえどんな知識があろうと、また釈尊の説いた8万4千といわれる教えの数々を知っていても、死んだ後どうなるか知らない人は愚か者である。

とおっしゃっています。「後世」が問題になるのは現生の「今」においてですからね。

一般に、浄土真宗では死後、浄土に往生すると説かれます。その浄土とは、イメージにあるようないわゆる理想世界であって、皆大切な人とそこで再び出会えるという実体をともなった転生先としてのワンダーランドのような世界、ではないと私は教えから聞いております。

仏説阿弥陀経には「倶会一処(くえいっしょ):とともに一処に会する」とありますが、それは人はみな縁により生じたのだから、娑婆の縁尽きたならば縁のもとの世界に還っていくのだということをそう表現しているのだと思います。

まさしく釈尊が目覚められた縁起の道理です。釈尊は当時のインドで信じられていた、転生思想、つまり生まれ変わり死に変わりするようなものなど私たちにはない。無量無数の縁(条件・環境)によって今、私が形成されているのであるから、そこに私という実体などなく、私を形成する縁が尽きたならば、私が生まれてくる前のご縁のふるさとに還っていくのです。そのふるさとを浄土と表現することもできるでしょう。
大海において生じる波のように、生まれては消えまた海へ戻り、また生まれ消える。先に生まれた波と次の波は同じではない。続いてもいない。しかし同じ海(一処)から生じた波である。
だから前世から続くというような生まれの差別などない。すべてのいのちは平等である。

釈尊が目覚められた縁起の道理よるならばこのようになると、私は聞いております。
わからないからこそ、ゆだねられる教えに出会い、素直に聞くことが大切なのでしょう。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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「無始無終」

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

とにかく迷い苦しみに輪廻してしまうのは、何らかの因縁(原因と条件)があってのことになります。

因縁の無いところに結果はあり得ません。しかし、ではどの因縁が・・と遡り続けても、正直なところ無限遡及となるのは免れません。

よく、輪廻と合わせて、「無始無終」という言葉も使われますが、「誤った因縁を積み続けてしまう限りは、いつまでも輪廻は続いてしまいますよ」ということでございます。

借金という例えはある程度言い得ていますが、実際には返済できるような行いが、無明・煩悩により、ほとんどできていないのも現実となります。

また、「無始無終」について議論するのは、「無記」ということにもなりますが、とにかく、現に今、人として迷い苦しみの世界に存してしまっている以上、これから少しでも迷い苦しみを無くしていくための因縁を積んで参りたいものとなります。そのための教えが仏教でもございます。

共に頑張って努めて参りましょう。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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無明から始まる

阿防羅刹夜叉様
こんにちは。拝見させていただきました。

輪廻転生についてご関心があるのですね。私自身は煩悩の眼でしか見ることあたわずな人間なものですから、過去世をすべて見通すことはできません。ただ、輪廻の元には無明があるのです。そしてその無明に行為による業が蓄積され変化していきます。極端な言い方をしますと、無明から私たちは生まれてきたのです。

無明という田んぼから私たちは生まれ、そしてそのたんぼに更に私たちが生きている間の業が種となって田んぼに植えられ、また土壌へ変化させていく。それがまた次の生を生み出していきます。

汚れた魂(いのち)から私は生まれ、そして生死(苦しみのいのち)を繰り返す。だからこそ、修行によっていのちを浄化し、生死の苦しみから離れる道なのではないかと思います。

成仏(清浄なる心)への機縁、共に大切にさせていただきましょう。

合掌

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おきもち

御縁があって一般人からお坊さんになりました。現在は小さなお寺の住職をさせて...
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無始

お釈迦様は輪廻ついて「無始」と説かれています。
輪廻には始まりが無いんだと。
それほどの過去からずっと続いていると。

だから、それ以上はお坊さんには分かりません。
分かるのは仏様ですから、あなたも是非この命で仏への道を歩んでください。
仏になれば疑問がなくなります♪

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有り難し
おきもち

始めまして、釈心誓と申します。 浄土真宗本願寺派の僧侶です。 若輩浅学...
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質問者からのお礼

なるほど 色んなお坊様の考えが聞けて楽しかったです
お忙しい中こんな質問に答えてくださりありがとうございます
回答してくださったお坊様に有り難しボタンを押しときます

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ